耳福、耳福

　
　「BROADWAY MUSICAL LIVE 2015」を観て来ました。こういうゴッタ煮ライブ(言葉が悪くてすみません)にはどうしても1人や2人「…？」な人が混ざってたりするものですが(重ねて失礼)、今回は歌の上手い人、声の良い人が揃ってなかなか聴き応えがありました。大好きな島田歌穂さんの「Memory」「On my own」は泣けました…彼女の声は本当にマイク乗りが良くて、囁くような声から高音のバワーヴォイスまで全部がしっかり届いて来るのがすごいです。他には「レ・ミゼラブル」でアンジョルラスを演じている上原理生さんの「Music of the Night」が出色でした。彼の声質はいわゆる“GIFT”ですね…ミュージカル界で二枚目が出来る歌ウマさんというとどうしてもテノールになりがちで、彼のようなバリトンは珍しいので、バリトン好きの私はグッと来ちゃうわけです。あんな声の怪人ならクリスティーヌがフラフラしちゃうのもわかるかも（笑）。
　新潟2歳S…2歳はまだ全然わかんない。しかしヒプノティストは注目してるぞ、ド金髪だ。名前が私にはたまらなく魅力的なプリンシパルスターと組ませてみよう。ノーフォロワーって「追随者なし」って意味らしいけど、イマドキで考えるとTwitterとかの「フォロワーがいない」みたいだね（笑）。キーンランドCはローブティサージュ、ウキヨノカゼ、レッドオーヴァル。
　

ブーイングができたら…

　新演出の「エリザベート」を観て来ました。旧演出版はけっこうな回数を観ていて、新演出もまずまず楽しめたのですが…いやいやいや、これはもうハッキリ言わせてもらっちゃいますけどね、主演のエリザベート役の蘭乃はなさんの歌の酷さには驚愕しました。私は大昔はピアノの調律師になろうと修行していた時期があったぐらいで、そこそこ耳は良い方だと自負しているのですが、まぁとにかくピッチが悪くて地声と裏声の切り替えのテクニックがなくて、正直こんなレベルの人を帝国劇場のドル箱演目のド真ん中に立たせちゃイカンだろうと怒りを覚えました。音程の悪さばかりがいちいち気になって、芝居がどうだったかなんて記憶がない。実力者だっていっぱい輩出してるのに、こんなのを娘役トップにした挙げ句に世に出しちゃうから宝塚はとやかく言われるんだ。他の役者さんはそれぞれ良い味出してて好演だったし、見所もいっぱいあった公演だったのに、すべてがブチ壊しであります。それでもカーテンコールでは万雷の拍手を浴びているんですから、首を傾げるしかない。日本にもブーイングという習慣が定着したら…と思います。
　この怒りが予想にどう影響いたしますか。北九州記念はコイウタの息子・ミッキーラブソングからベルカント、バーバラと牝馬で固めてみます。札幌記念はラストインパクト、ダービーフィズ、ヒットザターゲット。

　「馬なり1ハロン劇場」は1週分の掲載のお休みをいただき、次回更新は9/4(金)です。

戦後70年

　映画「日本のいちばん長い日」を観ました。長尺でも全く退屈させない緊張感溢れる良作でしたが、描くべき事柄が多過ぎて大き過ぎて、どうしても出来事を時系列で追ったダイジェストみたいに見えてしまったのは致し方ないところでしょうか。ベテラン俳優の鍛えられた声と面構え、若手俳優の顔に宿る薄刃のような危うい狂気の色は芝居として大変見応えがありました。
　今年は戦後70年の節目に当たる年。亡くなった私の父は長崎の被爆者でした。私は被爆者2世ということになります。享年から考えれば幸い父は恙無く天寿を全うしたと言えると思いますし、私自身もいたって健康でこれまでにそのことを意識するような機会はほとんどありませんでした。それでも折々、特に広島と長崎の原爆の日、そして終戦の日には特別な想いを抱かずにはいられません。この映画を観てみたのもそういう想いからでした。安保、改憲、首相談話等々世界の平和維持に影響を及ぼす事柄が国内でも様々に鳴動している昨今、ただただ平和に競馬や映画や舞台演劇が楽しめる世界であって欲しいと願うばかりです。
　関屋記念、エキストラエンドとレッドアリオンとゴールドベルで三角買い。エルムSはソロルとカチューシャの裏表。
　映画館で写真撮るの忘れちゃった…いや、実は1枚撮ったんです。館内にあったtedのぬいぐるみを（笑）。あまりにも記事内容とそぐわないので載せられませんでしたー。

フクロウカフェ！

　博多ではフクロウカフェなんてのにも行きました。日替わりでご出勤（笑）のフクロウちゃんを腕や頭や肩に乗せて、撫でたりなんかもさせてもらえるのです。これは世界最小クラスのフクロウちゃん。かーわいいー。こんなのだったらちょっと飼ってみたいですよね。
　日曜、レパードSはゴールデンバローズ、ライドオンウインド、クロスクリーガーの三つ巴で。小倉記念はメローブルー、ゼンノルジェロ、ナリタスーパーワン。

沙翁は苦手

　

　「トロイラスとクレシダ」を観て来ました。出演者の顔ぶれがぜひ観ておきたいメンバーだったので苦手なシェイクスピアに果敢に挑んだのですが…やっぱり苦手だった（笑）。好きな人にはたまらないであろうあの回りくどいセリフにはどうも「さっさと要点を言え！」と辟易してしまうわけで、そんなバカにシェイクスピアを観る資格はないと自覚してはいるのですが（笑）…でもね、今井朋彦さんがしゃべり出すとなぜだかすんなりとセリフの意味が耳に入ってくるし、いつまでもその美しいセリフ回しを聞いていたくなるのですよ。不思議。多分、抑揚とか緩急とかアクセントのつけ方とかのテクニックなんだろうと思うのですけどね。
　そして週末にかけて博多にひとっ飛び。「レ・ミゼラブル」博多座公演を観て来ました。「ちんや」のすき焼き丼に「吉塚うなぎ屋」の鰻重、鉄鍋餃子…博多も食べ物がおいしいねぇ。
　アイビスSDは連覇を期待してセイコーライコウから。アースソニック、シンボリディスコへ。クイーンSはレッドリヴェール、ブランネージュと固いところ押さえておいてソロデビュー、ノットフォーマルへ。