芝居を観ました

2009.11.14

断固、抗議

Lesmis09
 新しく入ったキャストのチェックのために「レ・ミゼラブル」を観て来ました。何十年も愛し続けて来た作品ですから、気持ちとしてはほぼ卒業状態になった今も他の舞台で気になってた役者さんが配役されたりすればとにもかくにもどんな様子か確認に行くのです。でもねぇ…今回は心底ガッカリしてしまいました。なんじゃあこの「レ・ミゼラブル〜ポップスコンサート」は! オーバーチュアの第一音から椅子からズリ落ちそうになるほど“聴いたこともない”音。オケが酷すぎる。テンポが無茶苦茶に早くて役者が心を込めて芝居をしている余裕がなく、とにかく流れでどんどん話が進んで行くだけ。この作品には既になじみのベテランの役者さんだって何人もいるのに、みんなこのテンポに乗せて役割を果たすのに精一杯という感じでまったく役の感情が伝わって来ません。「レ・ミゼラブル」ってこんな作品だった?? 過去の記憶が美化される、というのは自覚してます。でも、少なくとも私が知ってる、私が愛した「レ・ミゼラブル」はこんな舞台じゃない。また新しいお客さんも増えているのに、これが「レ・ミゼラブル」という作品だと思われることには我慢がなりません。どうしてこんな風になってしまったのでしょうか? これが今の時代に合わせたLes Mis.なの? 到底納得が行かない。
 エリサベス女王杯の予想は公式にアップされています。京王杯2歳Sはノーワンエルスの応援。相手にはダッシャーゴーゴー、シーマークあたりでどうだ!

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2009.11.06

惚れたオトコを天秤にかけりゃ

Kinshu09
 8日にはいよいよジョッキーベイビーズ開催。そしてトウカイテイオーが競馬場に!…ところが私は競馬場へ行けないのです。なぜなら天王洲銀河劇場にてただ今「錦繍」再演、絶賛上演中だからです。おおおおおん(泣)ごめんねテイオー。おまえさんより鹿賀さんの方が惚れた歴、長いのだよ。初演も良い舞台でしたが、今回は一部出演者の交替や新たな場面が加えられたことによってまたひと味違った仕上がりになっています。鹿賀さんのゆったりとした美声が劇場に響きわたるのは聴いていてとても気持ちがいい。東京公演を終えた後には地方のあちらこちらへとたくさん回ることになっていますので、お近くの方はぜひぜひごらんくださいませ。
 土曜の武蔵野Sはサクセスブロッケンとテスタマッタ、ヴァンクルタテヤマ。日曜のアルゼンチン共和国杯はダンスアジョイ&ハイアーゲームの高齢コンビを連ヒモに、頭はモンテクリスエス、ヴィーヴァヴォドカと遊んでみます。ファンタジーSはもちろんカレンナホホエミでがっつり行くぞ。相手にはラナンキュラス、グレナディーン、キタサンスズランと散らしてみましょう。

