その他・観ました

2026.04.18

単純な好奇心

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 大阪に来ています。明日は松竹座で歌舞伎鑑賞なのですが、風邪気味であまり元気がありません。あまりウロウロせずおとなしく予定だけこなして帰京しようと思います。先週はまず靖国神社・遊就館の特別展示『いななき』へ。戦争で人を助け、働いた軍馬についての展示です。最も厳しい現場で働く使役馬、あまり詳しい資料も公開されておらず、接する機会がありません。馬好きとして知識を得たい。彼らの果たした役割を知っておきたい。午年ならではの企画でした。その生涯の最後は残念な結末となってしまったわけですが、バロン西こと西竹一大佐とウラヌス号についてのコーナーは胸がしめつけられるような展示が並ぶ中に静かに咲き誇る花のようでした。翌日は練馬駐屯地の創設75周年記念行事『師団祭』へ。これは単純な好奇心で訪れました。音楽隊の演奏を聴いてラッパ隊の行進を見て、間近で見学した訓練展示の戦車の空砲の爆音に縮み上がり高機動車体験試乗でグワングワンVRパラシュート降下体験でヒェエエ等々して一日中楽しく過ごしました。トウチくん、かわいい。舞台は加藤健一事務所の『Flowering Cherry~夢見るチェリー』を。かわいらしいタイトルにはそぐわない、なかなか厳しい人生のひと幕…という感じかな。登場人物の誰一人として共感できる人がおらず、息子・娘・その友達の若手役者たちの演技はちょっと耳障りな発声で、これは残念ながらあまり心に染みない作品となってしまいました。カトケンさんの作品選びには全幅の信頼を寄せるところですが、意欲的に次々と発表される新作の中にたまにはピタッと来ないものもあるのは仕方ないです…。

 本調子でなく、早めに寝て明日の歌舞伎に備えたいので皐月賞の予想だけ。カヴァレリッツォ、フォルテアンジェロ、ゾロアストロ、バステールをこの順番で。

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2026.04.11

ファミリーの一員に

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  2週続けてラグビー観戦。ほんのり応援してるリコーブラックラムズ、今回の対戦相手はコベルコ神戸スティーラーズ。好機と見るや確実に攻め込み得点する力はさすがに歴史と伝統ある上位チーム。ぐぅの音も出ない完敗、脱帽。試合終了後、バックスタンドにご挨拶に来てくれた“敵”チームに向けてブラックラムズ応援団=ラムズファミリーが大音声で贈る「Go!Go!神戸!!」コールはとても気持ちの良いものでした。こういう空気の一員になれるからラムズ戦の観戦ではバックスタンドに座りたくなるのです。たまたまなんとなくの巡り合わせで選んだチームはなかなか応援のしがいがあるチームのようです。続いてずっとずっと観たかったのにどうしても時間が合わず、最終週にすべり込んだ映画『ナースコール』。当日映画館に向かう電車の運転見合わせにブチ当たり、急遽バスに乗り換えて映画館への到着もすべり込み。ヒィヒィ喘ぎつつがんばってギリギリ駆けつけただけある、これは見事な良作でした。観られて良かった。こういう小品の当たりは嬉しいですね。お次は舞台『汗が目に入っただけ』。アガリスクエンターテイメントの冨坂友さんが鈴木保奈美・蘭寿とむ・田中要次らを迎えて繰り広げるまったりお葬式コメディ…と思いきや、後半ビックリの展開が待ち構えており、怒涛の「えっえっ!?」で観客も手に汗握り…の、いろんな意味で問題作(笑)。実験的で画期的でアイデア溢れるとても面白い作品なのだけど、肝心の鈴木保奈美さんがどうもコメディセンスがあるように感じられず、面白いことやってるはずなのにあんまり面白くないんですよね。他共演者はほぼみんな面白いにも拘らず。うーん。ご縁あってアガリスクさんとの共同作業が続いている彼女だけど、私は正直あんまり食い合わせが良いとは思えずにいます。アガリスクメンバーでコメディセンス抜群の前田友里子さんがしゃべり出すと途端に舞台が弾み出す。間が良くてとにかく笑っちゃう。コメディエンヌというのは鍛えて作られるものではなく個々人の持てる資質なのかもしれません。資質といえばいつもアガリスクの舞台でなんとなく面白いんだよなぁと感じて好きだった伊藤圭太さん、今回中継アナ役で素晴らしく鮮やかなアナウンスぶりを披露してくださり、滑舌も声の張りも文句なしで「これは…!」となっちゃいました。これまではワンポイントくすぐり的にトボケた味わいが魅力だと思っていた役者の別の顔と高いスキルを見せてもらい、惚れ直した感じです。好きな役者が増えるのは幸せなことです。同じ日にミュージカル『天使にラブソングを』。大好きで上演される度に観ています。笑って泣いて一緒に踊ってなんとも楽しい気分で劇場を後にすることができる稀有な作品。今回は明治座での上演、作中に出てくる食べ物・フィリーチーズステーキを場内で観劇弁当として販売するという好企画があり、予約しておいて開演前に食堂でいただきました。おいしくて楽しくて、こういう遊びはイイなぁと嬉しくなりました。

