予備知識を超える
今週は芝居を3本。まずミュージカル「南太平洋」。1999年に一路真輝&滝田栄というコンビで上演された時にはかなりの回数を観たので予備知識は充分、とても懐かしい思いで観ました。古典的名作を粒ぞろいのキャストでしっかりとスタンダードに上演してくれて、ミュージカルらしいミュージカルを観たなぁという感じ。とても楽しかったです。やっぱりあのラストシーンはいいなぁ。
次にミュージカル「ファウスト」。「ルードウィヒ・B」以来、ジャニーズさんとこのA.B.C-Zというグループを憎からず思っているので、メンバーの中から2人が出演しているこの舞台を観てみました。有り体に言ってアイドル系の人が舞台に出るとセリフも歌も口先だけでペシャペシャっていう場合がとても多いのだけど、この2人は舞台慣れしていてちゃんと声が出ていて、セリフが良い。本業のアクロバティックな動きも充分に活かして、見応えがありました。
そして、佐々木蔵之介さんがほぼ独り芝居で20人の役を演じるという「マクベス」。これも2000年に鹿賀丈史さんがマクベスをやった時に相当観たので予備知識はたっぷり。そして予備知識のある者にとってはものすごくスリリングでエキサイティングな作品でした。あの難役を演じ切った蔵之介さんもスゴイと思うけど、既にあらゆる可能性が試され切っていると思っていたシェイクスピアの古典に対してこういうアプローチがあったか!と感心させられる舞台でした。こういう役者らしい役者の上等な芝居を観るのは嬉しいです。
函館記念、ちょっと私としては買いにくいメンバーが揃ったなぁ。頭は素直にエアソミュール、そこへ人気薄のリベルタス、アーデント、ヴァーゲンザイルをぶら下げてみます。
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