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2024.02.24

イイものたくさん観たよ

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 今週はまず、おなじみ石井一孝さんのDVD購入特典シークレットライブへ。シークレットなので、ものすごく楽しかった内容については一切お話できません(笑)。『ラヴェル最期の日々』は音楽とダンスと演劇が融合する舞台。昨今すこぶる推しまくっている腕利きの俳優・西尾友樹さんが「ボレロ」で知られる作曲家モーリス・ラヴェルの友人を演じ、演者と楽団、物語と音楽、舞台と客席を繋げてくれる。あの膨大な量のセリフを覚えてドラマ部分の全てを背負う演技をしてたった2回の上演はとてもじゃないけどあまりにももったいなくて胸が痛くなる。企画が良く、その仕上がりは確実に私の上半期観劇感激リストのトップクラスに位置する作品なので、再演を望みますし日本各地で広く上演されてたくさんの人に観てもらいたいです。続いて音楽劇『不思議な国のエロス』。ギリシャ喜劇も寺山修司も実は苦手だけど、これは楽しく観ました。音楽は観る者の心を劇世界に添わせてくれるね。苦手といえばシェイクスピア嫌いを公言している私、しかし『マクベス』だけはあちこちの上演を観ています。ええ、鹿賀丈史さんが昔マクベスを演じたせいです(何についても常に自分の都合…笑)。これは演出のノゾエ征爾さんらしい工夫が随所に凝らされた、面白い舞台でした。こういう形でいじられたシェイクスピアは楽しいな。続きましては名取事務所の『509号室-迷宮の設計者』。韓国・南営洞で起きた実話を元にした物語…これは怖かった。名取事務所ならではの問題作です。出演者も実力派揃い。知らなかったことに向き合いながら考えて考えて新しい見識を得る。いつでも観る度に観劇の醍醐味を与えてくれるのがここの上演作です。次回作が発表されるのが楽しみで仕方ない。怖くて怖くて震えつつ、気持ちを切り替えてその夜は荻野リサさんのフラメンコライブへ。雨の夜でもタブラオは満席。力強く高鳴るサパティアード、パルマの響き、客席から上がるハレオは熱く、フラメンカの飛び散る汗は美しく…と、あいかわらずフラメンコわからなくてただただ口を開けてるだけのくせに知ったかぶってみる(笑)。リサさんの踊りは今回2曲目が特に素晴らしく、疲労が出るはずの終盤からの畳み掛けが凄くてもう呆然としました。

 日曜、中山記念はやっぱりソールオリエンスを応援しようかな。実は皐月賞以来勝ち星がないんですから、そろそろ。相手はジオグリフ、ソーヴァリアント、エエヤンも少し。阪急杯は難しいなぁ…連勝中の馬ってのが好きなのでサトノレーヴ、アサカラキング、そこへブロコレ真っ只中のスマートクラージュを乗っけてみましょう。

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2024.02.17

マルワリの人です

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 今週もあれもこれも豊富に。まずは映画『RRR』を愛するファンが集まる100人規模のオフ会へ。運営の皆様の行き届いたおもてなし、数々の楽しい企画で充実した1日でした。そこにいる誰もが『RRR』が大好きという空間。どんな細かいネタトークでも通じる幸せ。私はもちろん“マルワリの人”として馬の魅力の布教に努めました。webでいつも見ていたファンアート作者の皆々様と直接お話ができたことも嬉しかったな。明治座で上演の『メイジ・ザ・キャッツアイ』は不朽の名作である原作漫画の舞台を明治時代に移した大胆な翻案もの。原作のテイストを確かに活かした上で商業演劇としてスターの押し出しもよくよく考えられた、サービス満点の舞台。笑って拍手して笑って。昨今漫画原作のメディアミックスの在り方が大きな問題として注視されているところですが、要は原作に対するリスペクトがあるかどうかに尽きるように思います。続いて映画『身代わり忠臣蔵』…私としてはこういったお笑い時代劇みたいなものは好みのはずで、面白そうだと思ったから観たわけで。でもこれまでそのテのもので心から面白いと思えたものってあんまりないんだよなぁ。これも…でした。もう1本『カムイのうた』。アイヌが受けてきた壮絶な差別と迫害、その中にあっても彼らが受け継ぎ伝え続けてきた豊かな文化、そして北海道の雄大な自然の美。観ておいてよかった1本です。