 土曜、NZTはとりあえずロデオドライブが本命。ディールメーカー、ヒズマスターピース、ブルズアイプリンスヘ。阪神牝馬Sは昨年の桜花賞馬エンブロイダリーを頭にカムニャック、アスコリピチェーノ、クランフォードまで。日曜は桜花賞。仁川の桜はどんな感じ? 色々考えたんだけどドリームコア、スターアニス、アランカールら人気馬はどうしても切れない。そのまま買っておとなしく観てましょうかね。

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2026.04.04

それでも観る意味

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 今週はいろんなジャンルに突撃してきました。まず『RRR in Concert』。国際フォーラムホールAにこんな数のDostiが集まってる状態がまず胸熱。映画を丸ごと上映しつつ劇伴をオーケストラが生演奏するという、昨今かなり流行ってる形式のコンサートです。いろんな映画でやってます。しかしこれ、私にはちょっと合わなかった。映画を観てるとオケが演奏していることを忘れてしまうし、オケの演奏ぶりを観ようとすると映画の方が疎かになるし、どっちつかずで私の席位置だとオーケストラ演奏の迫力というのもイマイチ届かず…それとこの映画はもう散々観倒してきてその音楽は身体に深く刻みつけられているわけですが、オケのリズム感がなんか聴き慣れたRRRの音楽のリズム感と違うんですよね。グルーヴが違うというか整然とし過ぎていてあのインド音楽独特のポリリズムのノリが感じられないというか。そんなこんなで催しとしては楽しかったけど全体的にはもうひとつ。それにしても改めて『RRR』はやっぱり面白いな。お次は久々に秩父宮でジャパンラグビーリーグワン・リコーブラックラムズvs三菱重工ダイナボアーズ戦。ほんのり応援してるBRが快勝。今季のBRは世界的プレイヤーであるTJ=ペレナラが加入した効果がようやく現れてチームとしての底力がアップした印象。攻めて攻めて押し切る強さが爽快でした。当日はまさかの29℃超え。暑かった〜。舞台はサルメカンパニーの『水の間の子供たち』を。1900年代のアメリカ、インディアン(という呼称を用いていたので、敢えて)の美しい4姉妹とアメリカ人男性たちとの関わり、人種の壁や歴史の残酷さを描く音楽劇。相変わらず主宰の石川湖太朗さんの作劇は巧みで鋭く、那須凛さんの演技は味わい濃くて引きつけられる。このカンパニー、今までは小さめの劇場で観てちょっと芝居とハコのサイズが合わず窮屈な気がしていたのが今回は中規模劇場の空間に放たれて存分にその世界を拡げ、そこに浸らせてもらうことができました。まだまだ今後も発展する劇団だと思います。映画は『炎かがよへ』…A.B.C-Zの戸塚祥太くんと、同じ事務所所属で舞台俳優として高く評価している原嘉孝くんが出てるというので観たんですけど…私が生涯で観た数えきれない映画の中のワースト5ランキングに彗星の如く飛び込んだようです(苦笑)。そもそもポスターを見たその時点で「この主役っぽい人、多分芝居できないな…」とその表情や佇まいでわかるってのもすごいんですけど、映画が始まったファーストカットから「あっこの映画ダメだ!!」と感じました(とめどなく汗)。戸塚くんと原くん含め名の通った何人かの出演者はまぁまともなんですが、出演者のほぼ半数が男も女も芝居がダメって、こんなことあり得るのか。所作はガチゴチ、チャンバラはバットスウィング、衣装はペナペナのポリエステル、そこだけこだわったらしいやたらとリアルな飛び散る血糊、えっそーなんですかそこなんですか?のBL展開…これはもう逆にみんなに観て欲しい。どのくらいダメなのか、それとも私が間違ってるのか、観て確認して欲しい。最初から最後まで本当に辛かった。イオンシネマの6ミタ特典でタダで観て良かったです…ハァ〜。でもね、たまにこういうのを観てしまうことで良いものとそうでないものの峻別がつくようになるわけですよ。良いものばかり、あるいは良くないものばかりを観ていては自分の中で価値の基準が作られない。勉強はし続けるものです。

