今週は映画を2本。「海難1890」と「杉原千畝」。いずれも歴史上の実話を題材にした力作です。
まず「海難」の方はダイナミックな映像でグイグイ押して来る迫力ある作品。座礁したトルコの使節船からの漂流者を日本の小さな島の村民が身を投げ打って総出で助け、わずかな備蓄の食糧を差し出し、死者を弔う。それが95年後のイラン・イラク戦争時のトルコによる在テヘラン日本人救出のエピソードにつながるわけですが…人は身分や教養のあるなしにかかわらず、気高く正しい生きることができるものなのだな、と深く感動しました。生き残ったトルコの人たちが島を離れる時、村民が歌で送り出すシーンに滂沱の涙。良い映画でした。
「杉原千畝」、実は私はちょっとしたセンポ・スギハラおたくで(笑)今までに作られた彼についてのTVドラマやドキュメンタリー番組はだいたい見ているのですが、今回の映画は今まであまり語られてこなかった彼の諜報員(スパイですね)としての活動ぶりなどが丁寧に描かれていて、切り口の違いで感じられる多面性が興味深かったです。ただそこに尺を割いた分、ビザ発給についての描写がいやに淡泊なものになり、何千枚ものビザを書き続けた切迫感が感じにくい作りになってしまっていたのは惜しかったかなぁ。マニアな喜びとしては、彼を題材に作られたミュージカル「SEMPO」で私が最もハマッた登場人物、ドイツ系リトアニア人である秘書のグッシェさんがしっかり登場して活躍していたこと。うん、イイ役だ!
とにかくこのふたつの歴史上の出来事は日本人なら知っておくべき。誇りをもって胸に刻むべきだと思います。
土曜の予想、サボッちゃってごめんなさい。今週はいつもと違うスケジュールで動いてたんで曜日をカンチガイしてました。ちなみにチャレンジCはレッドアリオンを応援してました…10着かー。阪神JFの予想は公式にて。カペラSはシゲルカガ、サウンドガガで韻を踏んでおいて(謎)水木しげる先生追悼でデルマヌラリヒョン。