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2015.12.12

日本人は知っておくべき

Kainan1890 Chiune

 今週は映画を2本。「海難1890」と「杉原千畝」。いずれも歴史上の実話を題材にした力作です。
 まず「海難」の方はダイナミックな映像でグイグイ押して来る迫力ある作品。座礁したトルコの使節船からの漂流者を日本の小さな島の村民が身を投げ打って総出で助け、わずかな備蓄の食糧を差し出し、死者を弔う。それが95年後のイラン・イラク戦争時のトルコによる在テヘラン日本人救出のエピソードにつながるわけですが…人は身分や教養のあるなしにかかわらず、気高く正しい生きることができるものなのだな、と深く感動しました。生き残ったトルコの人たちが島を離れる時、村民が歌で送り出すシーンに滂沱の涙。良い映画でした。
 「杉原千畝」、実は私はちょっとしたセンポ・スギハラおたくで(笑)今までに作られた彼についてのTVドラマやドキュメンタリー番組はだいたい見ているのですが、今回の映画は今まであまり語られてこなかった彼の諜報員(スパイですね)としての活動ぶりなどが丁寧に描かれていて、切り口の違いで感じられる多面性が興味深かったです。ただそこに尺を割いた分、ビザ発給についての描写がいやに淡泊なものになり、何千枚ものビザを書き続けた切迫感が感じにくい作りになってしまっていたのは惜しかったかなぁ。マニアな喜びとしては、彼を題材に作られたミュージカル「SEMPO」で私が最もハマッた登場人物、ドイツ系リトアニア人である秘書のグッシェさんがしっかり登場して活躍していたこと。うん、イイ役だ!
 とにかくこのふたつの歴史上の出来事は日本人なら知っておくべき。誇りをもって胸に刻むべきだと思います。

 土曜の予想、サボッちゃってごめんなさい。今週はいつもと違うスケジュールで動いてたんで曜日をカンチガイしてました。ちなみにチャレンジCはレッドアリオンを応援してました…10着かー。阪神JFの予想は公式にて。カペラSはシゲルカガ、サウンドガガで韻を踏んでおいて(謎)水木しげる先生追悼でデルマヌラリヒョン。

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2015.12.06

自己プロデュース

Yamatotakeru Okacon

 シネマ歌舞伎「ヤマトタケル」を観て来ました。先代の市川猿之助が創造したいわゆるスーパー歌舞伎は私は当時興味がなくてまったく観なかったのですが、数作品ある中では恐らくこれが一番の作品だろうというのは衆目の一致したところ。亀治郎さんが猿之助を、そして従兄弟の香川照之さんが市川中車を襲名した公演をフィルムに納めたこの映像で初めて同作に触れることができました。なるほど、絢爛な衣装に志ある書き手の戯曲、力のこもった役者たちの熱演、いずれも素晴らしかったです。生で観ておかなかったのはもったいなかったな。再演、あるかしら。
 また別の日にはミュージカル俳優の岡幸二郎さんのコンサートに行って来ました。日本フィルのフルオーケストラをバックに聴く数々のミュージカルナンバー、圧巻でした。ゲストに呼ばれた朋友である石井一孝さんとのやりとりも楽しく、かの「レ・ミゼラブル」でマリウスとアンジョルラスとして来る日も来る日もバリケードで闘っていたあの頃から変わらぬ友情が嬉しかったです。それからずっと彼らを見つめ続けて来た者としても感慨深いものがありました。
 猿之助さんと岡さんの共通点といえば、自己プロデュース能力に長けているということ。自分の能力、自分の価値というものをよく知って、自分の居場所や自分のやるべき仕事を自分できちんと決めることができる。どこでどうすれば自分が最良の結果を出せるかを理解している。言葉は良くないかもしれないけど「自分の値段を知っている」ということ。それって俳優さんみたいな厳しい職業に就く人にとってはとても難しくて、とても大事なことなのです。
 土曜の予想、サボッちゃってすみません。ステイヤーズSはトゥインクルから、金鯱賞はレーヴミストラルから行くつもりだったのでどっちみちハズレだー。チャンピオンズCの予想は公式にて。

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