映画を観ました

2026.10.10

俳優さんをリスペクト

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 映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』を観ました。実はドラマも、かつて日本映画の動員数トップを記録した映画も観ておらず、今まで全く通って来なかった作品です。今回これを観たのは仁狩英明管理官を演じる西村直人さんが観たかったから。ミュージカル『レ・ミゼラブル』でこの役者さんと出会ってから30年以上になります。歌もダンスもめちゃくちゃ上手くて、舞台『CLUB SEVEN』では抱腹絶倒の笑わせっぷりも唯一無二。ずっと応援している役者さんなのです。この映画でも冷徹な態度を崩さない高圧的なキャラクターを揺るがぬ姿勢で演じ切り、会議室を震わせるような怒号はそれはそれは見事な発声でした。舞台人として磨き抜かれた技術とハートを持っている、そういう彼を観られただけで観に行った甲斐があったというものです。映画の出来はまぁ…お金かけてるなぁ、過去作から追ってる人は楽しいのかな、ぐらい。舞台はまず名取事務所の『追熟しない果実』を。ここんとこイメージ的に名取さんらしくない感じの舞台が続いていますが、それもまた名取さんらしくなってきた…という気がする。これも小さな田舎町の小さな家族のホームドラマ、と見せかけて様々な社会問題を内包しているわけです。とにかく芝居が上手い人が揃っていて、激推し俳優の西尾友樹さんは黙っている時でもその内部に複雑な感情が渦巻いているのが見えるし、珍しく(?)普通の女性を演じている森尾舞さんはどうして舞台の上でこんなに普通に話せるのだろうと驚くぐらいナチュラルな演技が面白いし、鋭さのある役が上手い西山聖了さんはちょっと抜けたところのある男性を気持ちの良い軽みをもって観せてくれたし、竹下景子さんは柔らかみのある芝居で全てを受け止めていたし。ステキな作品でした。続いてはONEOR8の『台所の女たちへ』。ひとつの家の葬式の夜を舞台に60年に渡るその家の物語を行きつ戻りつ描き出す、台所コメディであり戦争を背景に人と人との繋がりとしがらみを炙り出すシビアなお話でもあり。最近は積極的に小劇場作品に出演している音無美紀子さん、こういうところで観るのは珍しいかなという榊原郁恵さんの両人はさすがに存在感あり。郁恵さんの娘役でここでもあいかわらずイイ味出してくれてたのがずっと注目し続けている幸田尚子さん。巧みな作劇で「家とは」「家族とは」「夫婦とは」と色々なことを考えさせてくれました。『台所〜』の同日、合羽橋道具街の「道具まつり」へ。スープボウルや蛍手の珍味入れなどをお手頃に購入できてホクホク。

 今週は3日間開催ですね。土曜のサウジRCはみんな戦績浅過ぎて、ここは例によって名前だけで選ぼう。人気になりそうなフィリオソラーレは名前もイイね。歌舞伎で最近よく中村虎之介くんを観ているからニシノトラノスケ、自分でそう言うならそうなんだろうとハンサム(笑)。日曜のアイルランドTはカムニャック、チェルビアット、ラヴァンダ、ミアネーロ。月曜のスワンSはジョイフルニュースをアタマにダイヤモンドノット、ランフォーヴァウ、サンダーストラック。ネオトキオも面白そう。

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2026.10.03

“女優”の輝き

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 今週、舞台は2本。演劇集団「山に行こう」の旗揚げ公演『サーカス』へ。注目してる井上花菜さんという女優さんを始め、おっそろしく身体がキレる俳優さんばかりで観ていてワクワクしました。意欲的な演目でとても楽しかった。早くも次回公演に期待です。そしてもう1人、すっかり目が離せなくなってしまった田村芽実さんが企画・脚本・演出を手掛ける「シアターユニット小梅ちゃん」の、これまた旗揚げ公演『オンリー・ロンリー・ガールガールガール』は少女らしい少女の時期をそういう少女性を拒絶して生きてきた私でもその瑞々しさにおおいに胸を打たれる芝居でした。こちらも次回公演が楽しみです。昔は本当に男性の俳優さんにしか興味がなかったのですが、昨今は格別に応援したい女優さんが何人かできました。いずれも観ていて「巧いなぁ…」と唸らされる逸材ばかりです。さてさて、映画はがんばっちゃって5本も観ました…が、語る価値を感じたのは『襲名』ぐらいだな。市川團十郎という歌舞伎の大名跡の重み、それを背負って半神半人のように生きる1人の人間の宿命。まがりなりにもその舞台上の姿を一度や二度ではなく観ている身として、少しは気を引き締めて立ち向かわなければなぁと心を立て直す次第であります。ちなみに評判の『ちいかわ』は私には特に響くものはなかった。枚数無合わせの1枚は『サーカス』の舞台上にいたかわいらしいピエロ。撮影OKタイムに激写。

