映画を観ました

2023.09.16

キャラハマりが怖い(笑)

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 今週は『生きる』の合間を縫いながら舞台『僕らの千年と君が死ぬまでの30日間』。主演男優2人は演技者としては信頼してるのと『Mogut』で鮮烈だった菅原りこちゃん、いつどこの舞台で観ても華やかで力のあるAKANE LIVさんが出てるのと、演出が鈴木勝秀さん、バンマスが大嶋吾郎さんだったので観に行きました。でもこれはちょっと私には合わなかったみたい。映画にもなるそうです。映画といえば『福田村事件』を観ました。日本の田舎社会の嫌なところを煮詰めたみたいな作品で実にげんなりと暗澹たる気分になりました…でも100年前の民度なんて実際こんなもんだっただろうし、日本人のメンタリティの基本はそんなに変わってない気がします。9月の歌舞伎座、超有名演目なのに今まで観たことなかった『車引』はハデハデでいかにもTHE歌舞伎!って感じ、『一本刀土俵入』はおっとりとしたテンポでしみじみとした物語。どちらも楽しかったです。さすがにこれはいろんな人で観た『鏡獅子』は菊之助の親獅子が端正で人形のように美しかった。そして先日横須賀で観た歌舞伎巡業公演、同じものを板橋区立文化会館で。同じ演目を続けて観ることで深まる理解とその回ごとの違いを存分に味わいました。『土屋主税』は忠臣蔵の外伝もの。キャラ惚れするとドッとハマりがちな私、忠臣蔵はヤバい気配がして避けてるジャンルなんですけど(笑)、もしハマるとしたら大高源吾は匂うんだよなぁ。

 さてさて、日曜のローズSはセーヌドゥレーヴからソーダズリング、ブロコレのお誘いが来てそうなアリスヴェリテ、フラメンカの荻野リサさんのファンだからリサリサも買っておかねば。月曜のセントライト記念はシンボリルドルフの血を引くレーベンスティールを熱烈応援。ドゥラエレーデ、コレオグラファー、そしてやっぱりソールオリエンスは切れない。

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2023.09.09

最推し・真打登場(笑)

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 今週は『RRR』初見のお友達を連れて立川のシネマシティへ。とても楽しんでもらえたようで嬉しかったです。自分がすごくハマッて何度も観た作品、初めて観る人の感想を聞くのは楽しいものですね。他に舞台を4本。劇団昴『親の顔が見たい』、ゴツプロ『イノレバカ』、大地真央さん主演の『最高のオバハン 中島ハルコ』。いずれも良いところもあればまずいところもある…といった感じでしょうか。でもどれも確実に観た甲斐はあったと思っています。そして今月はこれに通います、鹿賀丈史さんの『生きる』。好評につき再々演の作品です。まずはイソイソと初日を拝見。鹿賀さん以外のメインキャストが大幅に変わり、新たな味わいの仕上がりになっていました。大阪公演まで無事に駆け抜けられますように…。

 土曜の紫苑Sはムードインディゴの娘・アップトゥミーから行こうかな。モリアーナ、ソレイユヴィータ、フルールまで。日曜の京成杯AHはラインベック、インダストリア、ミスニューヨーク。セントウルSは人気下げててもドルチェモア。ピクシーナイト、ブトンドールと渋いとこ行っときます。

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2023.09.02

ヲタ活のためなら

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 今週はドタバタと遠征三昧。乗り物が大の苦手な私だが、ヲタ活のためならがんばります。まずは名古屋・伏見ミリオン座にて『RRR』字幕版vs吹替版2daysマサラ上映。なんだこの素晴らしすぎる企画。これはもう行くしかないでしょ。いやーもう楽しいったら。どちらの日もやや後ろめを狙った良いお席が取れて、自分も大騒ぎしながら皆様の紙吹雪やクラッカー、タンバリンや鈴の音、歌声や叫び声を堪能しました。日中はおいしきしめんや海老フライを食べ、名古屋市科学館の『ネコ展』ではRRRにちなんで虎と闘ってる写真も撮ったのにダウンロード期間を逃してしまい、私のファイトは露と消えました…。ミリオン座では『エリザベート1878』も観ました…が、これは私はダメだった。ポスタービジュアルや宣伝文句からもっと抗い戦い勝ち取るシシィを期待したのですが、全然そういう映画じゃなかった。少し置いての週後半、横須賀までのプチ旅で松竹大歌舞伎巡業公演・西コースへ。外題は『土屋主税』と舞踊『汐汲』。どちらも贔屓の中村亀鶴さんが良いお役でご出演なので足を伸ばしたわけです。大きなコンサートホールで歌舞伎には不向きな感じでしたが、楽しく観劇しました。横須賀海自カレーもおいしかった!