 土曜のダービー卿CTはファーヴェント、ブエナオンダ、ゾンニッヒ、苦戦が続くエエヤン。チャーチルダウンズCはアンドゥーリル、サンダーストラックというガチガチ人気にストームサンダーをぶら下げてみる。日曜の大阪杯はもちろんレーベンスティール激推し。クロワデュノール、エコロヴァルツ、マテンロウレオまで。

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2026.02.28

実力者の実力

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 今週はまずおなじみ荻野リサさんのフラメンコライブから。今回も満席の高円寺『エスペランサ』、共演の泰晴美さんとギターラのミゲル・イグレシアスさんは私には初めてのお顔。どちらかというと悲しみや嘆きなど影を感じさせる踊りを得意とするリサさんと対照的に陽性の輝きを纏う泰さんの踊りもとてもステキでした。映画を1本、ミュージカル界の実力者が顔を揃えるショートムービー『なりすま師』。期間限定公開の日程でこの日しか行けそうにないなと席を手配した日がちょうどトークイベントの日で、出演者の楽しい裏話など聞くことができて運が良かったです。映画も奇想天外なアイデアで面白かった。シュールでフザケた内容(褒めてます)に本格的なミュージカル歌唱が浮いてるようなジャストフィットしてるような、の絶妙の味わい(笑)。やっぱり基礎力のある人たちは何をやらせてもある種の確信と安定感があるから面白いのですよね。続いて舞台はPカンパニーの『シン犯人』を。冤罪で投獄されたまま死刑になってしまった女性の話を彼女につながる人々の平凡な日常と地続きで描いてくれて、見応えがありました。ここはこういった社会問題を深刻にならないタッチで観せてくれる面白い劇団で、今後も内容を吟味しつつ拝見していこうかなと思っているところです。枚数合わせの画像は歌舞伎座ロビーのミニギャラリーにいる御所人形「見立て三番叟」くん。なんだかちょっぴり中村鷹之資くんの笑顔に似てる気がします(笑)。

 土曜、オーシャンSはママコチャ、ファンダム、レイピアと固めに。日曜の中山記念はレーベンスティールを不動の主軸に据えてチェルヴィニア、エコロヴァルツ、オニャンコポンもちょっぴりね。チューリップ賞はコニーアイランド、アランカール、ホワイトオーキッド。

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2026.01.31

博多座大好き

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 国立公文書館において『馬とまつりごと』展の展示説明会に参加してきました。なかなかの盛況で、こういうことに関心がある人がたくさんいるのだなということが嬉しかったです。学芸員の方が展示物の内容を軽妙な語り口で詳しく説明してくださり、知らないこともたくさんあって理解を深めることができました。途中、古文書にある競馬という単語について「これは“くらべうま”と読みます。“けいば”と読んでしまうと、ここがグリーンチャンネルになってしまうので…」とのお話があり、競馬もお詳しい方とお見受けしました。ちょっとお話してみたかったけど順番に規制退場だったものでチャンスが掴めず、残念。映画を2本、まずは昨今の熊害騒動で公開延期になっていた『ヒグマ!!』…好きな女優さんが出てたから観てみたのですが、私の人生の貴重な100分を返してくれ、という気分でした(笑)。こういうチープでグロテスクなものを面白がって観る需要があるのでしょう。続けてジャッキー・チェンが良い味を出した『シャドウズ・エッジ』。これはとても面白く観ました。ハッカー集団の戦闘の仕掛けなども面白かったし根性のあるヒロインの敵とも味方とも闘らなければならない生き方、その奮闘ぶりも勇ましくて楽しかったし、やっぱりなんといってもジャッキー・チェン。こういう使われ方なら彼もまだまだ一線級でイケますね。週末は博多へひとっ飛びして『エリザベート』博多座公演。博多座はイイなぁ、最高の劇場です。今回も何度も唸るような客サーピスに出会いました。舞台の完成度ももちろん文句なし。これがこの公演の最後の上演地。見届けられて幸せでした。