 日曜、毎日王冠はプロコレ風味漂うアドマイヤクワッズから。レディネス、レガーロデルシエロ、シャンパンカラーとなんか統一感のない買い方をしてみます。京都大賞典はブロコレに入会したばかりのダノンシーマをアタマにヘデントール、ディープモンスター、サフィラ、障害帰りが面白いメイショウブレゲで遊んでみよう。

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2026.09.19

人気作

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 今週はまず朗読会『葉葉葉-裸足であがる』へ。昨年上演された同タイトルの『-わたしはあなたか』の好評を受けての第2弾。今回も工夫をこらした朗読や言葉遊びの数々、楽しく観ました。私も表現者の端くれではあるのだから、言葉の力というものを常に意識していたいなと思います。宝塚の超人気作『ポーの一族』を観劇する機会に恵まれました。お顔立ちの美しさは当代随一と称えられる朝美絢さん、なるほど…という感じです。シーラを演じた娘役さんがとても歌が上手くて演技も落ち着いていてイイなぁと思ってたら、星組で何度か拝見して今は専科にいらっしゃる小桜ほのかさんでした。確認しないと判別できないくらい宝塚に疎くて申し訳ない…。同日の夜、名匠・篠田正浩監督の一周忌にちなんで鹿賀丈史さんが金田一耕助を演じた『悪霊島』が新文芸坐でリバイバル上映されると知って駆けつけました。この映画を観るのは何十年ぶりだろう…権利関係でDVDなどのメディアでは差し替えになっているビートルズの音源がそのまま流れたのがとても嬉しかったです。時代性を感じさせる粋な効果でしたから。まだまだ若かった鹿賀さんの飄々とした演技を観ながら「そうだそうだ、こういう感じの役者だったなぁ」と当時のことをしみじみと想い出したり。終映後のトークイベントでこの映画における金田一の出立ちなど、監督が鹿賀さんと話し合ってかなり工夫したというお話も聞けて嬉しかったです。原作の横溝正史さんは鹿賀さんの金田一をとても気に入って「歴代で最高」と絶賛してくださり、その後まもなく亡くなったので原作者の中では“鹿賀丈史の金田一が最高傑作”という評価になっているはずであることは書き記しておきます(笑)。映画は他に『軍服を着た神様』『私がやりました』を観ました。枚数合わせの1枚は新宿伊勢丹にポップアップストアが出ていたエルメスの馬柄のスカーフです。

 日曜のオールカマーは台風が出走してきそうで心配です…レガレイラにはがんばって連覇して欲しい。パンジャ、ヴーレヴー、ワイドエンペラーへ。神戸新聞杯はやっぱりロブチェンから行くしかないでしょう。コンジェスタス、エムズビギンと面白みのない買い方で。