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2009.10.18

芸術の秋たけなわ

KanjinchouJaneChicagoAida
 ここしばらくの間に観た芝居。九月歌舞伎座公演・夜の部。吉右衛門の富樫、幸四郎の弁慶、染五郎の義経という組み合わせの「勧進帳」が目当て。私は歌舞伎はド素人なのでもちろん弁慶の飛び六方とか杖で打擲とかいう有名な場面に期待してたわけですが、実際に観てみたらそれよりも富樫の想い入れたっぷりの引っ込みの方がグッと心を掴まれたりしました。歌舞伎は知らなくても舞台演劇は相当数を観てますから、芝居的な見せ場というのにはちゃんと心が動くのかもしれません。
 続いて「ジェーン・エア」。おっ、高麗屋を網羅してますね(笑)。松たか子さんの清楚で力強いジェーンはとても素敵でした。ここんとこ馬鹿ミュージカル(しつこいようだが誉め言葉である)ばっかり観てるもんで、この舞台は上品できちんとしてて、しっとりと感動しました。
 そして「シカゴ」来日公演。私はどうもフォッシースタイルというものが苦手でして、この公演は単に大澄賢也さんが本気で踊ったらどのくらい踊れるのかを観たくて行ったんです。そしたら案外と作品そのものも面白くて、悪党ばっかり出てくるストーリー自体があんまり好きじゃないと思ってたけどショー仕立てでスタイリッシュでとても楽しかったのでした。ケンヤさんは実に立派なものでした。正確なテクニックのダンス、身体の線の美しさが要求されるフォッシーのダンスに並べてもまったくひけをとらない鍛えた身体、英語の台詞もバッチリ。長年積み上げて来たものを披露する機会を得ることができて良かったねぇと、彼に拍手を送りました。
 観たばかりなのが「アイーダ」。先日観た宝塚版とは基本的なストーリーは同じですがまったく違う作品。筋立てとしてはこちらの方が出来が良いですね。主役のアイーダを演じる濱田めぐみさんは素晴らしい歌唱力で圧倒的でした。エジプトらしさのようなものにこだわらない斬新な衣装やセットにも刮目。しかし…しかしですよ。一部の主力キャストをのぞいては、とにかく芝居が酷い。このところ私が観た四季の舞台は「オペラ座の怪人」「Cats」「ソング&ダンス」といった、台詞らしい台詞はほとんどない作品ばかりだったのであまり気にならずにいたのですが、この作品で目の当たりにしたいわゆる“開口”の技法に依る感情表現を排除した演技にはどうにもこうにも心がなく、まったく芝居になってない。歌や踊りはとてもいいのに、芝居の場になると演劇表現としてあまりにも不自然で観ていられませんでした。台詞を伝えることに専念して感情は要らないとするこの劇団の手法、本当にこれでいいと、これが正しいと思っているのでしょうか? 演目をオートメーション的に量産するための演者の平均化という意味ではこのやり方が合理的なのかもしれないけど、感情のこもらない台詞は心に届かない。私はそう思います。
 さてさて、あんまりアタマに来てつい熱くなってしまいましたが、秋華賞の予想は公式にて。府中牝馬Sはまたハケンのお姉さま達が集合ですね。んじゃあレジネッタを応援してみようかな。相手にはブーケフレグランス、ここんとこ調子落としてるみたいだけどチェレブリタ。ムードインディゴも切れないなぁ…色々散らして買って大きく配当が出そうなレースですね。

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2009.09.06

カメ様3題

KikakudoraKamegalaSemakimon
 画像が小さくて見づらいでしょうか。贔屓にしてる歌舞伎役者さん・中村亀鶴さんの、お客様へのお土産のどら焼きに似顔絵イラストを描かせていただきました。お客様からは「かわいい」「食べるのがもったいない!」とのお言葉をいただいているそうで、私もわずかながらお役に立つことができたかとかなり誇らしい気持ちであります。しかしいつも言ってることですが、ハンサムさんは描きにくいんですよ…それはともかく、木挽町の和菓子屋さんの手作りの作で、とってもおいしかったです。
 その亀鶴さんがご出演だった「亀治郎の会」に行って来ました。亀鶴さんは「お夏狂乱」の馬士。剽軽な役ですが、踊りの巧さが際立っておりました。亀治郎さんはお夏で泣かせ「身替座禅」の右京で腹筋が痛くなるほど笑わせ最後のシークレット演目だった「忍夜恋曲者」の瀧夜叉姫で驚かせ、今回も大活躍。この人の舞台はハズレがないなぁ。いつ何を観ても面白いです。
 その亀治郎さんが現代劇の舞台に初挑戦の「狭き門より入れ」。TVドラマ「風林火山」「ハンチョウ」で共演して意気投合した佐々木蔵之介さんの舞台に「どんな役でもいいから出演させてくれ!」と自ら志願してのご出演だったそうです。身近な日常にひずみが生じて登場人物の人生の行方が狂って行く時空SF風の仕立てのストーリー、笑いと緊張感のバランスが絶妙で大変面白い芝居でした。
 というわけですっかり“カメ”づいている私ですが競馬は早くも2歳重賞。新潟2歳はワケあってギュンターを熱烈応援。理由は例によってくだらないことなので勝ったら明かします。小倉の方は特にコレといった注目馬がいなくて、見送ります。

