« June 2022 | Main | August 2022 »

2022.07.30

驚くべきエンターテインメント

HarrypotterWelkin

 今週も良い舞台を観ました。赤坂のTBS界隈を大きく改装して丸ごと世界観を固めるという気合の入った形で上演が始まった「ハリー・ポッターと呪いの子」。私は本にも映画にも全く触れずに来てしまい、予備知識ゼロで観たのですが、これがまぁとにかく今可能な限りの舞台での特殊効果を惜しみなく注ぎ込み、息もつかせぬ展開。私のようなスレッからした舞台ヲタクだといろんな仕掛けの部分が見えてしまって「あーハイハイ」ってなってしまいがちなんだけどそういうことがなく「今のどうなってるの?」の連続。大きな仕掛けから小さな仕掛けまでタイミングも絶妙。お話はシンプルな男の子の成長譚に父の懊悩が絡み、親世代と子世代それぞれの心温まる友情やヒリヒリするような嫉妬心や争いなどが往来し、3時間40分という長尺も飽きることがありませんでした。演劇や映画などのエンタメが好きな人だったら1回は観ておいた方がいいと思うし、原作の小説や映画が好きだった人ならもっと小ネタ元ネタで楽しめるでしょう。続いて「ザ・ウェルキン」。キャストがイイなと思って観てみた作品…これは実に気分が悪くなる話で観終わった後どんよりしてしまったのですが、それだけ作品に訴えかけて来る力があり、演ずるキャストにも力があったということです。観ておいて良かったと思える1本でした。

 日曜、アイビスSDはマウンテンムスメ、アヌラーダプラ、トキメキと牝馬を買ってみたい。ここんとこ負け過ぎのレジェーロも気になる。クイーンSはホウオウピースフル、ローザノワール、ルビーカサブランカまで。

| | Comments (0)

2022.07.23

芸術家の苦悩ってわからない

DaddyReimen

 今週は舞台を1本。久々のグローブ座で「ダディ」。同性愛、宗教、人種差別、芸術への理解と無理解などをテーマにしたオフブロードウェイ作品。あまり好きな話ではないなという印象ですが、それはそれで観たなりの得るものはある。大好きな神野三鈴さんが今回もさすがの名演でした。たまたま取れたお席が最前列で舞台上に設えられた本水のプールから派手に水が飛んできてちょっと楽しかったり。新大久保へ行ったのもひさしぶりだったので韓国料理屋さんでプルコギ水冷麺というのを食べました。すっごくおいしかった。芝居の前の食事ってけっこう気を遣うもので、同じ麺類でもラーメンやうどんは後で喉が渇いて困るのですが、冷麺はそういうことが少なくてわりとよく選びます。最近は通りすがりの焼肉屋さんなどでササッと食べてどうもハズレだったことが続き、冷麺へ寄せる期待が薄れていたところ、ちゃんとした店で食べたらちゃんとおいしかった。今後はもう少しきちんと選んで食べようっと。

 日曜の中京記念はダブルシャープ、カイザーミノル、ファルコニア。カデナも新鮮なヤネ替わりに期待。

| | Comments (0)

2022.07.16

史跡探訪の旅

ShounankoKagairo1Kagairo2Plan75 

 ミュージカル『アラバスター』大阪公演に遠征のついでに前から行きたかった四條畷の小楠公墓地へ。石碑の「贈従三位楠正行朝臣之墓」の文字を明治の元勲・大久保利通公が揮毫しているのです。歴史ファンというものはこういうものを見るだけのためにわざわざ足を伸ばすわけですが、最近は積極的に観劇遠征のついでに旅程に組み込むようにしています。その足で四天王寺前夕陽丘駅近くにある小松帯刀墓所跡にも行きました。そして大阪へ行く時には訪れるようにしているのが天保元年創業の老舗料亭・花外楼。明治8年に日本の立憲体制の方針を定めるために大久保利通・木戸孝允・板垣退助・伊藤博文・井上馨らが集ったいわゆる大阪会議の舞台となった料亭です。といってもヨレヨレのジーンズで独り旅なので格式高い北浜の本店にはとても行くことができず、いつもあべのハルカスに出店しているカジュアルスタイルの方でお世話になってます。関西の料理は本当におダシがおいしくて感動しますね。『アラバスター』も1公演も欠けることなく無事に全日程を終え、良い千穐楽でした。帰京して週明け、映画「PLAN75」を観ました。これはなかなか考えさせられる作品。75歳を境に自らの生死を自由選択できる社会制度になっている日本のお話です。私は既に両親を亡くしているし自分自身ももうそろそろそういうことを考えておかなければならない年齢。ですが、うーん…と立ち止まったまま思考停止となってしまいました。良い映画ですが胸の塞がる映画でもあります。