 土曜、札幌2歳Sはトウカイナチュラルの血を引くカイコウを熱烈応援。ガイアメンテ、ギャンブルルームという人気馬にぶら下げます。曲が脳内に流れてうるさいのでパワーホールも買っておくか(笑)。日曜、新潟記念はサリエラからマイネルウィルトス、ファユエン、ユーキャンスマイルへ。小倉2歳Sはドナヴィーナス、パッシングシャワー、アスクワンタイム。

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2023.08.20

インドと信州の旅

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 まだまだ『RRR』熱は全然下がっておりません。まず今週は吹替版を観てきました。かなり回数を観ているので予想段階では違和感バリバリかも…と危惧していたのですが、そこはそれほどでもなかった。配役的にもおそらくかなり気合が入っていたのではと推察。ただ、逆にその“失敗できない”感が表に出てしまっていて、ラーマもビームもカッコよくなり過ぎてた気がしました。もちろん声優さんの技術的にはすごくハイレベルで全然問題ないんですけど…日本語版にするにあたってラーマとビームの関係性にも解釈違いが。ビームの弟感がなくなっちゃったのが最も惜しい点。呼び方は「兄貴」にして欲しかったー! そんなアニキの主演作『ランガスタラム』字幕版の全国公開上映が実現したのは嬉しかったです。この作品、とても楽しいダンスシーンも満載でラーム・チャランさんが陽気な田舎の青年を演じているのがにわかファンには新鮮。ただし(以下ネタバレ)後半に進むに従って粛清と復讐の惨劇になって行くので、宣材のチャランさんの笑顔に騙されてうっかり観てしまうとショックを受けるかも…との事前情報は得ていました。私はその辺は全然大丈夫だった。なぜならそれ、私が昔めちゃくちゃたくさん観た東映任侠映画の展開とまるで同じだったから。いや、任侠映画に楽しいダンスシーンはありませんけどね(笑)、物語中盤頃にナニゴトか起こって主人公がその復讐のために耐えて耐えて耐え抜いた末に長ドス引っ提げてカチ込みに行ってバッサバサのグッサグサ、みたいなのには慣れてたもんで。とほほ。続きまして、創立106年という歴史ある映画館・上田映劇で『RRR』応援上映があると知り、ちょうど当日が誕生日だったので自分へのプレゼントとして遠征してきました。いやいや、東京から上田なんて近いもんです。私は前日入厩(笑)で1泊したけど日帰りでも余裕。前日には別所温泉まで足を伸ばしてのんびり観光。そしていざ、応援上映。スタッフさんの対応も温かく、私がTwitterで「当日、誕生日なんです」と書いたことを覚えていてくださり、大感激でした。観客の半分弱ぐらいはこの作品を観るのも初めての人だったみたい…新鮮な驚きを含んだ歓声に私まで嬉しくなってしまった。一方、猛者は猛者でナートゥエリアでバリバリ踊ってるし(笑)。楽しかったなー。楽しかった!

 楽しくて頭がパァになっているので、予想もいつも以上にいいかげんです(笑)。北九州記念はママコチャ、ロードベイリーフ、トゥラヴェスーラ。前走大敗で人気落としてるけどエナジーグランもいっときましょう。札幌記念はシャフリヤール、ジャックドール、トップナイフ。人気下げてるラーグルフも買っておこう。

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2023.08.12

炎と氷河の抱擁、それが彼らの友情

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 『RRR∞Dosti PARRRTY!』に行ってきました。RRRの世界をたくさんの画像パネルとレプリカ小道具などで追う展覧会。それほど規模の大きいものではないけれど短い準備期間でできる限りのことをしようと試みた、良い意味での手作りっぽさの感じられる催しでした。きっと誰かとても熱意のある人が企画して、半ば強引に実施にこぎつけたんじゃないかなぁ。つとに評価の高いRRRの映像美、いつも呆気に取られるままついつい流れで観てしまう場面場面を静止画で見せられると改めてその一瞬ごとの美しさに驚かされます。私がゾッコン入れ込んでるインドの馬・マルワリの大きなパネルもあって嬉しかった! この後大阪でも開催されるそうなので、関西方面の皆様、ぜひ。舞台は『Beautiful Twelve 美しき12人』を観ました。私がマニアックに追い続けている戯曲『12人の怒れる男』を女性キャストも交えての上演。狙いは面白かったし女性が入っても少しも不自然さはなく話の本筋の面白さは揺るぎませんでしたが、キャストはやや玉石混交。戯曲が緻密なだけに上手くない人が入ってると舞台上の空気がグラグラしちゃって、観てる方が自分の中でいちいち立て直さなければならなくなる。それは大変ヨロシクナイですな。そして映画『ナチスに仕掛けたチェス・ゲーム』。これはすごく良かったです。原作の小説が人気作のようで、その内容を忠実に映像化できているのだろうと思います。裕福で享楽的な人生を楽しんでいた主人公が戦争の渦に巻き込まれて変遷して行く様は恐ろしく、そして彼が生き抜く強さに心打たれました。

