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2025.03.29

きちんと観てこそ、の

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 アルコ&ピースのPodcast番組『しくじり学園放送室』の公開収録に行ってきました。もちろん番組もいつも聴いていて、破天荒なゲストの皆様のフリーダムな話しっぷりに大笑いしています。当日はオープンチャットを利用して観客も参加でき、キャストが発した疑問に観客がその場で調べた情報を画面に貼るなど「おおーイマドキはこんなことができるんだなぁスゴイなぁ」と感心しきり。なのにTシャツプレゼントはみんなでジャンケンというアナログ大爆発。楽しかったな。芝居は3本。コクーンアクターズスタジオ第1期生による『アンサンブルデイズ』は卒業制作公演的な位置づけだったと思いますが、これは正直な感想を言うと内容的にも出演者の力を見てもコクーンで上演するレベルのものではなかったように感じました。劇団銅鑼『わたしの紅皿』はアトリエ公演。とても観やすく設えた客席、丁寧な案内、真摯に作られた作品で心温まりましたが、若いキャストの皆さんの演技には今一歩“抑制”が必要だと思います。続いては“12人マニア”の私が上演されることを知らず、優待割引のご案内メールを見て慌ててお席を取った『十二人の怒れる男たち』。宣伝が不十分だったのか極端に客席が淋しく、これは役者の士気に関わるなぁと心配になりました。そして舞台はというと…これもあらゆる意味で“抑制”が足りない。俳優のニンを度外視した配役がなされているため観ていてどうにも気持ちの座りが悪い。この演目は男優をたくさん出せるので近年それ目的の上演が散見され、作品が本来持つ意味合いが損なわれているとマニアは感じております。今週はたまたま批判的意見が多くなってしまいました…このようにあれこれ好き勝手言ってる私なんてただの観客の1人。でも長い観劇歴で良いものも悪いものもたくさん観てきました。批評&批判と誹謗中傷の線引きは常に意識しつつ、感じたことを感じたとおりに発信する自由は行使していくつもりです。

 大久保利通公墓所・春のおそうじ会を4/20(日)に催行します(荒天の場合は26(土)に順延)。皐月賞当日なので競馬ファンの皆様は参加が難しいかもしれませんが、ほんの短時間お立ち寄りいただくだけでも結構です。お力添えください。作業中はのんびりと競馬の話なんかもできますし、ご所望であればサインなどもいたします。参加申し込み等は必要ありません。当日9:30以降に現地までおいでください。

 土曜の日経賞は何がなんでもハヤヤッコから、シュヴァリエローズ、チャックネイト、ホウオウノーサイド。毎日杯は難しいなぁ。リラエンブレム、ファンダム、アスクシュタインあたりで固めにどうだろう。日曜のマーチSはバリバリ連勝中のロードクロンヌをアタマに固定してペイシャエス、マテンロウスカイ、スレイマンへ。そしてG1高松宮記念。とにかくG1を勝たせてあげたいナムラクレア。あとはもうそーっとモズメイメイ、トゥラヴェスーラ、ルガルぐらいでそーっとそーっと。

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2025.03.22

観ておきたい

BrvseIllusionist

 ジャパンラグビー・リーグワン、今年はどうも観に行きたい試合の日には先約の予定が入っていたりしてなかなか観戦に行けなかったのですが、たまたまこの日ならという日にほんのり応援してる ブラックラムズvsイーグルスの試合があり、えっこれファフ・デクラークとTJ・ペレナラってどうしても観ておきたい2人をいっぺんに観られるじゃんラッキー!!とスッ飛んで行きました。不安定なお天気でしたが試合中はどうにか持ち、世界的スクラムハーフの見事な仕事っぷりを堪能。とにかくタフでパスが速くて鋭い。ド素人の私でも今どうしてそこへ投げたのか、次のゲーム展開へのつながりがわかる的確さ。これが我が国で観られるなんて、日本のラグビーファンは幸せですよね。試合はブラックラムズが相性の悪かったイーグルスから6シーズンぶり2367日ぶりという劇的な勝利をもぎ取り、大歓声。楽しかったなぁ。いつかラムズの応援席の方で観戦してみたいです。舞台はミュージカル『イリュージョニスト』を。トム・サザーランドの演出が素晴らしく、装置や衣装も美しくてミュージカル観たぞ!という満足感。出演者も実力者ばかりで楽しかったです。