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2026.09.12

理解する力

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 今週は映画を3本。池袋の新文芸坐で美輪明宏追悼特集『黒蜥蜴』『黒薔薇の館』の2本立て。私は私の世代にありがちな“お耽美”の世界に傾倒することが一切なく、むしろそういうものに鼻白んでそれを避けてきました。今このトシになると客観的に「そういう世界観を愛好する人たちがいて、それにはそれなりの価値がある」ことは理解できる気がしています。美輪明宏さんはそれを貫いて自分の力で自分の好む人生を生きた人。その点では尊敬します。日本がこの人を失った今、改めて心して観ておこうと思った次第。もちろん映画としては古臭さ満載ですが、今となっては失われつつあるこの種の美的感覚、女言葉の嫋やかさなど楽しく観ることができました。『白鳥とコウモリ』は面白くなくて途中で気持ちよく寝入ってしまったので申し上げることはございません。舞台はまずミュージカル『ライブエアライン』を。航空学校の生徒さんや上演されたホールがある羽村市の子供さん達も出るというので正直プロを交えた発表会ぐらいのものかな、と思っていたのは大間違い。セットこそ簡素だけど美しい衣装がしっかり用意され、物語もオリジナル楽曲もとても良い出来で、豪華でサービス満点のブロードウェイミュージカルメドレーなどもあり、これで入場無料なんて申し訳ないと叫びたくなるほどの良作。雨の中をちょっと遠出して観に行った甲斐がありました。お目当てだった彩橋みゆさんのキュートなおばあちゃん役、すっごく良かったなぁ。続いて青年座の『ハード・プロブレム』はトム・ストッパード作品で日本初演。難しい話ではないのだけど油断すると物語から振り落とされそうで必死になってしがみつくように観ていた感じ。マイケル・フレインの『デモクラシー』とか、そういうのに似てるかな…エピソードを積み重ねて終盤できれいに話が組み上がる、というタイプの戯曲。こういうのを観てきちんと理解してきちんと解釈してきちんと感動できるように、まだまだボケてはいられないですね。主演の那須凛さんの演技はあいかわらず輪郭クッキリ鮮やか。フライヤーに名前を見たらチケットを取る女優さんの1人です。

 土曜のチャレンジCは絶好調のマリアイリダータからカラマティアノス、ガイアメンテへ。日曜のセントライト記念はアウダーシア、フウセン、まっすぐ走ればバステール(笑)。ローズSはアンジュドジョワ、イクシード、モンローウォーク、ミリタリータトゥー。

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2026.09.05

座っているのは平気なんだ

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 今週のハイライトは池袋の新文芸坐にて『無声映画・活弁付上映 空前絶後の超大作5 レ・ミゼラブル』全編359分一挙上映という一大イベントに挑戦したことです。全4部作、休憩を挟んで8時間!(笑)…さすがに迷ったけど観たいか観たくないか自分に問いかけたら圧倒的に観たかったので果敢に挑んでみました。職業柄、そして長年の観劇スキルのおかげで長時間座ったままでいることはへっちゃらですしね。結果、勝手知ったるレ・ミゼラブル、レストアされた古い古い映画はむしろ新鮮で面白かったし、とにかく弁士さんがものすごく超絶上手くて。子供、女性、年寄り、若者、善人に悪党、その鍛え抜かれた声による演じ分けのそれはそれは見事なこと。プロ中のプロの技に大感動。片岡一郎さんとおっしゃる方です。酔狂な人というのは多いもので客席はほぼ満席。8時間を無事に完走した後、みんなで乾杯をしました。楽しかった〜。映画はその他に『つぐない』『時には懺悔を』『平行と垂直』を観ました。舞台は『オールトの雲〜天文台の大問題』と『ひまわり認定こども園の悩める人々』を。いずれも充実した内容で、それぞれに出演していた気になる役者さんと終演後にほんのちょびっと素で接するチャンスをいただき、嬉しかったです。

 土曜、京成杯AHはダービーは観なかったことにしてフォルテアンジェロとサイルーンから。オークスも観なかったことにしてヴァルキリーバース、好調組からはディールメーカーってとこで。札幌2歳Sは軽くテンカタイヘイ、ロゼハイスクール、デザートスピリットぐらいで様子見。日曜の紫苑Sはミシェル騎手でも買っておきますかーってんでアストリルからロングトールサリー、ドリームコアへ。セントウルSは苦戦が続くママコチャ、強いのはこれかなと思うダイヤモンドノット、ひとつ突き抜けて欲しいレッドモンレーヴ。カルプスペルシュも混ぜておくか。

