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2023.07.22

大阪より

PonteosakaRoom

 『ダ・ポンテ』のために大阪に来てます。新歌舞伎座は鹿賀丈史さんの『シラノ』(2013年)以来。あの時どこに泊まったんだかどうやって劇場まで来たんだったか、劇場ロビーの様子なども全く記憶になくてコワイ…『ダ・ポンテ』はここが最終公演地だったのですが、休演者が出るなど薄氷を履む思い。それでも鉄壁の代役体勢で乗り切ってなんとか千穐楽までこぎつけたキャストとスタッフの底力に惜しみない拍手を送りたいと思います。大阪滞在中にはリバイバル上映されていた映画『ルーム』を観ました。タイトルやメインビジュアルには覚えがあって「これ、確か観たいなと思った映画なんだけど…観てないのかな」と思い、観ることに。観て、普通に面白かったんですが、やっぱりなんだかじんわりと「これ…観たような…」。後で調べてみたら自分の日記に「がっつり見入った。面白かった」と書いてある。愕然…(笑)。なんば界隈をウロウロしてご飯食べたり初めて新世界あたりを歩いてみたりタコ焼きもお好み焼きもたくさん食べた。大阪は楽しいね。

 日曜の中京記念、ようやく中京での開催ですね。しばらくどうもパッとしませんがここらで再び輝いてほしいディヴィーナを頭にベジャール、ルージュスティリア、ミッキーブリランテへ。

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2023.07.15

舞台で馬を観る

AruumaDapontebrilliaBrounkanCurrywurst

 今週はまず『ある馬の物語』。2020年に上演予定だった作品がコロナ禍の直撃を受けて中止、売れっ子の役者ばかりを揃えていたせいもあってか、上演がかなうまでにこれほどかかるとは。しかし待った甲斐がありました。これはすばらしい、いかにも「演劇を観たぞ!」という充実感でいっぱいの作品。戯曲そのものはずいぶん古くからある作品のようで、それをこのように今日性を持たせて現代的解釈も加味して立ち上がらせてくれた演出家・白井晃さんの腕利きぶりに大拍手。足捌きや首の振り方など、もう馬でしかなかった出演者の皆様にさらなる大拍手。イイもの観ました。これは馬好きの人には観て欲しかったな。足繁く通ってる『ダ・ボンテ』は東京本公演に突入。ますます磨きがかかってます。実は私は『アマデウス』やミュージカルの『モーツァルト!』での人物解釈の悪い影響でどうもモーツァルトのことが好きになれないのですが(苦笑)、この作品のモーツァルトはただただ子供のように純粋に自分のやりたいこと=音楽だけをやって生き抜いた無邪気な若者として描かれていて、好感が持てます。ダ・ポンテと2人で『フィガロの結婚』の「恋とはどんなものかしら」を作るシーンがすばらしく、芸術的な感動に心が震えます。続いてすこぶるハマッている劇団チョコレートケーキの『ブラウン管より愛をこめて』。戦争を背景とした骨太な舞台作品を次々と発表している劇団ですが、今回は昭和の特撮テレビ番組の撮影現場が舞台。“差別”をテーマに物語が進みます。さすがの作劇と巧い役者揃いで観応えたっぷり。いつも聴いてるツイキャスのオカノウエノラジオで楽しませてくださっている伊藤白馬さんの鮮やかな熱演に胸を打たれました。枚数合わせの食べ物写真、角度が変でごめんなさい。友達と行ったドイツ料理屋さんのカリーブルストです。好きなんですよ、ジャンクで。

 土曜、函館2歳Sは戦歴の浅い馬ばかりで名前でぐらいしか選びようがない…いつものことか。ルシュクルの娘・ロータスワンドが頭。これが人気になりそうなのでゼルトザーム、アガシ、チークタイムあたりを組み合わせてみます。函館記念はハヤヤッコ、ルビーカサブランカ、ローシャムパーク。

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2023.07.08

なかなかハードスケジュール

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 今週も大忙し。名古屋から帰って、まずは石井一孝さんの『Summer Concert 2023』。私が愛してやまない『ジキル&ハイド』のパロディメドレーにひっくり返って大笑い。ミュージカルヲタクの魂を持つ石井さんのライブはいつも力の限りオーディエンスを楽しませようという心意気に溢れていて感激です。横浜のミニシアター・シネマノヴェチェントで『マガディーラ』『RRR』6時間耐久マサラ上映。28席という座席数でお客様同士の連帯感・一体感が素晴らしかったです。楽しかったなー。また行きたい。新宿シアター・トップスにて『おわたり』。ここ近年に小劇場系を観るようになってからドはまりした俳優、西尾友樹さんと神野直隆さんが初共演という“オレ得”でもあり、タカハ劇団という素晴らしいカンパニーとの出会いであり、舞台演劇でホラーという貴重な楽しい経験をさせていただき、これは心が沸きました。ホラーとして充分怖かったのだけど、登場する人物1人1人が何か怖いものを抱えていて、そちらの方がズッシリと重かったです。巧い戯曲を書く作家をまた1人覚えたので続けて観て行きたいですね。続いては各界からの注目度も評判も高い『刀剣乱舞 月刀剣縁桐』。私はゲームのことは全然知らなくて普通に新作歌舞伎として観ましたが、これが目を瞠る仕上がり。この世代の歌舞伎役者たちがこうした企画を立ち上げ躍動している姿を観ると、これからの歌舞伎界に希望が抱ける気がします。同田貫正国役の中村鷹之資くん、今回もとっても良かった。刀を構えてスッと伸びたところからサッと低くなって臨戦態勢になった一瞬の身のこなしの切れること切れること。その夜に浅草へ移動して『沸騰!予算会議』。近年追いかけている劇作家・冨坂友さんの作品。正直、役者はやや拙かったですが、戯曲が良いので楽しかったです。終盤のスピード感がすごい。飲み込まれました。

 七夕賞はエヒトの連覇を天の川に祈りつつ、連勝中のバトルボーンも気になるし惜しいレースが続くフェーングロッテンも応援したい。縁のあるヒンドゥタイムズも押さえておこうかな。プロキオンSはこれだ!という馬が見つからず、見送り。

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2023.07.01

名古屋は近いよ(笑)

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 今週は引き続きシアター1010の『ダ・ポンテ』に通いつつ、思いつきでちょっと無謀な計画を…土曜のマチネを観た後に一路・名古屋へ移動し、伏見ミリオン座にて『RRR』マサラ上映に参戦。紙吹雪とクラッカーで大暴れした翌日の昼前にまた1010へ戻って何食わぬ顔で日曜マチネ(笑)。まぁ時間的にはそれほどの無理もなく、両方とも余裕で楽しんで来ました。まだまだイケるぜ、オレ。週半ばには加藤健一事務所『ジン・ゲーム』…またもやカトケンさんの名作発掘力の凄まじさに平伏。年老いた男女2人、それぞれの人生を色濃く垣間見せながら軽く、また重く、人生長く生きることの深みを見せていただきました。そして金曜にまたもや新幹線で『ダ・ポンテ』愛知公演へ。きしめんと手羽先食べて名古屋のお友達と会って、充実充実。

ラジオNIKKEI賞は順不同でレーベンスティール、エマヌエーレ、アグラシアド、セオ。CBC賞は前走見なかったことにしてトゥラヴェスーラとジャスパークローネ、これを人気になりそうなエイシンスポッターとマッドクールに絡ませる作戦で。

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