初めてとご存知と
今週はミュージカルを2本。まずは『この世界の片隅に』初演を。原作も読んでいますし、アニメ版の映画も観ました。もともと原作のマンガが深刻な戦争の時代を背景にしながらもその深刻さを深刻そうに描かずにさりげない日常を積み重ねていくタイプの話なので、ミュージカル作品としてはややテーマがぼんやりしていた気がします。でも誠実に作られた作品で音楽も美しく、出演者はみんな良かったです。続いては以前にも別キャストで何度も観てきた『ロミオ&ジュリエット』。これはもう話の筋も音楽も知り尽くしていると言っていい作品なので後はキャストの違いによる仕上がりの違いを楽しむだけ。今回は以前よりもキャラクターの力関係が平均化されたという印象で、群像劇として観やすくなったかな。その分若さ故に恋にのめり込んで突っ走る若者の純粋さと無鉄砲さが許せるというか…そもそも私はこのロミジュリという物語が好きではなくて、あらゆる点で「…なんでそうなるかな…」と気持ちが引いてしまうのですが、今回はなんとなく若い2人を「かわいそうだな」と思えた。それが何故なのか、この後も何度も観る予定なので追求してみたいと思います。彩吹真央さんのキャピュレット夫人が大変すばらしかったことは特筆しておきましょうか。ついでに「どっちがキャピュレットでどっちがモンタギューだっけ?」となってしまう人のために絶対に間違えなくなる方法を。女子(ジュリエット)はキャピキャピ、キャピュレット。男子(ロミオ)は悶々、モンタギュー。これ、以前ヴェローナ大公やロレンス神父役で出演されていた石井一孝さんにも大笑いされて太鼓判をいただいた覚え方です(笑)。
土曜の平安Sはハギノアレグリアス、ヴィクティファルス、ハピまで。日曜はオークスかー。やっぱりステレンボッシュからかな。スウィープフィート、母系の血統が面白いショウナンマヌエラも買っておきますか。
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