演出の力
今週は芝居を2本と映画を1本。帝国劇場「1789」は迫力ある群舞に心が躍る、ミュージカルらしいミュージカルでした。キャラクターそれぞれにぴったりの配役がなされたキャスティング、豪華で凝ったデザインの衣装も見もの。小柄な身体でも存在感は充分の小池徹平くん、見事な座長ぶりでした。赤坂ACTシアター「グランドホテル」は2組に分かれたキャストがそれぞれの組でまったく違う演出とまったく違う結末を迎えるという意欲的な試みの上演。私は好きな役者さんの多いGreen組だけチケットを取っていたのですが、見終わって即刻Red組のチケットを購入。これは久々に“演出”の威力というものを感じさせる舞台でした。文字で書かれた戯曲をどう立体化するか、場面場面をどう見せてどうつないで行くか…演出家の豊かな想像力と創造力。2パターンを同時に実現した今回の実験は大成功だったと思います。映画は「スポットライト」。タブーとされた題材に臆せず真実を追って走り続ける取材チームの、ヒロイズムとは無縁なひたすらな努力と使命感が美しかったです。正義の味方が悪を懲らしめて観客の気持ちをスカッとさせるような作品ではないのだけど、ある種の心の浄化は得られます。
さてさて。土曜、福島牝馬Sは人気落としてるけどキャットコインから行きます。ハピネスダンサー、リーサルウェポンへ。日曜のフローラSはアウェイクをアタマに固定してビッシュ、チェッキーノへ。マイラーズCはどうしてもあきらめられないエキストラエンド、レッドアリオン、それからトウカイテイオーの血を引くケントオーで。