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2026.08.07

初めての両国

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 映画『ヒトラーの毒見役』を観ました。また新たな切り口のナチスものです。終戦直前、ヒトラーが隠れ住んでいた場所で毒見役をさせられていたという告白をした女性が実在していて、真偽は明確ではないもののドラマの題材としては興味をそそられるものですね。戦争に翻弄される女性たち、普段の生活では食べるにも困る状態の中で贅沢な美食と破格の給金を与えられ、しかし命を落とす可能性もあるわけで、その綱渡り感や女性同士の軋轢や友情、いわゆるストックホルム症候群とはまた違った色合いの将校との関係も描かれ、飽きさせずに見せる映画でした。上映されている新宿武蔵野館はロビーのディスプレイや上映作品の批評記事の展示など、映画館としてとてもやる気を感じさせてくれるので好きです。続いて、生まれてからずっと長いこと東京に住んでるのに今まで一度も行ったことがなかった両国の街、江戸東京博物館へ『特別展 洋館〜明治の夢と挑戦』を観に行きました。洋館マニアなんです。明治以降、近代化・欧風化する日本にが生まれた洋館の数々、その成り立ちについてたくさんの資料と写真、設計図などが展示されて大変見応えがありました。贅沢を言えば日本各地に今も現存する幾多の洋館の写真をドッと集めて見学ガイドのように見せてくれたら後々までの興味につながって楽しかったかなと思うのですが、今回の眼目はそういうことではないのでしょう。両国の駅に降りることさえ初めてな気がするので、ついでに吉良邸跡や勝海舟生誕の地などを巡ってきました。ランチは元力士の白馬さんがオーナーシェフのモンゴル料理店『ウランバートル』で羊肉と春雨のスープ・ホイツァイのセットを。とてもおいしかったです。

 土曜のダリア賞にトシミチ号が出走するので楽しみにしています。エルムSはルクソールカフェ、ペリエール、ヒルノハンブルク、ヴァルツァーシャルまで。日曜のレパードSはチェリヴェント、マクリール、パラダイスフェイスぐらいにしておこうかな。CBC賞はサンアントワーヌをアタマに据えてレイピア、フィオライア、ディアナザールへ。

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2026.08.01

バズりました(笑)

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 今週観た舞台は『夏の夜の貘』1本。大島弓子さんの漫画を舞台化したもの。すっごく正直に言うとちんぷんかんぷん。いや、物語そのものはわかるんです、流れも言わんとしていることも。でも演出意図とか、どうしてそういう表現方法なのかっていうところが全然掴めなくて、面白いかって問われたら面白いとは感じられず、ちぐはぐで居心地悪いまま終わってしまいました。後から原作漫画の構成や狙いなどを知って「あーそーゆーことだったのかー」と思いはしたものの、これは俳優陣の個性や特性、いつも手堅い現実的なドラマを見せてくれる劇団のカラーから考えるとちょっと無理があったかなぁという感想でした。映画を2本、まずは『死ねばいいのに』…すごいタイトル(笑)。奈緒さんが好きなので観てみましたところ、さすが京極夏彦作品、グイグイ引き込まれる映画でした。人間の痛いところ、隠しておきたいところをひん剥いていく菜緒さんの演技が大変怖くて良かった。続いて『モアナと伝説の海』。もちろんロック様ことドゥエイン・ジョンソンがお目当て。彼の人間離れした肉体は半神半人のマウイというキャラクターとして圧倒的な説得力。でもちょっとハンサム過ぎるわーとか思いつつもあまりにもステキでヤダもーうっとり(笑)。ロック様の数々の映像作品の中でもビジュアルのイケてるっぷりは過去イチでは。闘うヒロインも勇ましくて文句なしに感情移入できたし、目つきがヤバいニワトリもめっちゃかわいいのに残忍&凶暴至極なカカモラも笑わせてくれた。全く飽きるところのない1本、おすすめです。ちなみにアニメ映画の方は観てません。枚数合わせの1枚…Xで中華料理屋さんでのちょっとした出来事をポストしたら何故なのか3.1万ファボという私のような弱小アカウントとしてはトンデモなバズりっぷりを頂戴し、ビックリ。その時に私が食べていたランチの写真がこちらです。

 日曜のアイビスSDはやっぱり牝馬を買っておこうかな。人気になっててもピューロマジックを本命視。ベルギューン、シュラフへ。苦戦が続くミカッテヨンデイイもそろそろ浮上して欲しいね。クイーンSはボンドガール、ヴーレヴー、フェスティバルヒル。

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2026.06.21

理解力の問題…?