 土曜、函館2歳Sは経験の浅い馬ばかり。どーしたもんかなー、名前で買うしかないや。いつもか(笑)。オマツリオトコ、ゴキゲンサン、オボロヅキヨ、いいねぇ。日曜の函館記念は宝塚記念除外のウップンを晴らすサンレイポケットをアタマにハヤヤッコ、アイスバブル、スマイル、アラタまで。

| | Comments (0)

2022.07.09

夏来たりなば

LehmanHakai

 海外演劇の良作を映画館で観られるナショナル・シアター・ライブ、「リーマン・トリロジー」の評判がものすごくいいのでちょっと無理してでもスケジュール調整して観に行きました。日本での上映権利がもうまもなく切れてしまうため、これがラストチャンスとのこと。なるほどこれはすごい作品でした。こういう題材をたった3人のキャストとピアノ1台、シンプルな舞台セットと視覚効果で3時間超見せてしまうという作劇のテクニックとパワー。コロナ以来、日本の演劇界も海外作品の輸入に頼らず積極的にオリジナルを作って行こうという気運を感じますが、なかなかこの境地までは達するのは難しいかもしれません…。映画は「破戒」を。島崎藤村の小説はずいぶん昔に読んだ記憶があります。画造りがとても美しく、もしかしたらキレイキレイに描き過ぎという意見もあるのかもしれない。でもここで語られるテーマへ観る者が踏み込んで行くにあたって、この詩情は助けになるかもしれません。時代背景を考慮するにしても自分の心の中でどうしても解決できない「なぜここまで?」という疑問、子供たちの涙、親友の偽りのない友情。終盤、泣けました。

 日曜、七夕賞は前走大敗してる馬が多いですね。目立って安定しているヒートオンビートをアタマに福島好走経験のあるヒュミドール、高齢馬でも夏場強そうなマウントゴールド、まだ伸びしろありそうなヤマニンデンファレ。モズナガレボシもまだまだイケると。プロキオンSはユニコーンライオン、サンライズウルス、ヴェルテックス、ラーゴムと安全地帯でウロウロ。

| | Comments (0)

2022.07.02

お気に入りの舞台が増えました

Alabaster

 ミュージカル「アラバスター」にガッツリ通ってます。巨匠・手塚治虫の知る人ぞ知る問題作、50年の時を経て(!)の舞台化です。手塚ファンも「アレをいったいどうやってミュージカルに!?」とたいそう驚かれたようですが、敏腕演出家・荻田浩一さんの手によりとても面白い作品が出来上がりました。重いテーマの作品ですがその訴えるところは現代にも充分に通じる、否、より一層の問題提起となっています。出演者も実力者揃い。皆様にもどうかご覧いただきたい…といっても東京公演はこの土日まで、10日に大阪で2公演。お急ぎを。昨日Twitterで「イイコトあった」とツイートしたのは、この日の終演後に催されたバックステージツアーに当選したことでした。舞台上、舞台奥、上手と下手の袖、お着替え小屋や小道具置き場など間近で見せていただき、暗転体験などもあり、楽しい時間を頂戴しました。

 日曜、ラジオNIKKEI賞はまだここは足りないかなと思いながらもディアデラノビアの仔・グランディアを応援。他に買っておくのは大敗と好走を繰り返すサトノヘリオス(今回は好走のターン)、前走なかったことにしてここでなら通用するかクロスマジェスティ、安全牌としてベジャール。CB賞はちょっと買いにくいメンバーですね。アネゴハダ、ファストフォース、スティクスぐらいまで。

| | Comments (0)

« June 2022 | Main | August 2022 »