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2009.08.23

来日あれこれ

RenttourChoruslineDrumstrack
 ここんとこ、いくつかの来日公演を観て来ました。まず最初は「RENT」。アンソニー・ラップ&アダム・パスカルという初演の出演メンバーが日本に来るというので熱いRENT Headsには“奇跡のツアー”と呼ばれて熱狂的に迎えられているようです。映画を観た時もそう思いましたが、この物語はやはりこうやっていろんな人種の役者が入り交じって上演されることに意味があり、説得力が増すのかな…と感じました。
 続いて「コーラス・ライン」。こちらについても同じような感想です。劇団四季が今上演しているのを観ると良くも悪くも小綺麗に粒が揃い過ぎていて、なんだか弱肉強食のオーディションっていう感じがしないんですよね。人種が違う、肌の色や髪の色や筋肉のつき方、基本的な体型がものすごく違う、たぶん言葉の訛りなんかもかなりそれぞれな、様々な個性を持つダンサーが並んでいるその見た目だけで既にこの物語の主張しようとするテーマが何も語らずとも押し出されて来るように感じるのです。レベルの高いダンスを思う存分堪能しましたし、やっぱり私は“役者”が好きなんだなぁとしみじみ感じました。こんな厳しい世界にそれでも夢を掴むために体当たりで挑んでいく勇気は美しいと思う。そのために自分を磨く努力は気高いと思う。この作品はとても好きです。
 そして「ドラムストラック」。これは芝居ではなくて、なんというか…インタラクティブ・パフォーマンスとでもいいますか。なんと観客全員に太鼓(ジェンベ=アフリカン・ドラム)が配られて、ステージ上のパフォーマーのリードで叩いて叩いて叩きまくるというたまらん楽しさの舞台なんです。いやーもうすっごい楽しかった! 昔ちょっと打楽器やってたもんだからついついマジになってしまい、気がついたら指の付け根が腫れたり内出血したりしてました(笑)。こちらが太鼓叩いてない部分の歌や踊りもとっても良かった。来年の夏に再演が決まってるそうですよ。また行っちゃおうかなー。
 ディープスカイの引退は残念でしたね…秋を楽しみにしてたのにな。札幌記念はブエナビスタを見るという目的以外に馬券を買おうという意欲がイマイチ沸き起こりません。ディープスカイのかわりにマンハッタンスカイとか、つまんないこと言っておくか…。

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2009.08.02

ならず者たちの歌劇

Malandro
 「オペラ・ド・マランドロ」を観て来ました。「三文オペラ」を下敷きに作られた、日本では上演されるのが珍しいブラジル産のミュージカル。よくぞこれを見つけ出して来てこのキャストで上演してくれました!と拍手を送りたい舞台でした。話そのものも「三文オペラ」を換骨奪胎、ややこしい部分を整理して面白い部分は膨らませてより親しみやすく巧く作り上げられているのですが、なんといっても今回は適材適所のキャストの良さが誉め処。ブラジル出身のマルシアさんを筆頭に、どの出演者も魅力的でした。暑い夏の始まりに熱いミュージカル、楽しかったです。これから大阪&仙台に回るそうですので、お近くの方はぜひ。
 小倉記念は買いにくいメンバーだなぁ…こんな時は騎手買いですかね。ホッコーパドゥシャ、マイネレーツェル、エーティボスといったところをお印程度に。

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2009.07.26

愛と青春と美に触れる

ZukamovieLalique
 また私に似合わないblogタイトル(笑)。「愛と青春の宝塚」映画版を観て来ました。新宿コマ最後の公演として上演された時は1回しか観られなくて「別のキャストでもう1回観たかったなぁ」と残念に思っていたところが、舞台をそのままの形で撮影して映画館で上映する、いわゆる“ゲキシネ”で観られることになり、大喜び。しかも映像で収録するということは役者さんのいろんな表情をアップでいろんな角度から観られたりもするわけですよね。この舞台は日本で制作したオリジナルのミュージカルとしてはかなり出来の良い作品で、そういう点でももう一度観たかったし、たくさんの人に観てほしいと思ってたんです。笑ったり泣いたり、やっぱり良い作品でした。お目当ての石井一孝さんは大劇場向けの大きな芝居をする人だと思ってるんですが、アップで顔の表情などよく観ると丁寧に繊細な芝居をしておられることもよくわかり、そんなところも面白かったです。現在丸の内東映で上映中で、この後全国に回るそうです。お近くに来たらぜひごらんください。
 翌日は国立新美術館の「ルネ・ラリック展」へ。大好きなんですよーラリック。今回はさすがに国立の美術館が催すだけあって内容充実、個人蔵のものからかの有名なグルベンキアン・コレクションまで、アクセサリーや室内装飾品や香水瓶や食器等々様々なラリック作品が惜しげもなく所狭しと並び、壮観でした。宝石・貴石とエナメル等を組み合わせたアール・ヌーヴォー調の時代からガラスという自在な素材に出会ってのびのびと創作が出来るようになったデコ時代のものまで、実に見応えのある展示にウットリ。初公開の作品もあり、堪能しました。
 札幌で開催される函館記念。ここしばらく振るわないインティライミの起死回生を狙ってみようかな。相手はドリーミーオペラ、レジネッタで。ドリーミーオペラは複勝も厚めに買ってみます。こちらも近走、全然振るわないけど、ここらでイッパツやっちまったりしてくれないかな。

