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2025.03.01

緻密にして濃密

KanahitsuTashanokuniYamanoteHanran

 今週は小劇場系を3本。『悲しい時には羊の歌を』は教会つきのホスピスを舞台に様々な個性的な人々が交わり織りなす物語。奥行きを感じさせる人物の描き出し方が面白く、しっとりと心にしみるような作品でした。こういうものを観ようと思うきっかけは主に出演者なのですが、そこを入口にステキな作品と出会えた時は嬉しいですね。続いてタカハ劇団の『他者の国』。ここの作・演出家である高羽彩さんとは『おわたり』で出会いました。こりゃとんでもないものを作る演劇人がいる!ということで以後できるだけ上演作品は観たいと思っている、現在信頼できるプロデュースカンパニーのひとつです。今回は優生思想をテーマにやはりとんでもなく面白く、深く考えさせられる舞台を観せていただきました。ホントにすごいもの、作るなぁ。すこぶる推してる西尾友樹さんもあいかわらず素晴らしい演技力です。そして今週の白眉は山の手事情社の『マクベス』でした。かつて鹿賀丈史さんが主演して以来シェイクスピア作品の中でもマクベスだけは特別に好きでどこかで上演されれば観たいと思っており、この上演もフライヤーを目にしてなんとなく観てみようかなと思った程度の動機だったのですが…これがすごかった。あの長い物語を75分にギュッと詰め、女性だけ7人で演じられる舞台はセリフや展開の全てに緻密な動きがつけられ、囁きと叫び、緩と急、静と動、人と魔物などなどが混沌と溶け合い絡み合いながら観る物の目と心に迫ってくる。こんな『マクベス』の表現の仕方がまだあったんだ。驚きと感動に包まれながら劇場を出る気分は最高でした。最後に映画を1本。池袋の新文芸坐が今の姿になってから初めて訪れました。226事件を描いた『叛乱」という映画で、公開は1954年というのだからなんと私が生まれる前。ひゃー。これはどうして観ようと思ったかというと鶴田浩二が出ていたからで、昔は彼の出演映画を一覧表にして観たものには印をつけていたのだけど、もうその表はどこかへやってしまった…この映画は観ていませんでした。イマドキの考えで観ると良くも悪くもニュートラルに「賊徒とされた青年将校たちにも彼らの正義があり、正しいことを貫こうとしたのだ」と思うわけだけど、事件のあらましも当時の空気も知らぬ身としてはそれが果たしてフェアな考えなのかは自信がありません。初段は最も蹶起に迷いがあり、最後には最も強く昭和維新に身を捧げた大尉を演じた若き日の細川俊夫さんがとても素敵でした。ちなみに鶴田浩二は友情出演でほんの1場面でした(笑)。

 土曜のオーシャンSは人気のママコチャから入ろうかな。ステークホルダー、オフトレイル、プルパレイまで。あ、レッドモンレーヴも。日曜の中山記念はシックスペンス激推し。エコロヴァルツ、ボーンディスウェイ、ボッケリーニ。チューリップ賞はナムラクララからいきましょう。ウォーターガーベラ、プリンセッサぐらいでそーっと。

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