襟を正す
今週は3本、いずれも思わず襟を正すような舞台を観ました。良質で緻密な現代劇の上演で絶大な信頼を寄せている名取事務所の『淵に沈む』は精神病院からの退院を望む家族を支えるスタッフの物語。私自身精神衛生の問題には関心があり、前時代的な考えを持ち高圧的な院長の言うことを全否定はできない複雑な思いを抱きながら観ました。『真夜中に起きた出来事』はヒトラーを証言台に立たせた若き弁護士と、そのために窮地に陥った彼を救おうと奔走する母の話。緊張感に溢れる難解な話を主演の戸塚祥太さんが丁寧に演じ、彼をきっかけとして多くの人がこの舞台を観てくれることはとても良いことだと思いました。そうでもなければこんな歯応え強めの舞台、足を運んでもらうことは難しいものです。そして先週に続いて歌舞伎座にて『仮名手本忠臣蔵』通し上演の夜の部。山崎街道→一力茶屋→討ち入りとおなじみの場面が続きます。昼の部で端正で清らかな塩冶判官を演じた中村勘九郎さんは早野勘平。彼の身に起こった悲劇を哀切胸に迫る演技で見せてくれました。彼はアイデアマンでやる気満々でいつも新作オリジナルで元気に飛び跳ねてるイメージが強いかもしれないけど、もっともっと古典の重い役で使われるべき人だなと改めて思いました。尾上松也さんの寺岡平右衛門がとても良かった。彼は外部のミュージカルに出演したり新作の座長公演なども重ねて自信と大きさが身についてきましたね。今回は片岡仁左衛門さんの大星を間近で食い入るように観ている姿が印象的でした。この経験が近い将来の彼の糧になることは間違いありません。枚数合わせの1枚は公演期間中歌舞伎座2階に展示されている大星由良之助の討ち入り衣装。
日曜、スプリングSは新馬戦で文字通りの大暴れを見せたキングスコールから行こうかな。大負けもあるけどレーヴブリリアント、まぁ無敗だしマテンロウバローズ、名前が気になるクモヒトツナイ。金鯱賞はずっと応援してるラヴェルをアタマに据えて後はディープモンスター、プログノーシス、ライラックあたりで。
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