古典と新興
春に観た「サクラパパオー」がとても良かったので演出家の中屋敷法仁さんが座付き作家であり演出家である劇団・柿喰う客に興味が沸き、ちょうど「柿フェス」という旧作上演シリーズが開催されていたのでまずは初心者でもとっつきの良さそうな「八百長デスマッチ」を観てみました。上演時間が30分って、えらく短いな…と思いながら観始めたら、これはもう30分しかできないわ!と仰天するような役者たった2人による30分全力の死闘。フルボリュームの声で2人が同じ間合い同じイントネーションでセリフを出し続ける、どちらかがちょっとでもトチッたり息切れしたりで崩れたら作品世界がブッ壊れてしまう緊張感。話もくだらなくて大笑いさせられてちょっと感動してるとまた笑わされて、息つく間もなくドン!と終わりました。これはすごいや。あまり小劇場モノは観ない私ですが、この劇団はまた近々別の作品を観ることにします。
続いて「リチャード三世」。常々このBlogでもシェイクスピアは苦手、何が面白いのかわからないと正直すぎる主張をタレ流しているバカ観劇者の私ですが(笑)今回はキャストが良すぎるので観てみました。えーと…まずは「ちゃんとしたリチャード三世を1度観てから観るべきだった…」が偽らざる感想であります。とても斬新な演出で、スタンダードな上演版を知っていればもっと楽しかったのではと思うのです。でもさすがに役者陣が上手いので、1幕は話について行くので精一杯でしたが2幕は面白く観ました。大好きな今井朋彦さんの流麗なセリフがあまり聴けなかったのは残念。しかしアレだねぇ…「マクベス」といいコレといい、後でそんなにビビるなら王様になんかならなきゃいいのに(←バカ見解…笑)。
天皇賞の予想は公式にて。土曜のアルテミスSはトロワゼトワル、スカーレットカラー、グランドピルエットを三角買い。スワンSはレッツゴードンキを熱烈応援…前売り段階では1番人気か! 相手はここんとこ振るわないけどカラクレナイ、前走大敗してるけどフミノムーン。