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 旧島津邸(清泉女子大学)の見学ツアーに当選し、参加してきました。写真はSNSには載せない方が良いようなので控えますが、憧れのジョサイア・コンドル設計の洋館を現役在学生さんのご案内でゆっくり見学できて感激。内部の美しい設えを堪能し、雨上がりのお庭から眺める美しいバルコニーにうっとりしました。映画は2本。『マイケル』についてはXでちょっと長めの感想を書きました。私はマイケル・ジャクソンが好きだったけど、今振り返ると彼のことを誰よりも色眼鏡で見ていたのは自分かもしれないと、この映画を観て改めて思ったりしています。とりあえずはこの映画が見せたかったMJ像というものをまっすぐに受け止めることができたかな。『アン・リー はじまりの物語』は題材とアマンダ・セイフライドに興味があって観てみましたが、これはもうひとつ訴えてくるものをうまく受け止められませんでした。続いては舞台。ミュージカル『神経衰弱ぎりぎりの女たち』はお友達に誘われての観劇。誘われなかったら選ばなかった演目だと思うけど、これは面白かった。観てみるものですね。すっかりファンになってしまっている藤山直美さんの『おだまり、お辰!』はとっても楽しかった。本当にちょっとした呼吸の押し引きで笑わせたり泣かせたりしてくれる直美サマはもちろんなのだけど、高畑淳子さんのまぁ上手いこと上手いこと。マダムな年齢になってから初めて恋をした時の少女のようなきらめき、舞台の真ん中でふざけているベンガルさんや柄本明さんを自由に泳がせながら自分の芝居は決して電源を落とさないその力。鮮やかでした。同じ日の夜に音楽劇『豪華客船タイクツタニック号沈没』を観たのだけど…私ね、ホント正直に言うんですが、こういうのワカランのですよ、私。こういうもののわからなさがどうしても苦手で、それで昔は小劇場系演劇を避けていたんです。こういうものをどういう心持ちで観ればいいのか、どう理解すればいいのか、どう解釈して納得して心を動かされればいいのか、ワカラン。私がバカなのか、と思うしかなくて悶々とする。タイタニック号沈没事件に興味があり、それをもじったタイトルに惹かれて観てみたというだけで、ワカランで終わりました…残念。金曜から1泊で博多座へ。夜の部の『ぢいさんばあさん』では中村亀鶴さんがとても説得力のある悪役を観せててくださいました。亀鶴さん、芝居が上手いせいか悪態をついて主人公を追い詰める役がよく来るのですが、こういう役に力がないと話に深みが出ませんからね。後でご本人から役作りの工夫などのお話を伺い、なるほど!と深く頷くところがありました。昼の部の三番叟なども華やかで楽しく、遠征した甲斐がありました。

 日曜、府中牝馬Sはヴァルキリーバースをアタマにセキトバイースト、テレサ、ウイントワイライトへ。しらさぎSはファーベントからスリールミニョン、ブエナオンダ、ファインラインと人気薄にそーっと流してみましょう。

