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2026.05.30

快作と怪作

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 ミュージカル『レッドブック 私は私を語るひと』を観ました。19世紀のイギリス、保守的な時代に自分らしさを解放して生きることを願い動き出す女性たちの姿を決して説教くさくなく楽しく生き生きと描いた快作でした。明るい空気感で全体的にエスプリが効いておしゃれで、オフブロードウェイあたりの作品かなと思っていたら韓国ミュージカルでちょっとビックリ。私にとって韓国作品はこれまでどうもソリの合わないものが多かったけど、この作品や少し前に観た『マリー・キュリー』は好き。国策として国からの後援を受ける形で新作が次々と発表される韓国、そんな条件下から今やどんどん新しい感覚の作品が生まれているようです。主演の咲妃みゆさんの歌唱力が素晴らしかった。ようやく思い切り実力が発揮できる作品と巡り会えたのかもしれません。映画は伊集院光さんがラジオで勧めていた『サンキュー、チャック』を。予告編を見て気になってはいたもののまぁそこまででもないかなと見送っていた作品でした。いろんな意味でかなり変な映画で、その意図するところの全てを受け止め切れたとは自分でも到底思えないのですが、なるほど伊集院さんのおっしゃる通り「なんだかわからないけど情緒が揺さぶられておかしくなる」感覚は私もありました。実はダンスシーンがとてもステキだったりもする。

 今週はいよいよ競馬の祭典・日本ダービー。皆さん、準備はよろしいですか? 土曜の葵Sはアンジュプロミス、ルージュサウダージ、シラヌイとまずまず人気薄ほ狙います。ダービーはロブチェンを頭に固定してライヒスアドラー、アウダーシア、バステール、無敗のコンジェスタス。これだけ挙げておけばどこか引っかかるだろうというさもしい馬券(笑)。目黒記念は微妙に買いにくいメンバーだなぁ。アマキヒ、ファイアンクランツ、ボーンディスウェイ、キングスコールぐらいでお茶を濁しておきますかね。

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2026.05.23

さよなら松竹座

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 大阪松竹座の『御名残五月大歌舞伎』に遠征してきました。楽しかったのは昼の『鰯賣戀曳網』と夜の『心中月夜星野屋』。中村屋さんは芸風が明るくてイイね。松竹座最後の公演に江戸からお招ばれという形だと思いますが、舞台がパッと華やぐようで、お客さんも心置きなく笑っていました。もちろん仁左衛門さんの『盛綱陣屋』や愛之助さんの『義賢最期』は充分に歌舞伎らしい重々しさを刻み込む演し物でしたし、夜の部最後の『當繋藝招西姿繪』は様々な名作歌舞伎のダイジェストが観られて劇場の最後を飾るに相応しいナイス演目でした。これでいよいよ松竹座とはお別れとなります。建物の外回り、内部、客席と舞台を目に焼きつけて来ました。しょーちまる…キミのことは忘れない。どうか“松竹座のしょーちまる”から“松竹のしょーちまる”にジョブチェンジして生き残ってくれぇ〜! 帰京して、明治座で『アイ・ラブ・坊ちゃん』。先週に引き続き、これも“何度も上演されてるけど初めて観る”やつです。うん、面白かった。よくできてる。でも…それ以上の感想が出てこないのはどうしてだろう。あまり何かを期待したわけでもないのにとても良かったのが『VISIONARY READING 手紙』。以前ミュージカル版を観ていたはずなのにあらすじもすっかり忘れていて(笑)、ほぼまっさらの状態で観ました。前にもこのBlogでえらい褒めたことのあるA.B.C-Zの五関晃一さん、やはり舞台での発声や佇まいや腹の作り方が素晴らしく、思いの外惹き込まれてしまうんですよね。不思議な役者です。共演したラブレターズの溜口佑太朗さんがまた上手くて、女優陣も良くて。これは昨今、拾い物でした。その夜に観たのが青年座の『第三の証言』。1954年の劇団の旗揚げに上演された作品のリメイク版とのことでしたが…これはちょっと私には何がなんだか。いや、話は普通に理解できるんです。でもこの作品が何を訴えたいのか、この作品のどこを面白いと思えばいいのか、私にはわからなかった。数を観る中にはたまにありますね、そういう相性の悪いものが。仕方ないです。ただし、無駄だったとは決して思わない。

 土曜、平安Sは人気でもロードクロンヌから行くしかないかな。アクションプラン、タイトニット、人気薄からはシュラザックを。日曜はオークス。今これを書いている段階ではスターアニスは前売り2番人気。彼女は強いと思うので本命にガチ据えにしてアランカール、ドリームコア、アンジュドジョワで行ってみよう!

