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2019.06.29

惜しい感じ

JonathanMacbeth

 映画「ジョナサン」。題材は面白くて作りも丁寧だったけど、丁寧すぎて途中で少し中だるみして飽きが来ました。いや、ひょっとすると終盤のあのスリリングな展開を引き立たせるためにわざとなのかな。それと情報化社会の難点である程度予備知識が入った状態で観ることになってしまうのが惜しい。こういう作品は全く何も知らないでまっさらの白紙状態で観たらもっと面白いのかも。舞台「男女逆転マクベス」。シェイクスピアの「マクベス」の男女のキャストを逆にした設定で演じようという画期的な試み。演出も凝っていてなかなか良かったんだけど、役者の技能が充分でなく、シェイクスピアの台詞に口が負けてしまっている。大音量の台詞出しが多いのにもかかわらず声が出来ていない。このへんが惜しかったかな。改めてシェイクスピアの台詞劇の難しさと、それを流麗に演じる一流どころの役者さんの技量の凄みを知りました。

 夏競馬、開幕。ラジオNIKKEI賞は着順はもうひとつでもキツイところで闘って来た経験を買ってブレイキングドーンとマイネルサーパス、これは母ちゃん買いでブレイブメジャー。CBC賞はタイピングミスしてないかめっちゃ不安な馬名のアウィルアウェイ、函館SSを除外された不運にメゲないでほしいタマモブリリアン、なんとなくじんわりと応援してるショウナンアンセム。

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2019.06.22

歴代一!

ElizaWoman

 今期もチケット入手困難な「エリザベート」、おかげさまでこのキャストで!と選んだ座組で観ることができました。今回のエリザベート役の愛希れいかさんは宝塚の退団公演をたまたまライブビューイングで観て「この人は好きかも…」と思っていた人で、この公演が退団後初の大舞台。東宝においてのこの演目の初演以来、歴代のエリザベート役者のほとんどを観て来ましたが、正直に申し上げて初めて「何、このオンナ…」と怒りを覚えることがなかった(爆)。オーストリアの皇后だったエリザベートは劇中でも「ものすごいエゴイスト」と歌われてしまうくらい、実像としてもなかなか難しいお人柄だったようであり、愛希さんのシシィ(エリザベートの愛称)はそんな風には見えないのが実は難点と言えば難点なのかもしれませんが、彼女の悩み苦しみが心によく届いて理解しやすく、未だかつて感じたことのない「かわいそうだな…」という思いを抱きました。シシィに心を寄せることができないのが私にとってはこの作品を観るにあたっての最大にして最悪のストレスだったんだよなぁ。それがなかったおかげで全編にわたって楽しむことができました。もう1本、劇団キンダースペースの「ウーマン・イン・マインド」。フライヤーを見て「アラン・エイクボーンの戯曲なら面白そうだから観てみようかな」ぐらいの動機で観てみたら、これがまたもや大当たり。すごい、これは面白かった。素晴らしい戯曲です。日本では今までもあまり上演されていないらしい。もったいない。別のキャストでも観てみたい。

 いよいよ宝塚記念。オジュウチョウサンの回避は残念でしたね。でも応援したい馬がたくさん出ます。我らがブロコレ倶楽部からもリスグラシュー、エタリオウの2頭がエントリー。楽しみだなぁ。アタマはレイデオロにします。人気は下がってるけどマカヒキも捨てがたい。

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2019.06.15

変な映画を観た(笑)

SmokeKabukinomikata28Snowroyal

 今週もバラエティに富んだアレコレに足を運びました。「SMOKE」は物語に分け入って行くと込み入った話の道筋が鮮やかに解けていく瞬間が知的快感を与えてくれる、ちょっと珍しい手触りのミュージカル。大好きな石井一孝さんは本当に貫禄を感じさせる良い役者さんになったなぁと感慨深く見入りました。国立劇場での歌舞伎鑑賞教室、わかりやすい歌舞伎の楽しみ方のご案内から始まって本編「神霊矢口渡」では義太夫節が字幕で出るのでいつもはわからないまま聞き流してしまうような部分もよくわかりました。歌舞伎については永遠の初心者なのでこういう企画は嬉しいですね。画像は撮影OKの拡散タイム(笑)。ラッパ屋「2.8次元」は今にも潰れてしまいそうな新劇の劇団が集客のために2.5次元ミュージカルに挑戦…というバックステージもの。とても面白かったです。そして映画「スノー・ロワイヤル」は愛するリーアム・ニーソンがあいかわらず家族の復讐をしていて、なんかそんなんばっかりだからもうどの映画がどれだったかワカラン(笑)…しかしこれかなり変な映画で、最初は凄惨なバイオレンスものだと思って震えながら観てたのに、あまりにも殺人にためらいがないので人の死がどんどん軽くなっていって、最後の最後なんかは場内も爆笑してたもんな…後で調べたらやっぱりブラック・コメディのつもりで作られたらしい。最初からそう知ってて観るべきだった。