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2026.06.13

愛する作品と再会

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 今週もバラエティ豊かに。映画は3本。『モブ子の恋』は私みたいな薄情な人間が観てもキュンとするような、とても丁寧で心が暖かくなる作品。『廃用身』はこれ…老親を見送って自分も目に見えて衰えを感じる昨今、観なければよかったと頭抱えるぐらいの鬱展開でした。『スターウォーズ マンダロリアン&グローグー』はすっごく楽しかった。マンドーは笑っちゃうぐらい強くてカッコいいしグローグーはこれまた笑っちゃうぐらいカワイイし。ただ、私がそもそもスターウォーズがダメなのって通常運転で出てくるクリーチャーや異星人の見た目を気持ち悪いと感じてしまうからなんですよね…そんな私にはどんなに性格が好ましかろうとロッタはダメだったし、襲いかかってくる化け物がいちいち見ていたくないレベルであかん。それは辛かった…それでも今はやたらめったらXやYouTubeでグローグーの動画を観漁っております。やっぱディズニー+でドラマ版観なきゃだよなぁ。舞台はまず『BOOP!The Musical』…物語は他愛もないものだけどとにかく礼真琴さんが素晴らしい。普段宝塚は全く観ない私がたまたま縁あって彼女の舞台は4本とソロコンサートまで観ていて、それで知ってはいたけどまぁ歌が上手い、踊りが上手い、芝居が上手くて姿がキュート。これは彼女のこれからが楽しみです。今後はどんな作品に出るのかな…良作に恵まれるようお祈りしています。『喝采』はミュージカル『アプローズ』からミュージカル部分を除いてストレートプレイに仕立てたもの。ミュージカル版は私も大昔に観てます。今回の上演、池畑慎之介(ピーター)さんはさすがの貫禄でしたが、W主演と言うべき重要な役回りのイヴにそれらしさが充分でなく、全体的にお値段が安いなという印象になってしまいました、残念。最後に、この芝居を観て「私は“芝居を観る人”になろう」と心に誓った演目『カッコーの巣の上で』を、その舞台を観た当時は西武劇場という名称だったPARCO劇場にて…うーむ、これは感慨深い。『12人の怒れる男』同様、この演目については上演を知れば可能な限り駆けつけ、これまでにかなり様々なパターン、様々な演出、様々な俳優で観てきています。今回の間宮祥太朗さんのマクマーフィはマクマーフィらしさたっぷりでなかなか良かったです。江口のりこさんのラチェッド婦長はちょっと私の求めるラチェッド像とは違ったかな。今回のバージョン、随所に目新しい演出が盛り込まれて大変興味深く観ました。そしてやっぱり『カッコー』はいいなぁと思いました。

 土曜の函館スプリントSはルシード、クラスペディア、ウイングレイテスト。ここんとこ負けが込んでるけどインビンシブルパパも買っておこうかな。日曜は宝塚記念…とりあえずクロワデュノールは不動の本命としてアタマにドンと据え、ミュージアムマイル、レガレイラと固いところを買ってのんびり気分で観戦と行きましょう。

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2026.06.06

ヲタク的追求作品

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 今週はまず映画『箱の中の羊』。千鳥の大悟さんの芝居が良いと聞いて観たくなりました。確かにとてもナチュラルで気負わない構えない芝居で上手かった。まぁ充て書きというか、いかにも向いてる役ではありますが。映画としてはSFとしてもヒューマンドラマとしても中途半端かなぁ。えっ話そっちに行くの?という戸惑い。舞台は4本、劇団チョコレートケーキの『帰還不能点』はこの劇団のエッセンスをギュッと煮詰めたような名作で、やはり見応えがあります。第二次世界大戦開戦直前の状況が今の時代にそっくりで震え上がったりもしました。Pカンパニーの『闇の中に』は触法精神障害者の話。こういったテーマをあまり重くなり過ぎずにうまく伝えてくれていたと思います。青年座『Sの顚末』はタカハ劇団の高羽彩さんの書き下ろし。平塚らいてうを始め「青鞜」の時代に生きる女性達を活写した作品でとても面白く観ました。その日の夜に私のヲタク的追求作品である『十二人の怒れる男』。今回もまたイケメン俳優さんを取り揃えてブロマイド売っちゃうやり口でまたコレかといささかため息つきつつ、中村梅雀さんやモロ師岡さんや佐藤B作さんなどベテランも配してバランスも取ってるし…ところが、そこに頼ろうと思ったのにこのベテラン陣がだいぶブレーキになってしまった。あんなに怒鳴りっ放しでは観ている方が疲れてしまうよ。しかも今回は2幕ものにしてたっぷりの上演。もう少しメリハリつけないと。このところこの作品は少し内容を整理してコンパクトに上演する傾向にあり、久々にカット部分ほとんどナシのフルバージョンを観たわけですが、これは丁寧にやればいいってもんでもないんだなぁという感想。枚数合わせの写真は最近食べた焼魚定食。

 ダービーも終わってしまいました。が、G1は続く。日曜の安田記念はひたすらレーベンスティールの応援。シックスペンス、ステレンボッシュ、トロヴァトーレあたりと絡めます。

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