 土曜、フラワーCは素直にパラディレーヌから行きましょうか。インヴォーグ、レーゼドラマ、ジャルディニエ。ファルコンSは朝日杯FSで大敗してしまったパンジャタワーとトータルクラリティを中心にクラスペディア、キャッスルレイクと人気薄へ。日曜の阪神大賞典はショウナンラプンタ、サンライズアース、そしてここんとこ負けがこんでるブローザホーンの復権を祈る。愛知杯はシングザットソング、イフェイオン、エトヴプレあたりでそーっと。

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2025.03.15

襟を正す

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 今週は3本、いずれも思わず襟を正すような舞台を観ました。良質で緻密な現代劇の上演で絶大な信頼を寄せている名取事務所の『淵に沈む』は精神病院からの退院を望む家族を支えるスタッフの物語。私自身精神衛生の問題には関心があり、前時代的な考えを持ち高圧的な院長の言うことを全否定はできない複雑な思いを抱きながら観ました。『真夜中に起きた出来事』はヒトラーを証言台に立たせた若き弁護士と、そのために窮地に陥った彼を救おうと奔走する母の話。緊張感に溢れる難解な話を主演の戸塚祥太さんが丁寧に演じ、彼をきっかけとして多くの人がこの舞台を観てくれることはとても良いことだと思いました。そうでもなければこんな歯応え強めの舞台、足を運んでもらうことは難しいものです。そして先週に続いて歌舞伎座にて『仮名手本忠臣蔵』通し上演の夜の部。山崎街道→一力茶屋→討ち入りとおなじみの場面が続きます。昼の部で端正で清らかな塩冶判官を演じた中村勘九郎さんは早野勘平。彼の身に起こった悲劇を哀切胸に迫る演技で見せてくれました。彼はアイデアマンでやる気満々でいつも新作オリジナルで元気に飛び跳ねてるイメージが強いかもしれないけど、もっともっと古典の重い役で使われるべき人だなと改めて思いました。尾上松也さんの寺岡平右衛門がとても良かった。彼は外部のミュージカルに出演したり新作の座長公演なども重ねて自信と大きさが身についてきましたね。今回は片岡仁左衛門さんの大星を間近で食い入るように観ている姿が印象的でした。この経験が近い将来の彼の糧になることは間違いありません。枚数合わせの1枚は公演期間中歌舞伎座2階に展示されている大星由良之助の討ち入り衣装。

 日曜、スプリングSは新馬戦で文字通りの大暴れを見せたキングスコールから行こうかな。大負けもあるけどレーヴブリリアント、まぁ無敗だしマテンロウバローズ、名前が気になるクモヒトツナイ。金鯱賞はずっと応援してるラヴェルをアタマに据えて後はディープモンスター、プログノーシス、ライラックあたりで。

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2025.03.08

歌舞伎の未来へ

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 今週はまず映画を1本、根岸吉太郎監督の『ゆきてかへらぬ』。広瀬すずの演じる長谷川泰子に興味があって観てみました。すずちゃんは良かったし、映画としての出来は上等だと思うけど、私にはさして響かず。そもそも私は「俺はゲージュツに命をかけてるんだ!」みたいなことを口に出して言っちゃうようなオトコが大嫌いなんであることを忘れてました(笑)。舞台は新作の歌舞伎“風”なものと本格歌舞伎の王道中の王道を1本ずつ。市川團十郎の『SEIMEI』は中村鷹之資くんが出てるので観に行きました。東西南北を護る四神のうちの玄武の役で、なんだかやたらと得物をぶん回してスピーディーな殺陣で暴れてて、面白かった。彼は長い物を持たせると本当に捌きが速くて美しい。体幹が強くて腕もしっかり鍛えてるからでしょうね。石の道標を引っこ抜いて頭上に掲げながら音高く六法を踏み始めた時はあまりのカッコ良さにキャーッとときめいてしまいました。市川右若さんがイイ仕事してたなぁ。その翌日には歌舞伎座で『仮名手本忠臣蔵』通し上演のお昼の部を。忠臣蔵の通しは私が初めて観た歌舞伎の舞台なので想い入れがあり、今回観てみてもやはりザ・歌舞伎!という感じがしました。勘九郎の品のあること、松緑のしっかりと悪に振り切った役作り、仁左衛門の懐の深さ、巳之助の小気味よさ、七之助のしっとりとした美しさ、全てが歌舞伎らしさに満ち溢れてました。今これを上演することで意欲ある若い世代の役者たちにこの歌舞伎らしさをくっきり刻んであげて欲しい。若い世代は確実にこれを受け継いで行って欲しいと、歌舞伎どシロウトながらに切に願いました。来週夜の部を観ます。枚数合わせの1枚は歌舞伎座で食べた蟹めし弁当。コマゴマとしたおかずがどれもおいしくて幸せ。