 日曜、根岸Sはウェイワードアクト、インユアパレス、チカッパ、フェブランシェ。シルクロードSはヤブサメ、レイピア、ヤマニンアルリフラ。

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2026.01.17

にらまれて新春

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 今週は映画『セバスチャン』から。男娼としての自身の現在進行形の経験を下敷きにクィア小説家を目指す青年の物語。彼の心情が繊細に描き出されていて興味深く観ましたが、やっぱり私は人間もっと平和で平凡な人生を安全に生きて行こうよーと思う次第であります。舞台は本当に素晴らしい大好きな俳優さんである森尾舞さん主演の『OIL』を。時代時代に用いられる燃料の変遷をタテ軸に女性の生き方の変化等々を描くという画期的な戯曲が大変面白く、その世界を全身で力強く支えて表現してくれる森尾さんの演技力に感嘆。深く重たいものがずっしりと心に残りました。その夜、ちょうど開催されていた世田谷のボロ市へ。初めて行ったんですが、広い会場をゆっくり骨董やガラクタを見て歩き、玉こんにゃくや焼き団子など食べて楽しく過ごしました。そして中村鷹之資くんの鳴神を目当てに新橋演舞場の『初春大歌舞伎』へ。鷹之資くんの鳴神上人は若く清冽で純真な分だけ騙されたと知った後の怒りも大きい。飛び六方の大きいこと、片足で立って小揺るぎもしない安定した足腰の強さ、胸のすくような華やかな引っ込みに大拍手。ひさしぶりに團十郎さんの「にらみ」で邪気払いをしてもらい、今年も良い年になりそうです。

 日曜の京成杯はメジロの血の濃いエリプティクカーブを中心に据えてみようかな。これがめっちゃ人気なさそうなんで後は上からソラネルマン、名前を正確に覚えて口にできる気がしないポルフュロゲネトスへ結びつけておく。悪漢じゃなくて圧巻だよ!のアッカンも。日経新春杯はシャイニングソードからライラック、サブマリーナへ。馬体重が気になるヤマニンブークリエもちょっぴり。

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2026.01.10

大阪満喫旅

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 今週はまず映画『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』を観てからヲタ活で大阪へ。行きの飛行機が揺れて酔ってしまい、予定を変更して(1人旅の良いところ)空港からほど近い万博記念公園へ太陽の塔を観に行きました。実は私、70年大阪万博に行ってるのが人生の小さな自慢でして(笑)この塔を観るのはそれ以来です。いやぁ改めてその巨大さに圧倒されました。威容にして、異様。修理復元して公開された内部も見学。生命の樹もすごかったけど両腕の中を見られるのが圧巻でした。EXPO'70パビリオンも見学、展示の数々に懐かしい想い出が甦りました。今見てもかわいいなぁガスパビリオン。旅の主な目的は『エリザベート』大阪公演と松竹座『初春歌舞伎特別公演』です。歌舞伎には贔屓の中村亀鶴さんがご出演で、ちょうど『エリザベート』と上演時期が重なっていたので観ることができました。亀鶴さんのらくだの卯之助、笑った笑った。なんたって死体の役なのでセリフひとつもないんですが、なのに何なんだろうあの巧さは。『金閣寺』の佐藤正清もカッコよかった! お初天神や水掛不動さんにも立ち寄ったし、曽根崎でカニを食べたり「ちとせ」で肉吸いを食べたり名店・はり重の観劇弁当を予約しておいて幕間に食べたり、おみやげに551の豚まんも買ったし、実に充実した旅でした。

 日曜のフェアリーS、このレースのレコードタイムを持つトロワゼトワルの仔・ピエドゥラパンが出走というアツい展開にワクワク。サンアントワーヌ、ヴィスコンテッサを絡めます。月曜のシンザン記念、朝日杯FSは残念な結果だったけどシンボリルドルフの玄孫・カクウチを応援。サンダーストラック、ディアダイヤモンド、モノポリオへ。

