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2025.05.24

演ずる覚悟、観る覚悟

YonakidoriMoriamartinDankikuSol

 今週はなぜだか「覚悟」がテーマとなりました。まずはミュージカル『ミセン』で初めて観て「この人は次の舞台を観てみたいな」と思った俳優・糸川耀士郎さんの一人芝居『夜啼鳥』。劇団柿喰う客の演出家・中屋敷法仁さんの作・演出。彼の独特のテイストも相俟って見応えのある舞台でした。上演するにはいわゆる“消費カロリー高い”演目で、若手の俳優さんがこういうチャレンジを覚悟をもってやり遂げて飛躍して行くのは頼もしいです。続いては「フライヤーを見てなんとなく面白そうかなと思って観てみたら大当たり」のパターン『マライア・マーティンの物語』…これはちょっと特筆すべき凄まじい舞台でした。19世紀初頭に実際にあった殺人事件をモチーフにした戯曲で、女性は男に抑圧されて自分というものが持てず、ただ自らの性を差し出し利用することでしか生き延びられない時代のお話。ある者はそれなりにうまく立ち回り、ある者は殺されて納屋の下に埋められる…観ている間中呼吸が充分にできないような心理状態にさせられて、終わってからちょっと心身ともに具合が悪くなった。それほど凄い公演だったということです。よくぞこれを上演してくれたものだ、その覚悟や天晴!と最大の賛辞を送りたいです。歌舞伎座では團菊祭、菊五郎&菊之助襲名披露公演の昼の部を拝見。豪華俳優陣が顔を揃えて客席も盛況でした。勧進帳の團十郎はここ近年観た中では最も良くて、やっぱりこの人は弁慶をやるべき人だし古典を含め歌舞伎界の中心にあってもらわないと困るなと思いつつ、飛び六方の迫力が今ひとつだったのはどうしてだろう? 新・菊之助くんは前に何かで観た時に「ああ、この子は何かを表現しようという意思をちゃんと持ってる子だ」と思った記憶があり、今回もすこぶる立派な娘道成寺を楽しませてもらいました。そっくり返る姿勢のクセはそのうち直るでしょう(笑)。歌舞伎の世界で名跡を背負って行く覚悟、並大抵のものではないのです。同じ日の夜、応援してるミュージカル女優の彩橋みゆさんがご出演のコンサート『SOUND OF LUXURY』へ。ミュージカルの楽曲をたくさん聴かせてくれた中でみゆさんの歌う『ウィキッド』のグリンダはとびっきりかわいかった。聞くところによると降板者が出て急遽のご出演だったそうで…大急ぎで稽古して、覚悟を決めてのことだったのですね。

 土曜の平安Sはメイショウハリオをアタマにマーブルロック、ライオットガール、カンピオーネへ。けっこうつくかな? 早いもので日曜はもうオークスだ。エンブロイダリーとアルマヴェローチェはちょっとどうにも切れないでしょう。エリカエクスプレス、パラディレーヌあたりへそーっといきましょうか。

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