役者は育つ
今週、舞台はミュージカルを2本。『ラパチーニの園』は濃密な物語を少人数でしっかりと築き上げた良作でした。セットもステキ。主演の林翔太くんはあの事務所所属のタレントの中では指折りに舞台俳優として評価できる人です。セリフも歌もいい。『最後の事件』はコナン・ドイルの創作の苦悩を彼が生み出した最強のキャラクターであるシャーロック・ホームズとの対峙で展開して行く面白い試み。面白かっただけに正直に言うと、6人いるキャストの中から日替わりで2人が登板するシステムの中、私が観た回よりももう少し力のある組み合わせの回で観たかったかなぁと感じてしまいました。映画は観たいのがたまっていてドッとお片づけ。心の鍛錬のために努めて観るようにしているナチスもので『死の天使 ヨーゼフ・メンゲレ』を。歴史の学びのために観ているので時系列でこの男のしてきたことを観たかったのだけど、これは逃亡生活における彼の苦悩の表現に重きを置いたわりと観念的な作品で、私にはやや退屈でした。『災』はWOWOWで放送されたドラマを劇場用に再編集したものらしい。そのせいもあってちょっと焦点がボンヤリしているし、香川照之演ずる謎の男の謎が私には結局どうにも理解できず…つまるところ彼は実在の人間ではなくて“怪異”みたいなものなの? だとしたらそもそもが理屈っぽいタイプの私は様々に起こる恐ろしい事件の元凶を“怪異のせいだから”で描く作品っていうのは安易で卑怯だなと思ってしまうのです。適当にコトを起こしては人ならざる力のせいってことにすれば何でも通っちゃうじゃん。私が普段その種のホラーを避けて観ないのはそのせい。続いては『木挽町のあだ討ち』。これは手堅く面白かったです。謎解きの部分も楽しめたし芝居小屋の中をあれこれ観せてもらうのも好奇心を満たしてくれたし、特に主人公の柄本佑は薄ぼんやりしている風に見せながら鋭さを持つ食えないキャラクターをうまく立ててましたね。木戸芸者の瀬戸康史が案外上手くて腰が座ってて良かった。彼はいつのまにこんなに上手くなったんだろう? そして同日にもう1本『レンタル・ファミリー』を。心温まる映画でした。平岳大さんももうすっかりベテランで良い味わいの役者になりましたねぇ。今の時代、英語のセリフをキレイにこなすことは俳優として必須の能力となってきてますね。
土曜、中山牝馬Sは良かった頃を思い出して欲しいステレンボッシュを思い切ってアタマに据え、ボンドガール、エリカエクスプレス、レーゼドラマへ。報知杯FRはサンアントワーヌ、ファニーバニー、トワニ。あんまり厚くは買えないレース。日曜の弥生賞はアドマイヤクワッズからかなぁ…バステール、ステラスペースぐらいでそーっと様子見。
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