 土曜の中山牝馬Sはシンティレーション、シランケド、ビヨンドザヴァレー。報知杯FRはインプロペリアから行こうかな。ランフォーヴァウ、リリーフィールド、ボンヌソワレまで。日曜の弥生賞はヴィンセンシオ、ナグルファル、ミュージアムマイル。

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2025.03.01

緻密にして濃密

KanahitsuTashanokuniYamanoteHanran

 今週は小劇場系を3本。『悲しい時には羊の歌を』は教会つきのホスピスを舞台に様々な個性的な人々が交わり織りなす物語。奥行きを感じさせる人物の描き出し方が面白く、しっとりと心にしみるような作品でした。こういうものを観ようと思うきっかけは主に出演者なのですが、そこを入口にステキな作品と出会えた時は嬉しいですね。続いてタカハ劇団の『他者の国』。ここの作・演出家である高羽彩さんとは『おわたり』で出会いました。こりゃとんでもないものを作る演劇人がいる!ということで以後できるだけ上演作品は観たいと思っている、現在信頼できるプロデュースカンパニーのひとつです。今回は優生思想をテーマにやはりとんでもなく面白く、深く考えさせられる舞台を観せていただきました。ホントにすごいもの、作るなぁ。すこぶる推してる西尾友樹さんもあいかわらず素晴らしい演技力です。そして今週の白眉は山の手事情社の『マクベス』でした。かつて鹿賀丈史さんが主演して以来シェイクスピア作品の中でもマクベスだけは特別に好きでどこかで上演されれば観たいと思っており、この上演もフライヤーを目にしてなんとなく観てみようかなと思った程度の動機だったのですが…これがすごかった。あの長い物語を75分にギュッと詰め、女性だけ7人で演じられる舞台はセリフや展開の全てに緻密な動きがつけられ、囁きと叫び、緩と急、静と動、人と魔物などなどが混沌と溶け合い絡み合いながら観る物の目と心に迫ってくる。こんな『マクベス』の表現の仕方がまだあったんだ。驚きと感動に包まれながら劇場を出る気分は最高でした。最後に映画を1本。池袋の新文芸坐が今の姿になってから初めて訪れました。226事件を描いた『叛乱」という映画で、公開は1954年というのだからなんと私が生まれる前。ひゃー。これはどうして観ようと思ったかというと鶴田浩二が出ていたからで、昔は彼の出演映画を一覧表にして観たものには印をつけていたのだけど、もうその表はどこかへやってしまった…この映画は観ていませんでした。イマドキの考えで観ると良くも悪くもニュートラルに「賊徒とされた青年将校たちにも彼らの正義があり、正しいことを貫こうとしたのだ」と思うわけだけど、事件のあらましも当時の空気も知らぬ身としてはそれが果たしてフェアな考えなのかは自信がありません。初段は最も蹶起に迷いがあり、最後には最も強く昭和維新に身を捧げた大尉を演じた若き日の細川俊夫さんがとても素敵でした。ちなみに鶴田浩二は友情出演でほんの1場面でした(笑)。

 土曜のオーシャンSは人気のママコチャから入ろうかな。ステークホルダー、オフトレイル、プルパレイまで。あ、レッドモンレーヴも。日曜の中山記念はシックスペンス激推し。エコロヴァルツ、ボーンディスウェイ、ボッケリーニ。チューリップ賞はナムラクララからいきましょう。ウォーターガーベラ、プリンセッサぐらいでそーっと。

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