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2026.01.03

年末も大忙し

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 皆様、あけましておめでとうございます。去年も様々なジャンルのエンタメを吸収してまいりました。今年もいつもの舞台演劇、映画鑑賞に加え気になるジャンルには躊躇なく飛び込んで行きたいと思っております。そういったインプットあってこその『馬なり〜』です。引き続き当Blogをお読みいただき、興味を抱いたものがあれば触れていただけましたら嬉しいです。年末もギリギリまであれやこれやと観て回りました。映画『初恋芸人』は役者として高く評価して舞台を追い続けていた原嘉孝くんが主演。映画の出来はもうひとつでしたが原くんの演技はさすがでした。あれだけ卓越した発声の力とセリフ術を持つ彼がそれらを殺して根暗で気の弱い売れない芸人を演じ切るのは、やっぱり能力が高いんだなと思います。続いては丸の内のCOTTON CLUBで『Prince&Princess Concert 4人が織りなす夢のハーモニー』。アラジン=石井一孝、ジャスミン=麻生かほ里、ラプンツェル=小此木麻里、フリン・ライダー=畠中洋というディズニーキャラクターのオリジナルの声を担当している4人がディズニーナンバーを歌うライブ。歌の上手い人はたくさんいるけど、この4人は歌い方が本当に好き。実力に唸らされ、仲良しの俳優さん同志のやりとりに笑わされ、とっても楽しい時間でした。その足ですぐ近くの三菱1号館美術館の『アールデコとモード』展へ。アールデコの意匠が大好きなんです。数々の豪奢なドレスにアクセサリー、ルネ・ラリック作のカーマスコット「五頭の馬」も展示されていました。洋館マニアとしてはもちろん建物にも興味津々。初めて建物内に入ったので階段などの写真をたくさん撮影。舞台はまず劇団チョコレートケーキの『三人の密偵』を。これはもう、観劇を趣味とする者として観ておかねばならない昨品でした。張作霖爆殺事件に関わる日本人スパイ3兄弟、1対1ずつ70分ほどずつ、3本の連作です。内容の濃さに息が詰まり、緊張感でヘトヘトになりながらそれを乗り切る充実感。ここでも特筆しておきたいのが西尾友樹さんの超絶と言う他ない演技力。こんなにも感情を適切にコントロールして表現できる役者を他になかなか知りません。静かに語り、兄弟同士の親密な会話に屈託なく無邪気に微笑み、激情に駆られて絶叫し、頬を紅潮させたかと思えば顔面蒼白となり、心の動きに伴って涙や汗を流す…その全てに見事な抑制が効いていて過剰にならず無駄がない。この人は天才だと思う。小さな劇場で公演期間も短く、チケットは瞬く間に完売して追加公演も行われる大成功の公演でした。ぜひ再演を。そして年末ギリギリに観たのが『サムシング・ロッテン!』。主演は大好きな中川晃教くんだしバックステージものでいかにも面白そうなのに初演を観ず、今回も当初観る予定がなかったのはひとえに演出家が理由です。先々週悪口を書いたばかりですね。今回はたまたま良いお席をお譲りいただいたので観ることにしたのですが…先に観た友人からは「内容は面白かったけどあいかわらず悪ふざけでグダグダ」と聞いていて、覚悟はしていたところ、なんでも数日前に本国のクリエイティヴチームが来日したとかで、それに合わせてそういった不要な悪ふざけ部分がザックリなくなったという噂がSNSから流れて来ました。観てみると確かにいつもあの演出家の作品でいつまでこれが続くのかイライラさせられるくだらないウザ絡みシーンが全くといっていいほどなく、おかげで話の本筋をそのまま快適に観ることができてとても楽しかったです。しかし改めて考えれば元々の上演の権利を持つスタッフの目には入れられないからカットするようなグダグダを日本の観客は見せられていたということになりますよね。それって作品に対する背信行為だし原作への冒涜じゃないんてすか? ますますこの演出家に対する不信感は募るばかりです。

 さてさて、ウマ年最初の重賞、金杯。当ててまいりましょー! 中山金杯は快進撃中のカネラフィーナからここで持ち直してほしいニシノエージェント、年男の柴田善臣騎乗のピースワンデュックへ。京都金杯はブエナオンダ、ランスオブカオス、トロヴァトーレ、コレペティトールで。