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2009.07.19

人生捨てたもんじゃない

CocoBeeGeorge
 今週はミュージカルを3本。共通点はいずれも「人生、自分をしっかり生きてりゃそれほど諦めたもんでもないな」と思わせてくれるってとこでしょうか。
 まずはココ・シャネルを主役にした「COCO」。年をとって時代遅れと揶揄されたシャネルが復帰コレクションに大失敗しながらもファッション界に返り咲く物語。深みのあるテーマを軽妙に見せる演出、この年齢で素晴らしい当たり役に巡り会った鳳蘭さんの名演、良い舞台でした。これは鳳さんのために長く上演し続けて欲しい作品です。次にアメリカの小学生のスペリング大会を描く「スペリング・ビー」。一見こまっしゃくれた天才風に見えて実は色々な問題を抱えている子供たちそれぞれの事情もうまく描かれ、実力派のミュージカル俳優さんたちはもちろん、ミュージカル専科ではない役者さんたちもなかなかのレベルでテンポの良いとても面白い舞台でした。基本的に馬鹿ミュー(褒めている)なのだけど、感動する場面も満載。うっかり感動してたら肩すかしされたりして、そういうところも楽しかったです。そして「サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ」。こちらはミュージカル界の巨匠ソンドハイムの作品で、芝居慣れしてない人にはやや難解かなと思われますが、芸術に立ち向かう人、人とまともに向かい合えない人、そして時代や過去に繋がろうと努力する人、いろいろな人間の心の影や日の当たる部分の輝きなどが見て取れて、色々と感じるところのある大人のための舞台でした。主演の石丸幹二さんは春にドはまった「ニュー・ブレイン」以来ですが、端正なお顔立ちにやはり端正な役作りでステキな役者さんですね。これからも出演作はチェックして行こうと思ってます。
 アイビスSDはとにかくカノちゃんことカノヤザクラの応援。相手にはシンボリグラン、サチノスイーティーあたりで。

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2009.06.23

社会復帰(笑)

OsakasyranoMemyRyuzanjiPapa
 ながらく更新サボッていてごめんなさい。「シラノ」地方公演で大阪と広島へ飛び、帰ってからドタバタと仕事して「ミー&マイガール」「ユーリンタウン」「パパ、I LOVE YOU!」とぶっ続けに観劇し、またジタバタと仕事して…公私ともに大忙しだったものでちょっと翌週も呆けてしまいました。自分が忙しかったものだから気まぐれblogを少しぐらいほったらかしにしてもどうってことないかーと思ってたんですが、心配してくださる読者さんもいらっしゃり、反省しております。「ここから切る!」と頼りにされている(?)予想もサボらないようにしなくちゃ。ともあれ芝居はどれも面白く、気分が高揚するものばかりで演劇ファンとして充実した楽しい日々でした。
 ところで「馬なり〜」が見られないという声が届いています。おかしいですね、確かにサイトのリニューアルはありましたが、その後は普通に更新されていて、私の白亜紀のような環境でも見ることができるのですが…見られないという方はもう一度、双葉社のトップから検索するなどしてアクセスの方法を再確認してみてください。

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2009.05.31

いよいよダービー!

Kumonosu
 「シラノ」東京公演も終わり、ちょっとひと息の合間を縫ってル・テアトル銀座にて上演の「蜘蛛の巣」を観て来ました。ミステリーファンにはよく知られたアガサ=クリスティの小説を原作にしたサスペンス・コメディです。もちろん石井一孝さんが目当てで観に行ったわけですが、最近セリフ術に成長著しい石井さんはもちろん、瑳川哲朗さん、鶴田忍さんといったベテラン勢のセリフの明瞭なこと、声の良いこと…観ていて演劇的快感を充分に味わうことができました。若さと勢いで押し切る舞台もそれはそれでアリだけど、こういう手練れの揃った舞台はそういう部分が面白いですね。
 さぁ、今年もいよいよダービーがやってまいりました。私は家で仕事しながらTV観戦です。うーむ、競馬場へ行って佐藤浩市を見たかった(笑)…まぁそれはいいとして、さてさて誰が勝つのかな。目黒記念は上記“ベテラン”にあやかってデルタブルース・ポップロックの同厩高齢コンビで行ってみます。そんならついでだからハイアーゲームも。

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