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2026.05.16

いまさら初体験

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 何度か上演を重ねているミュージカル『レベッカ』を初めて観ました。クンツェ&リーヴァイの美しい楽曲、シンプルなミステリーを楽しく鑑賞。霧矢大夢さんのダンヴァース夫人はとても良かったです。こういう圧の強い女性をやらせたら天下一品ですね。続いてはこれも何度も上演されてるのに観るのは初めての『GYPSY』。大竹しのぶvs田村芽実の新旧舞台荒らし(もちろん褒めている)の対決にゴジラvsモスラを期待したものの、芽実ちゃんの本領発揮の場面が舞台ももう終盤になり過ぎていてもったいなかった。もっと全般にわたってガッツンとぶち当たってくれてたらもっともっと面白かっただろうにな。オーバーチュアから始まるミュージカルを久々に観た気がする。古風で好き。そして市川染五郎が挑む『ハムレット』。父も祖父も演じた役を彼も見事な感性で演じ切ってくれました。なにしろ板つきが良い。タッパもあって舞台映えがするし、歌舞伎で鍛えに鍛えた声とセリフ術は揺るぎなく、既に貫禄さえ感じさせる。この血筋に生まれた者としての覚悟を見せてもらった思いです。今後改めて現代劇からも引っ張りだこになるでしょうね、彼は。そしてオフィーリアの當間あみさんが美しい声と抜群の透明感でこれまた今後に期待させてくれました。本格的にミュージカルに挑んで欲しい。映画は評判の『ひつし探偵団』を。笑わせられて泣かされて、セバスチャンのイケメンぶりに惚れ惚れとし、ひつじたちの聡明さとバカさを堪能して楽しい時間をもらいました。これはおすすめ。みんな観てね。

  新潟大賞典はドゥラドーレス&シュガークンという固いところを押さえておいてサフィラ、ラインベック、シュトルーヴェと人気薄に流して遊びます。日曜のヴィクトリアMはボンドガール熱烈応援。エンブロイダリーは連ヒモと考えて、この人気ならオイシイんじゃないの?のチェルヴィニア、ヤネの新味でマピュースを買ってみましょうか。

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2026.05.09

美女と美男は芸能の花よ

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 双葉社の連載がGWで1回分お休みになったので何かエンタメ摂取に出向く先はないかと検索したら、なんと神保町のシネマリスで『シェルブールの雨傘』の4Kリストア版を上映してるのを発見。この作品、2023年上演の舞台版にかなりの回数通いました。映画も観たかったけどなかなか機会に恵まれず…まさか映画館で観られるなんて!とスッ飛んで行きました。フランス人の恋愛観との相違もあるのだろうけど日本人が演出して日本人が演じる舞台版に比べると主人公2人の恋もだいぶドライに見えてしまい、まぁ結末そうなるよなーという感じ。それにしてもカトリーヌ・ドヌーヴの輝くばかりに美しいこと。世界の映画史に永遠に残る美貌ですね。出演作を追いかけている幸田尚子さんが2人組ユニットを旗揚げした公演『杏仁豆腐のココロ』、初めて行く千歳船橋のAPOCシアターは1階がカフェでアート作品が並んでいたりして気持ちの良い空間。のほほんとした雰囲気で始まってハートウォーミングなお話かと思いながら観ていたらさにあらず、まもなく別れる夫婦のそれはそれは壮絶な物語でした。2人きりで話す間、距離を縮めては離れ、絶望を抱えてぶつかり合って弾け飛んではまた穏やかに距離をとって手探りで希望のかけらをたぐり寄せながら話し出す。相当な演技力が必要ですし、俳優同士の信頼感も必要でしょう。思いがけずずっしりしたものを観せてもらい、これからの上演作品も引き続き観て行きたいと思いました。5月の歌舞伎座は團菊祭、そして三代目尾上辰之助襲名披露公演。昼夜一気に観ました。。新・辰之助は姿も美しくやる気と責任感に満ちていて応援したくなります。贔屓の中村鷹之資くんは3演目に出演。中でも出色だった『助六由縁江戸桜』の朝顔仙平は軽妙な笑わせ役。朝顔をあしらったお衣装の姿もかわいらしくセリフも滑稽で、でも鷹之資くんがこういう役をやるとどんなにおどけていてもどこか品があってお行儀がよく、動きも声もキレイで観ていて実に気持ちがいい。この持ち味は他に変え難いと思います。それにしても團十郎の助六のイヤんなっちゃうほどの美丈夫っぷりよ。このBlogでは彼についてはわりと悪口書いてることが多いと思うけど、華のあることは掛け値なし、文句もなし。あ、昼の部1本めの『南総里見八犬伝』はもっと観たかったな。通しでやってくれないかな。ミュージカル『最強のふたり』、これはここしばらくで観た舞台の中でもトップクラスの良作でした。最初に配役を聞いた時は映画版の印象から「逆じゃないの?」とビックリしたけど、これで大正解でした。首から上と右手の指先しか動かせないのにあらゆる感情を豊かに表現する浦井健治くん、こちらは感情のままに自由に立ち振る舞う粗野な中年男を魅力的に演じる川平慈英さん、まさにタイトル通りの最強ぶりでした。少し観客をいじるメタな演出も楽しく、これは再演して欲しいです。