 さてさて、今週はの日曜に2重賞ですね。ユニコーンSはダンツキャッスル、デュープロセス、ワイドファラオで。函館SSはタワーオブロンドン、トウショウピスト、タマモブリリアン。

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2019.06.07

豊作、豊作!

 Backbeat Nantettatte Apm Alhumbla1

 このところアタリ舞台が多くてホクホクであります。A.B.C-Zの戸塚祥太くんが私の本来のホームグラウンドであるところのミュージカル畑の役者さんたちと真正面から取り組んだ「BACKBEAT」、これは役者さんたちの生演奏によるRock'n' Rollナンバーの迫力もさることながら淀みない演出と物語の流れで長丁場を飽きさせず、強い情動を呼び起こすとても良い舞台でした。Twitterでたまたま目に止まって下北沢の小劇場へ観に行ってみた青春事情「なんてったって」はアラフォーになってしまった男性アイドルグループの引き際についての物語。面白かった。そして、これもたまたまフライヤーを目にして「なんかちょっと面白そうかな」と嗅覚が効いて観劇した劇団昴「Other People's Money」、これがもう上半期5本の指に入ろうかというものすごい面白さで震えた。株とかハゲタカファンドとかそっちの世界のことは全っっっ然わからないけどとにかくスリリングで感情をゆさぶられて観てる間中ハラハラドキドキワクワク、演出やキャラクター性のミスリードにまんまとだまされ、ラストのラストあたりは暗転の中で「ええええっ!?」と口を開いて声が出そうになった。かなり古い戯曲で映画にもなっているのだとか。私が全く知らなかっただけでさすがの名作、ってとこだったんですね。こういう芝居、好きだー!! 敬愛するフラメンカ・荻野リサさんは昨今ますます精力的にライブ活動を展開しておられ、彼女の踊りを観る機会が増えて嬉しいです。

 日曜、エプソムCはシルコレぶりが輝くプロディガルサンを連ヒモに置いてダノンキングダムとサラキアへ。ハクサンルドルフの複勝を少し多めに。マーメイドSはスカーレットカラー、クィーンズベスト、アドラータ。

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2019.06.01

秩父宮デビュー!

 Rugby Takingside

 ここ最近ラグビーのお勉強をしているのはW杯のためではなく、大好きな舞台俳優さんが元ラガーマンだったことに起因しておりまして、サルでもわかるルールぐらいをとっかかりに先日ついに秩父宮ラグビー場へサンウルブズvsレベルズの試合を観戦に行ってしまいました。主力選手をW杯日本代表に出しているせいもあってかこのところ連敗中のサンウルブズ、当日も大差負けを喫してしまいましたが、試合そのものは楽しめたし、アンケートに答えてプレゼントをいっぱいいただいたりして場内外の雰囲気は大満喫しました。ぜひまた行きたいです。

 芝居も観てます。加藤健一事務所「Taking Side」はすごく面白かった。大好きな今井朋彦さんとカトケンさんが初共演、芝居巧者が丁々発止と渡り合うスリルあふれる展開に釘づけ。こういう芝居好きだなぁ作家は誰だろうとパンフレットを確認してみたら同じく加藤健一事務所で上演されてすこぶる面白かった「ドレッサー」や「コラボレーション」の作者、ロナルド・ハーウッドでした。加藤健一事務所で取り上げる作品のテイストが私の好みに合うのでしょう。だからここの公演はほとんど欠かさず観に行っているわけです。

 サートゥルナーリアが負けてしまってちょっと哀しいダービー明け。しかし安田記念にはアーモンドアイがいる!「競馬に絶対は、ある」ところを見せていただこうじゃありませんか。相手は今最も応援している馬、ステルヴィオ。固くてもこれ1点だ!これで当たらないなら意味がないのだ! 順序が逆になりましたが土曜の鳴尾記念はタニノフランケル、ギベオン、ステイフーリッシュというぬるい馬券で。

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