よく響くもの、響かないもの
今週はまず、この人のお名前を観たらとるものもとりあえず作品を観に出向きたい劇作家&演出家である詩森ろばさんの新作『神話、夜の果ての』。宗教2世をテーマにした静謐で美しくて残酷な物語。この作家さんのテーマの切り取り方が私は好きみたいです。どの作品を観てもドンと胸に響くものがあります。すぐお隣のギャラリーで開催中の堀尾幸男さんの舞台美術展は模型がたくさん展示されていて電動で動く仕掛けになっているものもあって見応えたっぷり、自分でも観た作品については懐かしく心躍りました。舞台をもう1本『逃奔政走』。いつ観ても楽しいアガリスク・エンターテイメントが鈴木保奈美さんを主演に迎えても変わらぬ屁理屈ドタバタドラマを繰り広げてくれました。テーマが政治ということになるとちょっと笑えない部分も出てきて複雑な気持ちにさせられるところも無きにしも非ずでしたが、三越劇場というスペシャルな空間でのワンランクアップした活動、劇団が成長して行く様を見るのも嬉しいですね。映画『ルックバック』はあちこちから高評価が耳に入り、観てみましたが…私にはあんまり響きませんでした。末席ながらもマンガの創作という場にある身としてはこれを観て思うところありそうなものですが、彼女らの苦しみは私には思い当たらない種類のものであり、私の悩みは彼女たちには訪れないもの…らしかった。
土曜の函館2歳Sは海のものとも山のものとも…名前だけで選ぼう! 枠順上からエンドレスサマー、ヴーレヴー、オカメノコイ、エメラヴィ。日曜の函館記念は相変わらずハヤヤッコ推し。オニャンコポン、トップナイフへ。
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