 土曜、エプソムCはステレンボッシュ、カラマティアノス、エピファニー。人気落ちてしまったけどオニャンコポンは応援したい馬です。京都新聞杯は強いとこで揉まれてきたベレシート、G1経験のあるアーレムアレスとバドリナート、巨体を利してコンジェスタス…といったとこで。日曜のNHKマイルCはここまで今年のG1はG1馬が勝ってきたという法則からすればカヴァレリッツォなんだけどね…うん、まぁ、これは押さえとくわ。ダイヤモンドノット、アドマイヤクワッズ、サンダーストラック、ギリーズポールまで手を広げておきましょうか。

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2026.05.02

史跡を守るボランティア

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 恒例、大久保利通公・墓所おそうじの会をこの春も無事に催行しました。今回は多分、史上最高の参加人数だったのではないかな…Xでの呼びかけに応えて全く初めての人から近々上演される大久保公が登場する舞台にご出演の皆様など多士済々がお運びくださり、にぎやかでなごやか、それでいてすばらしく機動的なお働きをいただいて広大な墓域がピカピカになりました。うううっ嬉しいなぁ。次回は秋です。興味のある方はXにての告知をお待ちください。この活動の宣伝をかねて中央エフエムの番組『シーボルトがやって来た!ヤァ!ヤァ!ヤァ!』にお呼ばれしました。リンク先でアーカイブをお聴きいただけます。出演回は第11回です。芝居は中野のテアトルBONBONで『軋み』を観ました。劇団チョコレートケーキの日澤雄介さんの演出だったのと、過日『人間失格』で非常に鋭利な演出を観せてくださった寺十悟さんが今回は役者としてご出演だったので、観てみました。手堅い歴史劇をきっちり作ったり美しい画作りで華やかなミュージカルを組み上げたりする日澤さんがこういうテイストのものも作られるのだなぁと感心しながらの観劇。寺十さんの演技もナチュラルな佇まいが素晴らしい。漫画家の話だったことも私には格別に興味深かったです。まぁ私自身はデビューまでの苦労とかアシスタントのアイデアを盗んで云々とかいう経験は全くないもんで、何か身につまされるようなことは全然ないのですけど(笑)。続いて東京芸術劇場の劇場ツアーに参加。仕込み中の劇場のスタッフの仕事ぶりや演目に合わせて形を激変させる小規模劇場空間の面白さを満喫させていただきました。私にとっては通い慣れている大好きなこの劇場が私が普段観ているのと全く姿を変えているのを目撃して、もっともっといろんなジャンルのいろんな演目を観なきゃもったいないなと感じました。枚数合わせの1枚はテアトルBONBONのすぐ近くにある歴史を感じさせる小さな和菓子屋さん「壺屋」の桜餅と栗蒸し羊羹。本当は柏餅も買ったんだけど写真撮らずに食べちゃった。ステキなお店でこの劇場の帰りには立ち寄ることにしています。

 土曜、京王杯スプリングCは人気でもファンダムから。ヤブサメ、ワールズエンド、人気薄からフリームファクシ。ユニコーンSはセイントエルモズからいこうかな。メルカントゥール、デールエルバハリぐらいにしとく。日曜は春天かぁ。某大馬主の長距離レース不要論的距離短縮提言が話題になっていましたが、私はあらゆる馬に様々な条件を提示してあげて欲しいと考えます。短距離の軽快さ、長距離の重厚さ。この条件では勝てそうにない馬がこちらの条件でなら勝負ができる。そういう可能性を広く考えてあげたいのです。伝統のレースの重みも含め、私はこの距離の春の天皇賞を大切に思います。ここはクロワデュノールを推したい。ヘデントール、ミステリーウェイ、エヒトまでは買っておきます。

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