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2017.10.28

古典と新興

Kakifes Richard3

 春に観た「サクラパパオー」がとても良かったので演出家の中屋敷法仁さんが座付き作家であり演出家である劇団・柿喰う客に興味が沸き、ちょうど「柿フェス」という旧作上演シリーズが開催されていたのでまずは初心者でもとっつきの良さそうな「八百長デスマッチ」を観てみました。上演時間が30分って、えらく短いな…と思いながら観始めたら、これはもう30分しかできないわ!と仰天するような役者たった2人による30分全力の死闘。フルボリュームの声で2人が同じ間合い同じイントネーションでセリフを出し続ける、どちらかがちょっとでもトチッたり息切れしたりで崩れたら作品世界がブッ壊れてしまう緊張感。話もくだらなくて大笑いさせられてちょっと感動してるとまた笑わされて、息つく間もなくドン!と終わりました。これはすごいや。あまり小劇場モノは観ない私ですが、この劇団はまた近々別の作品を観ることにします。
 続いて「リチャード三世」。常々このBlogでもシェイクスピアは苦手、何が面白いのかわからないと正直すぎる主張をタレ流しているバカ観劇者の私ですが(笑)今回はキャストが良すぎるので観てみました。えーと…まずは「ちゃんとしたリチャード三世を1度観てから観るべきだった…」が偽らざる感想であります。とても斬新な演出で、スタンダードな上演版を知っていればもっと楽しかったのではと思うのです。でもさすがに役者陣が上手いので、1幕は話について行くので精一杯でしたが2幕は面白く観ました。大好きな今井朋彦さんの流麗なセリフがあまり聴けなかったのは残念。しかしアレだねぇ…「マクベス」といいコレといい、後でそんなにビビるなら王様になんかならなきゃいいのに(←バカ見解…笑)。
 天皇賞の予想は公式にて。土曜のアルテミスSはトロワゼトワル、スカーレットカラー、グランドピルエットを三角買い。スワンSはレッツゴードンキを熱烈応援…前売り段階では1番人気か! 相手はここんとこ振るわないけどカラクレナイ、前走大敗してるけどフミノムーン。

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2017.10.21

歌舞伎でインド!

Keibamangaten Mahbhrata

 秋華賞の日、東京競馬場へ行って来ました。競馬博物館で開催中の「馬事文化賞30年展」とフジビュースタンド・イーストホールで開催中の「競馬マンガ展」を観に、です。いずれも丁寧で詳細な作品紹介をしていただき、とても嬉しかったです。ちょっぴり買った秋華賞は馬連で的中!
 今週は歌舞伎座で「マハーバーラタ戦記」を観て来ました。豪華絢爛な衣装、壮大で複雑なインド神話らしく勧善懲悪では片付けられない人間模様、見どころいっぱいでとても面白かった。馬も出てきましたよ。最初に出た茶色い馬はなるほど歌舞伎の従来通りの馬という印象でしたが、終盤の合戦シーンで両花道を主人公とライバルキャラがそれぞれ1頭立ての馬車でダーッと駆け込んで来て、そのまま舞台上を縦横無尽に駆け回り…「馬なり」単行本の巻末マンガにも書いたことがあるとおり、歌舞伎の馬の“中の人”を務める役者さんには飼葉料と呼ばれる特別手当が出るのですが、この馬車の白馬の“中の人”は仰天するような運動量のはず。格別にはずんであげて欲しい!
 菊花賞の予想は公式にて。土曜の富士Sはイスラボニータとグランシルクのブロコレ対決が楽しみ。また部内で小競り合い?? アタマはエアスピネルにします。

