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2023.05.06

やりたいことを躊躇うな!

AlgernonHaitoureiFukushimasalaEo

 浦井健治さんの代表作と言っていい『アルジャーノンに花束を』…9年ぶりのチャーリイ役だそうです。彼は演劇ファンから親しみを込めてウラケンと呼ばれていて、その人懐っこい性格やちょっとおバカキャラと思われがちな人柄からその呼称は似合ってると思うのですが、確かこの舞台の初演の時にただならぬ演技力を見せられて仰天し「ウラケンなんて呼んでいい人ではない、浦井さんだ」と認識を改め、以後数々の舞台での名演を観る度に呼称を改めて現在は「浦井センセー」になっています(笑)。今回も気持ち良く打ちのめされました。手術によって天才レベルの知能を得ていくチャーリイ、でもその実験は破綻していきます。1曲の中でフレーズごとに知能のレベルが乱高下する凄まじい難曲があり、自在に演じ分ける様は驚異的でした。終盤はもうズタボロに泣いた…。アガリスクエンターテイメントの『令和5年の廃刀令』はタウンミーティングの形を取った演劇で最後に観客に投票をさせてエンディングを決める趣向。登壇者それぞれの立場からの意見がいちいち面白く、劇作家得意の屁理屈が炸裂しては爆笑、そして現代にも問われる問題について提示してくるテーマ性は骨太。この劇団の舞台はいつどれを観てもハズレがありません。連休中でちょっと遠方で移動手段が不安でどうしようどうしようと散々迷った挙句に最近の人生の指針としての「ヲタクとして、やりたいことを躊躇うな」に忠実に、行って来ましたフォーラム福島『RRR』マサラ上映! いやー行って良かった、クラッカー鳴らして紙吹雪ブン撒いて太鼓叩いて鈴振って登場キャラに掛け声、ナートゥもエッタラジェンダもスタンディングで踊りながら大合唱。本当に楽しかった!! 映画は『EO』を。馬が出ると聞いたしもちろんロバも好きだから観てみましたが、これはおススメできない…かな。映画としてどうなのかはさておき、私は作品自体の言わんとすることとは違う部分で観ていて辛かったのです。色々あった末でのラストも私にはバッドエンドとしか思えなかったし。沈んだ気持ちで映画館を出ました。真面目に作られた良質の映画であることは理解できて、決して不愉快だったわけではないことは明記しておきます。

 土曜、京都新聞杯はマキシ、マイネルラウレア、ディープマインド。日曜のNHKマイルCは今一番応援してる馬かもしれないウンブライル激推し。オオバンブルマイ、エエヤン、シャンパンカラーヘ。新潟大賞典はカラテ、ブラヴァス、ロングラン、ハヤヤッコ。

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