 さぁ、いよいよG1ですね。土曜のダイヤモンドSはシルクレーシングが誇る「サ」の一族、サリエラを応援。テーオーロイヤル、ワープスピードと人気どころで固めます。ワンダフルタウンも混ぜておくか。京都牝馬Sはメイケイエール、ソーダズリング、プレサージュリフト。人気薄からはアルーリングウェイを。日曜、フェブラリーSはドゥラエレーデ、ガイアフォース、スピーディキックとミックファイアも絡めておきましょう。小倉大賞典は難しいメンバーだなぁ。ダンディズム、フェーングロッテン、カテドラル、マイネルファンロンで買っておけばかなりつきそう。

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2024.02.10

役者讃歌

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 今週、まずは島田歌穂さん主演の音楽劇『モンテンルパ』。モンテンルパ捕虜収容所のお話。歌穂さんの美しい歌声、大和田獏さんの心温まる芝居、とても良い作品でした。こういうのを観ると歴史の勉強をしたくなります。とりあえずざっくりとwebでわかるアウトラインぐらいは学ばねば。続いて朗読劇『風と共に去りぬ』。私はA.B.C-Zの五関晃一さんが舞台で出す声がとても好きなんですが、レット・バトラー役にはちょっと声が甘すぎる。だけど小柄な身体に似合わぬ声量と口跡の良さは味わえました。そういえば『シェイクスピア物語』の時も今回も馬が絡む場面もらってて嬉しかったな。続いて『中村仲蔵』…これはどうして歌舞伎役者にやらせないのかなとかパチもん歌舞伎みたいになっちゃってたらどうしようとか正直心配だったのが豈図らんや、とても良い作品に仕上がっていました。わかっちゃいたけど藤原竜也ってぇ役者はスゴイわ。歌舞伎俳優とは違う方法論から攻め入った『外郎売』の言い立ては惹きつけられました。池田成志、今井朋彦など芝居巧者が揃って観応えたっぷり。ひたむきに役者として生きてきた人たちが役者であることの誇りを高らかに讃い上げた作品となりました。中村仲蔵といえば斧定九郎、斧定九郎といえば私の贔屓の中村亀鶴さんが演じたのを想い出します…すごい色気でゾクゾクするほどキレイだったっけ。続いて最近商業演劇の方にも進出してきた岩崎う大さんの作品を観ておこうかな、未だに観たことのない猫背椿さんも出てるし…とチケット取ってみた劇団かもめんたる『ゾンビいまさら』…これはノットフォーミーでした。客席は沸いてたのできっと私にはわからない笑える要素がたくさんあるのでしょう。

 さてさて土曜のクイーンCはそろそろバシッとキメて欲しいサフィラを頭にアルセナール、ルージュスエルテ、人気薄からはカレンナオトメ。日曜の共同通信杯はジャンタルマンタルがどんな走りを見せてくれるのか楽しみ。フォスターボンド、ショーマンフリート、前走なかったことにしてパワーホール。京都記念はリバティアイランドを破ったただ1頭の馬であるラヴェルがどうしても気になるわけです。がんばれ。すっかりシルコレなルージュエヴァイユも応援したい。名前が好きなシュヴァリエローズ、ジワジワ来る戦績のブレイヴロッカーなども買いたい。

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2024.02.03

初落語!

Shiuka

 今年の目標のひとつ「落語を生で聴く」が早くも実現。よしだみほどっとこむの編集担当であり長年のおつきあいのT氏にお誘いをいただき、神保町のらくごカフェにて開催の三遊亭志う歌さんの独演会『志う歌く祭』へ。「道具屋」「風呂敷」「芝居の喧嘩」「転宅」と短めのを4本、テンポ良く聴かせていただきました。私は落語というのは話芸であるとともに究極の一人芝居だと思っておりまして、特に「転宅」の料理を食べる所作などはすごく楽しかったです。すごいなぁ。また、私はそもそも芝居好きなので幡随院長兵衛の名前などが出てくる「芝居の喧嘩」はことのほか面白かったですね。志う歌さんは落語版の『レ・ミゼラブル』である「あはれ浮世」というレパートリーもお持ちだそうで、年末には前後編通しでご披露くださる予定がおありとか。これは聴きに行かねば。1人の落語家の力をたっぷり楽しめる独演会で生の落語初体験、次は色々な落語家さんを観られる寄席にぜひ行ってみたいです。その筋の識者の皆様、寄席ってどーゆーシステムになってるのか、ご指導ください。

 土曜の京都2R3歳未勝利にアンジョルラスが出るぞー。人気になりそう。馬体大きいしダートに移って才能発揮するかも? 日曜、東京新聞杯はもちろんウンブライルを熱烈応援。久々のレースだけどがんばってほしい。相手はマスクトディーヴア、トゥードジボン、コナコースト。きさらぎ賞はビザンチンドリーム、レガーロデルシエロ、シヴァース。

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