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2017.10.14

ショーの楽しさ

Les_misnagoya
Sdb Abcza2017

 急に寒くなりましたね。皆様、風邪など引かないように気をつけてくださいね。
 「馬なり2017秋」の作業も順調、合間合間に色々観ました。2017「レ・ミゼラブル」は名古屋公演をもって私の全日程を完遂。近いうちになくなってしまう中日劇場、行っておけて良かったです。たくさんの想い出が詰まった大好きな劇場でした。シアターオーブでの「Song&Dance of Broadway」は大ホールいっぱいに響き渡る石井一孝さんのジキル&ハイドがすばらしく、海外キャストではウィレマイン・フェルカイックの「Defying Gravity」が圧巻。ブロードウェイのスターを招聘したこういうショーは今けっこう流行りなんですが、当たりハズレのある中で今回のは当たりの方だったと思ってます。そして今年も日生劇場「ABC座 ジャニーズ伝説」へ。グランドサークル階のド真ん中というロイヤルシートで観劇。えびちゃん達は本当に舞台の上で真摯でいっしょうけんめいで、そして華やかで楽しそうで、シアターダンスとかレビューとかちょっと古風でさえあるショーの基本をギュッと詰めて見せてくれる。その落ち着いた洗練されたパフォーマンスがあればこそ、私のような年寄りファンでも置いて行かれず、アイドルイベントではなくごく普通のステージアクトとして楽しめるのです。
 秋華賞の予想は公式にて。土曜の府中牝馬Sは久々でもヴィブロスから。相手はトーセンビクトリー、そしてクインズミラーグロの3着に期待(笑)。

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2017.10.07

たまっちゃった!

 8月ぐらいからこっち、劇場通いの隙間をぬって映画をたくさん観ました。プチ感想を添えてザッと。
Polunin
 これは期待したほど面白くなかったな…私はどうもこういう「才能があり過ぎるがためにまともな生き方ができない人」に共感できないのです。才能のあるとおりにちゃんとやればいいじゃない…。
Mummy
 なんかジキル博士が出るとか聞いてうっかり観に行ってしまい、とんでもなく後悔した1本(笑)。とっかかりのあたりはけっこう面白かったんだけど、ゾンビが出始めたあたりからもう迷走しっぱなし…何がやりたかったんだろう。しかもシリーズ化の意欲満々ってどういう…(呆)。
Felicie
 これもなんだか可もなく不可もなく…なんだろう、この共感できなさは。
Wonderwoman
 これはガル・ガドットが問答無用に美しく、アクションシーンもキレイ。戦争の時代に舞台を設定したおかげでとりあえずテキトーな悪役を立てて都市をブッ壊してりゃ映画ができると思ってる昨今のヒーローものとは一線を画す筋立てになったのも評価できると思います。
Bob
 昔我が家で飼ってた猫に似てたしほのぼの猫ムービーかと思って観てみたら、案外ヘヴィな題材でした。実話を元にした作品だそうで、演じているのもその実話の本物の猫ちゃんなんだって。名優。
Anthropoid
 これはね…ナチスドイツの将校暗殺のヒーローものみたいに思って観に行ってしまい、あまりの鬱展開(しかも史実…)に大後悔しながら震え泣いた。でも、この悲惨な歴史的事件をまったく知らなかったことを深く深く反省し、勉強したいと思いました。
Skiptrace
 そして気分を立て直そうと観たのがこちら。ジャッキー・チェンはいつでも映画やアクションというものに対して真摯で、やる気に満ちていて清々しい。こういう騙し騙されのバディ&ロードムービーは楽しいね。
Sandame
 役所広司・吉田鋼太郎・斉藤由貴と“虚構の中の真実味”を巧みに演じる役者が揃い、それに引っ張られてか福山雅治も抑制の効いた演技が大変良かったです。
Sekigahara
 ちょいとした関ヶ原マニアの私…と言いながら司馬遼太郎の原作は読んでなかったりするんですけど(苦笑)、この映画は戦国武将の描き方が型通りではなく生々しい人間のニオイがして面白かったです。

 ふぅ…さてさて、土曜のサウジRCは素直にステルヴィオから。シュヴァルツボンバーとメイショウドウドウへ。日曜の毎日王冠はソウルスターリングを熱烈応援。マカヒキ、リアルスティール、ワンアンドオンリーと買いたい馬が多過ぎる! 京都大賞典はマキちゃんことマキシマムドパリを全力応援。サウンズオブアースとのブロコレ対決…ってことはどっちか勝ったとしても2着があるってことじゃん! ラストインパクト、フェイムゲーム、シュヴァルグランにスマートレイアー…こちらも買い目が減らせない!

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