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2025.12.27

ステキな役者さんがいっぱい

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 まずは香港映画『これからの私たち』。長年連れ添い老齢に差し掛かったレズビアンカップル、ある日を境にそれまでの平穏で当たり前の生活が崩れ去ってしまう。結婚した男女なら立ち向かう必要のない問題が様々にのしかかってくる、その辛さや重苦しさを落ち着いた筆致で真摯に描いた作品でした。愛し合ってきちんと生活して来た人間同士なのに、法律や人の考え方の壁は果てしなく高いものです。12月といえば芝居小屋の独参湯!な『忠臣蔵』を明治座で。上川隆也・藤原紀香・高橋克典のベテラン勢がいずれも好演。貫禄も芯もあってきちんと時代劇をやっていて素晴らしかった。『ロミオ&ジュリエット』の時にとても良いベンヴォーリオを観せてもらって以来すこぶる気に入っている石川凌雅くんが私の一番好きなキャラクターである大高源吾を演じるということで、実はそれが観劇の大きな動機でもあったのですが、所作もセリフも立派なもので微妙な立場からの複雑な心情の表現を求められて見事に応えており、特に「明日待たるる その宝船」のひと声は心に響きました。彼にはもっともっと大きな舞台でどんどん活躍して欲しいですね。続いて、小劇場系でとってもステキだなと思って出演舞台を追っている幸田尚子さんのバースデーライブに行ってきました。彼女らしいシュールな笑いも交えつつ滑らかなお声で歌われるジャズやミュージカルのナンバーはとても美しく、贅沢な時間を頂戴しました。会場の吉祥寺・スターパインズカフェも良いハコでした。vol.2も期待します。枚数合わせの1枚は先週に引き続きバインミー。今回は吉祥寺のお店の海老とハムのバインミーです。大根とニンジンのなますがパンに合うって不思議ですよね。

 いよいよ中央競馬も年内最後の開催。土曜のホープフルSはまずは人気通りにアンドゥーリル、ジャスティンビスタ。ここへノチェセラーダとフォルテアンジェロを乗っける。阪神Cはナムラクレアを熱烈応援。ルガル、ジューンブレア、フォーチュンタイムぐらいまでかなぁ。日曜の有馬記念は何をおいてもレガレイラ。これはもう「勝ったら楽しい」ただそれだけ。ミュージアムマイル、メイショウタバル、ミステリーウェイ、シュヴァリエローズとなんかフラッフラの馬券。

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2025.12.05

知っておくことに意味が

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 今週は映画を3本。ブロードウェイでの上演を録画して映画サイズで公開してくれた『タイタニック』…これは作品がとても好きで、いかなるバージョンでも何度観ても泣けます。また日本人キャストでの上演が観たいなぁ。傾向は全く違うけどどちらもとてもヘビーだった『ナイトフラワー』と『ペリリュー〜楽園のゲルニカ』。ナマッちょろい人生をのんべんだらりと生きている自分としては目を背けたいけど、知っておくことに意味があるという作品でした。舞台は『ajabu〜歌詞検討会の猛者達』を。出てる役者はみんな上手いしその時その時は笑ったけど、全体的な評価としてはもうひとつ…だったかな。気分をガラリと変えてくれたのが実力あるミュージカル俳優さんが揃って開催された『Concerto MUSICAL LIVE VOL.1』。歌も芝居もとっても上手くて応援している彩橋みゆさんと数々のミュージカル作品で強烈な歌唱力を見せつけてきた池谷祐子さんの短い芝居つきグリンダ&エルファバはまるで1本舞台を観たかのような満足感がありました。『エリザベート』にも出演している役者さんたちが札幌公演へのほんのわずかな隙間にファンのために企画してくださったライブ、本当に楽しかったです。枚数合わせの1枚は浅草・ちんやの肉まぶし御膳。よく歌舞伎のパンフレットに広告をだしている店で、一度行きたかったのです。お店の人の接客が丁寧でとても心地よく、今度は誰かと一緒にすき焼きを食べに行きたいな。

 土曜のステイヤーズSはシルク・ホースクラブさんの会報でマンガを描かせていただいた時からにわかファンになったシルブロンを応援。ホーエリート、クロミナンス、ヴェルテンベルクへ。鳴尾記念はドゥラエレーデをアタマ固定してオールナット、グランヴィノス、オニャンコポンへ。日曜のチャンピオンズCはダブルハートボンドを熱烈応援。これもシルブロンと同じ理由。ダート挑戦が面白いシックスペンスも応援したい。中村鷹之資くんが1月の新橋演舞場で鳴神上人を演じるのでナルカミも買っておこう。

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