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2024.03.30

大舞台から小劇場まで

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 今週は4本。初演は観てなくて今回ようやくの『千と千尋の神隠し』は大掛かりな仕掛けが海外での上演にも向いていそうだな、という感想。千尋役の上白石萌音さんはみずみずしくてすばらしかった。シネマ歌舞伎『刀剣乱舞 月刀剣縁桐』完成披露上映会は歌舞伎本丸刀剣男子六振りのご挨拶つきで楽しかったです。ミュージカル『HOPE』ではこの人がお目当てで行った井上花菜さんの歌良し芝居良しダンス良し、おまけに輝くような美貌ぶりに今後も応援することを心に誓い、どこかの劇場でもらったフライヤーから情報を得た小劇場の公演『すべてイーロンのせい』は出てる役者さんをどこかで観たことある気がするんだけどなーと検索してみたら2年前にやはりwebで知ってなんとなく面白そうだったから観に行った舞台の出演者だったという偶然の再会。エンタメライフ、引き続き充実しております。

 大久保利通公墓所のおそうじ会について、新規お問い合わせを何件かいただいております。とてもありがたいです。手ぶらでおいでいただいて短時間のご参加でも何かしら作業はございます。日曜開催なので競馬の民には厳しい面もありますが、菊花賞当日と開催日が当たった時には参加者様お持ち込みのタブレットでみんなでリアルタイム観戦したりもしました(笑)。『馬なり〜』の読者さまがお手伝いくださるおかげで作業をしながら競馬の話なんかもできます。ぜひぜひ一度のぞきに来てください。

 土曜のダービー卿CTはニシノスーベニア、ラインベック、タイムトゥヘヴンを三角買い。日曜の大阪杯は人気どころを敢えて避けまして、スタニングローズ、ハヤヤッコ、エピファニー。

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2024.03.23

息を呑む…

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 岡幸二郎さん主導の能登半島地震支援コンサート『UTA IMA SHOW〜歌の力、能登はやさしや土までも』に行ってきました。すばらしい歌の数々、募金にもなるチャリティーグッズの物販では岡さんがにこやかにご挨拶してださる。楽しい時間を過ごして支援もできる、こうした企画に動いてくださることに感謝です。今までに観た数限りない舞台の中でも出色の作品のひとつに挙げたいのが『INNOCENT PEOPLE』。原爆を作った若者たちが90歳ぐらいになるまでをさまざまな年代に飛び移りながら描き出す作品です。私自身が被爆2世であることも観劇の動機ではありましたが、この作品を観ると原爆を作った国の方にも自分達の正義があること、その理屈はわかり、向こうから見たらそうだよな…と思わされる意識の違いが恐ろしい。舞台美術や小道具などの細部まで行き届いたアイデアが息を呑むほどすごかった。幕が降りた時には例えではなくて本当に震えていました。相当な本数の芝居を日常的に観ている私がこんな風になることはめったにありません。そして丸一日歌舞伎座にいた『三月大歌舞伎』。仁左衛門の綱豊卿が大きさも色気も華もたっぷりでとってもステキでした。愛之助も何やってても安定感があるなぁ。初めて観る「伊勢音頭恋寝刃」、歌舞伎座の舞台で通しで上演されるのはなんと62年ぶりだそうです。しかしこれは謎の物語だった…前半と終盤のギャップ、万次郎はどうした、最後アレでいいのか?(笑)

 この春も大久保利通公墓所のおそうじ会を4月の半ばに開催します。ご協力いただける方はよしだみほどっとこむのおことづけからでもご連絡いただければ日程など詳細をお知らせしますし、開催1週間前からはXでも日程をお知らせして告知を続けますので当日に直接おいでいただいても大丈夫です。ぜひぜひお力お貸しください。ついでにサインなんか欲しいなぁという方、ご遠慮なくどうぞ。

 土曜、日経賞は人気通りにボッケリーニ、クロミナンス、後はヒートオンビート。毎日杯はゴリッゴリにニュージーズの応援。2021年の秋、日生劇場のミュージカル『ニュージーズ』にはかなり通いました。ちょうど木曜に再演が発表されたばかりでタイムリー。ルシフェル、ノーブルロジャーへ。日曜のマーチSはウェルカムニュース、ゴールドハイアー、ブライアンセンス。そしてG1高松宮記念はナムラクレア、メイケイエール、ディヴィーナ、ママコチャ。シュバルツカイザーもちょっぴり。

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2024.03.16

たくさん観たしイイもの観た!

