夏来たりなば
海外演劇の良作を映画館で観られるナショナル・シアター・ライブ、「リーマン・トリロジー」の評判がものすごくいいのでちょっと無理してでもスケジュール調整して観に行きました。日本での上映権利がもうまもなく切れてしまうため、これがラストチャンスとのこと。なるほどこれはすごい作品でした。こういう題材をたった3人のキャストとピアノ1台、シンプルな舞台セットと視覚効果で3時間超見せてしまうという作劇のテクニックとパワー。コロナ以来、日本の演劇界も海外作品の輸入に頼らず積極的にオリジナルを作って行こうという気運を感じますが、なかなかこの境地までは達するのは難しいかもしれません…。映画は「破戒」を。島崎藤村の小説はずいぶん昔に読んだ記憶があります。画造りがとても美しく、もしかしたらキレイキレイに描き過ぎという意見もあるのかもしれない。でもここで語られるテーマへ観る者が踏み込んで行くにあたって、この詩情は助けになるかもしれません。時代背景を考慮するにしても自分の心の中でどうしても解決できない「なぜここまで?」という疑問、子供たちの涙、親友の偽りのない友情。終盤、泣けました。
日曜、七夕賞は前走大敗してる馬が多いですね。目立って安定しているヒートオンビートをアタマに福島好走経験のあるヒュミドール、高齢馬でも夏場強そうなマウントゴールド、まだ伸びしろありそうなヤマニンデンファレ。モズナガレボシもまだまだイケると。プロキオンSはユニコーンライオン、サンライズウルス、ヴェルテックス、ラーゴムと安全地帯でウロウロ。
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