イイものたくさん観たよ
今週はまず、おなじみ石井一孝さんのDVD購入特典シークレットライブへ。シークレットなので、ものすごく楽しかった内容については一切お話できません(笑)。『ラヴェル最期の日々』は音楽とダンスと演劇が融合する舞台。昨今すこぶる推しまくっている腕利きの俳優・西尾友樹さんが「ボレロ」で知られる作曲家モーリス・ラヴェルの友人を演じ、演者と楽団、物語と音楽、舞台と客席を繋げてくれる。あの膨大な量のセリフを覚えてドラマ部分の全てを背負う演技をしてたった2回の上演はとてもじゃないけどあまりにももったいなくて胸が痛くなる。企画が良く、その仕上がりは確実に私の上半期観劇感激リストのトップクラスに位置する作品なので、再演を望みますし日本各地で広く上演されてたくさんの人に観てもらいたいです。続いて音楽劇『不思議な国のエロス』。ギリシャ喜劇も寺山修司も実は苦手だけど、これは楽しく観ました。音楽は観る者の心を劇世界に添わせてくれるね。苦手といえばシェイクスピア嫌いを公言している私、しかし『マクベス』だけはあちこちの上演を観ています。ええ、鹿賀丈史さんが昔マクベスを演じたせいです(何についても常に自分の都合…笑)。これは演出のノゾエ征爾さんらしい工夫が随所に凝らされた、面白い舞台でした。こういう形でいじられたシェイクスピアは楽しいな。続きましては名取事務所の『509号室-迷宮の設計者』。韓国・南営洞で起きた実話を元にした物語…これは怖かった。名取事務所ならではの問題作です。出演者も実力派揃い。知らなかったことに向き合いながら考えて考えて新しい見識を得る。いつでも観る度に観劇の醍醐味を与えてくれるのがここの上演作です。次回作が発表されるのが楽しみで仕方ない。怖くて怖くて震えつつ、気持ちを切り替えてその夜は荻野リサさんのフラメンコライブへ。雨の夜でもタブラオは満席。力強く高鳴るサパティアード、パルマの響き、客席から上がるハレオは熱く、フラメンカの飛び散る汗は美しく…と、あいかわらずフラメンコわからなくてただただ口を開けてるだけのくせに知ったかぶってみる(笑)。リサさんの踊りは今回2曲目が特に素晴らしく、疲労が出るはずの終盤からの畳み掛けが凄くてもう呆然としました。
日曜、中山記念はやっぱりソールオリエンスを応援しようかな。実は皐月賞以来勝ち星がないんですから、そろそろ。相手はジオグリフ、ソーヴァリアント、エエヤンも少し。阪急杯は難しいなぁ…連勝中の馬ってのが好きなのでサトノレーヴ、アサカラキング、そこへブロコレ真っ只中のスマートクラージュを乗っけてみましょう。