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 今週もいっぱい観て来たー! 映画『夜明けのすべて』、ミュージカル『カム フロム アウェイ』、ガチガチのストレートプレイ『愛称⇆蔑称』『諜報員』『オセロの横顔』、芸能がテーマの2本『そろそろダンス』『タマリ』。どれもそれぞれに良かった中で特筆すべきなのは『カム フロム アウェイ』ですね。アメリカの9.11同時多発テロの時、予定の空港に着陸できなくなった38機の航空機、約7000人の乗務員や旅客がカナダの島の人口1万人程度の町に緊急着陸、一時滞在することになった実話をもとにたった12人の役者が100人ほどの役を演じ分けるという作品。もともとブロードウェイではオーディションで集めた無名の役者で上演したものを日本ではそれぞれがピンの主演で舞台を作れるような人ばかりで作り上げた。そうしなければこの緻密なノンストップ100分の感動的で怒涛のような群衆劇を成功させることはできなかったかもしれません。呼吸をする暇もなく猛烈に頭を回転させながら物語に没入し、終わった瞬間に爆発的にブラボーの拍手を捧げ、カーテンコールが始まったらもうスタンディングするしか気持ちのやり場がなかった。すれっからしのTheater Goreである私がこんな感じになるのは極めて珍しいことです。これは間違いなく名作。この後大阪・愛知・福岡・熊本・群馬とツアーもありますので、お近くの方は万難を排してぜひご観劇ください。枚数合わせにJR池袋駅に設置されたお腹ぼよーんのsuicaペンギンの立体広告。

 土曜のフラワーCはカンティアーモをアタマにカニキュル、ラビットアイ、エルフストラックへ。ファルコンSはシュトラウス、オーキッドロマンス、クリスアーサーぐらいまでかなぁ。日曜のスプリングSは2勝めが欲しいウォーターリヒトにシックスペンス、アレグロブリランテをぶら下げる形で。阪神大賞典はディープボンドの復権を応援。ブローザホーン、ユーキャンスマイル、ワープスピードへ。

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2024.03.09

2勝3敗1分…かな?

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 今週はまずおなじみ石井一孝さんの『39ミュージカル・ライブ』へ。ミュージカルをこよなく愛する石井さんが「ミュージカルって踏み込みにくい…」という初心者を対象に破格の3900円、お友達連れてきたらもっとお安くしちゃうよ!という心意気で開催するライブ。私は全然初初心者ではないですが(笑)、いつもやる気に溢れた石井さんの歌とトークを堪能。大好きな曲ばかりで楽しかったです。『12人の怒れるラストサムライ』は私の大好きな『12人の怒れる男』のフォーマットに日本の幕末から明治期の歴史上の人物を落とし込んだ意欲作。その着想は面白いし人物それぞれの細かい史実をうまく用いたりしてあるのだけど、役者として見所があるのはかろうじて3人ぐらい。どうにも力不足で残念な仕上がりでした。映画『マッチング』は予告編を観て面白そうかなと思って観たけど、なんかちょっと違った…舞台『緑に満ちる夜は長く…』はA.B.C-Zの戸塚祥太くんを主演に置いた家族再生の物語。これもちょっと気持ちが乗り損ねた感じかな。映画『Firebird』はソ連占領下のエストニアにおける実話を元にした作品。エンドロール後のワンショットにドーンと心を動かされたんだけど、webでレビューを探して読んだら解釈が全然違う…えっえっ?(笑) そして2度目の宝塚RRR。Dostiの場面の楽しさや戦闘シーンの演出の華やかさに改めてウキウキ。今回は通路が近かったのでキャストの客席降りに心でキャーキャー。2幕のショーも盛りだくさん。

 土曜の中山牝馬Sはリバティアイランドを下した馬・ラヴェルを引き続き応援。ククナ、フィアスプライドへ。前走大敗で人気落としてるファンタジアも買っておこうかな。日曜の報知杯FRは人気でもコラソンビートからかな。ロゼフレア、セシリエプラージュ、ポエットリーあたりを順不同で。金鯱賞は絶好調のドゥレッツァをアタマにエアサージュ、ハヤヤッコ、ノッキングポイント。

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2024.03.02

翻案お見事!

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 今週も豊作でした。原慎一郎さんのバースデイライブ、ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』、宝塚星組公演『 RRR× TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~ 』、ミュージカル『ウィリアムとウィリアムのウィリアムたち』、下北沢小劇場楽園にて『エアスイミング』、池袋BIG TREE THEATERにて『夜明』。中でも特に宝塚版RRRはすばらしかった。元の映画が3時間あるのをおよそ半分の時間にうまくまとめたなぁと…細かいところは丁寧に、バッサリ切るところは大胆に、元の映画になかったつけ加え部分も話の骨子に沿っていて不自然さがなく、むしろキャラクターの心根を伝える表現になっていたり、こことここをつなげてこのエピソードはこっちと結びつけてという具合にかなり思い切った改編がしてあっても話の本質をはずしていないので物語の進行に破綻がない。さすがに宝塚、伊達に年がら年中舞台ばっかり作り続けてるわけじゃありませんよという底力を見せつけられた思いでした。それにしてもやはり原作翻案もので大切なのは原作へのリスペクトと理解なんだな。『ジョジョ〜』もそこを忠実に守って作られた意欲作でした。私は原作はいくつかの有名なセリフを知っている程度で予備知識ゼロに近い状態でしたが、ミュージカルとしての完成度が高く、とても面白く観ました。

 土曜、オーシャンSはシュバルツカイザー、ビッグシーザー、カイザーメランジエとブルータスおまえもか馬券で(笑)。チューリップ賞はスイープトウショウのお孫さん・スウィープフィートを中心にミラビリスマジック、後は名前で選んでブルーアイドガール、イツモニコニコ。日曜の弥生賞は人気でもシンエンペラーから。ファビュラススター、トロヴァトーレ、シュバルツクーゲルへ。

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