 日曜、関屋記念はディヴィーナ、ラインベック、ロータスランド。小倉記念はちょっと買いにくいメンバーですね…ククナ、マリアエレーナ、エヒトぐらいまでにしておきましょうか。

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2023.08.05

お休みをいただきました

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 大阪はけっこうな長逗留だったため疲れが出たのか帰京してから喉が腫れて熱が出てしまい、先週はBlogをお休みさせていただきました。ちゃんとお医者さんにも行きましたし、しっかり休めたのでもう大丈夫です。ご心配くださった皆様、ありがとうございました。話が前後しますが、舞台『スローターハウス』を観ました。事件発生からつい先頃7年めを迎えた障害者施設殺傷事件を基に書かれた芝居です。近年最も信頼できる作・演出家の1人である詩森ろばさん、渾身の一作。W主演の原嘉孝さんと那須佐代子さんの息もつかせぬ真正面でぶつかり合う演技が素晴らしい。演技巧者の作り出す緊張感って堪らないものがあります。私もこの事件には少なからず関心があり、経緯を追って来ました。様々な議論のある中、ひとつの見方を鮮やかに提示してくれたこの作品に頭を下げたい。そして続いては振り幅大き過ぎるにも程がある、映画『マッド・ハイジ』。どひゃー、これは…誉めるにしても貶すにしても、とにかくあらゆる意味でヒデェ映画でした(笑)。こんなもんを面白がって観てたことを人に知られるのはなかなかに恥ずかしいので積極的にお勧めはしませんが、グロ画像&残酷描写に耐性があって三度の飯よりブラックジョークが好きな人は観たらいいと思います。いやーヒドいにも程がある。

 日曜、レパードSはミスティックロアからかな。リバートゥルー、クレメダンジュ、エクロジャイトまで。エルムSは宝塚記念除外のウップン晴らし、オーソリティ。人気落としてるところでベレヌス、あとはファルコニアにルコルセーヌあたりで。

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2023.07.22

大阪より

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 『ダ・ポンテ』のために大阪に来てます。新歌舞伎座は鹿賀丈史さんの『シラノ』(2013年)以来。あの時どこに泊まったんだかどうやって劇場まで来たんだったか、劇場ロビーの様子なども全く記憶になくてコワイ…『ダ・ポンテ』はここが最終公演地だったのですが、休演者が出るなど薄氷を履む思い。それでも鉄壁の代役体勢で乗り切ってなんとか千穐楽までこぎつけたキャストとスタッフの底力に惜しみない拍手を送りたいと思います。大阪滞在中にはリバイバル上映されていた映画『ルーム』を観ました。タイトルやメインビジュアルには覚えがあって「これ、確か観たいなと思った映画なんだけど…観てないのかな」と思い、観ることに。観て、普通に面白かったんですが、やっぱりなんだかじんわりと「これ…観たような…」。後で調べてみたら自分の日記に「がっつり見入った。面白かった」と書いてある。愕然…(笑)。なんば界隈をウロウロしてご飯食べたり初めて新世界あたりを歩いてみたりタコ焼きもお好み焼きもたくさん食べた。大阪は楽しいね。

 日曜の中京記念、ようやく中京での開催ですね。しばらくどうもパッとしませんがここらで再び輝いてほしいディヴィーナを頭にベジャール、ルージュスティリア、ミッキーブリランテへ。

