大きな舞台も小さな舞台も
コロナ禍の影響による2020年の公演中止から約3年、ようやく上演がかなった「チェーザレ 破壊の創造者」。おそらくこの豪華キャストを再び揃えて上演できるまでにこの日数を要したのでしょう。豪華なキャスト、豪華な衣装、明治座さんが総力を結集して打ち出しただけのことはある観応えのある力作でした。こういうオリジナルの大作を創り出していこうという熱意、たくさんのフォトスポットや演目にちなんだお弁当やジェラートなどが用意されて盛り上げてくれている劇場ロビー、その姿勢を心から応援したいです。キャストと言えばシアター風姿花伝「おやすみ、お母さん」は実の親子である女優さん2人の舞台。これがもうピリピリするような緊張感に溢れる芝居で、ヘトヘトに疲れて溜息つきながらも観て良かったなぁと頷く作品でした。疲れて溜息といえば「終わりの行方」…両親の介護の経験もある私としては心に刺さる身に迫ることばかりで本当に観ていて疲れました…(褒めてるんです)。身に迫るといえば「参加型裁判演劇 極刑」、これはとても面白い試みでした。観客は裁判員に選出されたという設定で舞台で演じられる裁判に参加します。クジ引きで選ばれて実際に評議に加わる観客もいますし、そうでない客はスマホを使ってチャットでその時の心境や考えを話し合える。裁判長役は本物の弁護士さん。裁判の進め方は実際の裁判員裁判とほぼ同じだそうで、疑似体験をさせてもらいました。実際に死刑か無期懲役かを判断するとなると考え込むものですね…上演回ごとに判決は違うそうです。
さてさて、根岸Sは絶好調のギルデッドミラー、こちらも絶好調バトルクライ、手堅いヘリオス、人気薄からはエアアルマスあたりで。シルクロードSは良かった頃を思い出してほしいレイハリア、残りの騎乗もカウントダウンに入りつつある福永騎手のキルロード、連勝はどこまで伸びるのかマッドクール。