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2023.07.08

なかなかハードスケジュール

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 今週も大忙し。名古屋から帰って、まずは石井一孝さんの『Summer Concert 2023』。私が愛してやまない『ジキル&ハイド』のパロディメドレーにひっくり返って大笑い。ミュージカルヲタクの魂を持つ石井さんのライブはいつも力の限りオーディエンスを楽しませようという心意気に溢れていて感激です。横浜のミニシアター・シネマノヴェチェントで『マガディーラ』『RRR』6時間耐久マサラ上映。28席という座席数でお客様同士の連帯感・一体感が素晴らしかったです。楽しかったなー。また行きたい。新宿シアター・トップスにて『おわたり』。ここ近年に小劇場系を観るようになってからドはまりした俳優、西尾友樹さんと神野直隆さんが初共演という“オレ得”でもあり、タカハ劇団という素晴らしいカンパニーとの出会いであり、舞台演劇でホラーという貴重な楽しい経験をさせていただき、これは心が沸きました。ホラーとして充分怖かったのだけど、登場する人物1人1人が何か怖いものを抱えていて、そちらの方がズッシリと重かったです。巧い戯曲を書く作家をまた1人覚えたので続けて観て行きたいですね。続いては各界からの注目度も評判も高い『刀剣乱舞 月刀剣縁桐』。私はゲームのことは全然知らなくて普通に新作歌舞伎として観ましたが、これが目を瞠る仕上がり。この世代の歌舞伎役者たちがこうした企画を立ち上げ躍動している姿を観ると、これからの歌舞伎界に希望が抱ける気がします。同田貫正国役の中村鷹之資くん、今回もとっても良かった。刀を構えてスッと伸びたところからサッと低くなって臨戦態勢になった一瞬の身のこなしの切れること切れること。その夜に浅草へ移動して『沸騰!予算会議』。近年追いかけている劇作家・冨坂友さんの作品。正直、役者はやや拙かったですが、戯曲が良いので楽しかったです。終盤のスピード感がすごい。飲み込まれました。

 七夕賞はエヒトの連覇を天の川に祈りつつ、連勝中のバトルボーンも気になるし惜しいレースが続くフェーングロッテンも応援したい。縁のあるヒンドゥタイムズも押さえておこうかな。プロキオンSはこれだ!という馬が見つからず、見送り。

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2023.07.01

名古屋は近いよ(笑)

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 今週は引き続きシアター1010の『ダ・ポンテ』に通いつつ、思いつきでちょっと無謀な計画を…土曜のマチネを観た後に一路・名古屋へ移動し、伏見ミリオン座にて『RRR』マサラ上映に参戦。紙吹雪とクラッカーで大暴れした翌日の昼前にまた1010へ戻って何食わぬ顔で日曜マチネ(笑)。まぁ時間的にはそれほどの無理もなく、両方とも余裕で楽しんで来ました。まだまだイケるぜ、オレ。週半ばには加藤健一事務所『ジン・ゲーム』…またもやカトケンさんの名作発掘力の凄まじさに平伏。年老いた男女2人、それぞれの人生を色濃く垣間見せながら軽く、また重く、人生長く生きることの深みを見せていただきました。そして金曜にまたもや新幹線で『ダ・ポンテ』愛知公演へ。きしめんと手羽先食べて名古屋のお友達と会って、充実充実。

ラジオNIKKEI賞は順不同でレーベンスティール、エマヌエーレ、アグラシアド、セオ。CBC賞は前走見なかったことにしてトゥラヴェスーラとジャスパークローネ、これを人気になりそうなエイシンスポッターとマッドクールに絡ませる作戦で。

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2023.06.24

役者の笑顔は宝物

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 9月に上演されるミュージカル『生きる』の製作会見にお邪魔して来ました。敬愛する鹿賀丈史さんが主演、今回で3演めになる舞台です。既にたんまりチケット抱えて楽しみにしています。しみじみと心にしみる名作、皆様もぜひご覧ください。リーアム・ニーソン出演100本記念作という映画『探偵マーロウ』を観ました。どれがどの作品だったかわからなくなる似たような作品ばかり(悪口ではなくてファンとしての遺憾の思い)のリーアムに久々に毛色の違う作品が来た。ハードボイルドを絵に描いたような渋い男の世界…と褒めたいところなんですが、なんだか淡々としていて退屈な映画で、眠くなっちゃった。さてさて、これからしばらく通うことになるのが音楽劇『ダ・ポンテ』。モーツァルトが数作品のオペラでコンビを組んだ詩人・ロレンツォ=ダ・ポンテ、2人のバディものと言ったらいいのかな。2人の芸術への想いを美しい音楽で編み上げた舞台。ダ・ポンテ役の海宝直人くんが持てる能力と魅力の全てを余さず発揮し、これは代表作になると思います。カーテンコールは撮影OK。役者さんたちの笑顔がまぶしいです。

 さぁ、宝塚記念。イクイノックスのお出ましだ。現役最強馬には逆らわず、ジェラルディーナ、ドゥラエレーデ、人気薄からはライラックといったところへ流します。

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