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2014.03.08

やりたいことをやる潔さ

Kizamumono

 「スーパー歌舞伎II(セカンド)・空ヲ刻ム者」を観ました。市川猿之助さんが佐々木蔵之介・福士誠治・浅野和之という現代劇の舞台巧者を迎えて意欲的に創造した、澤瀉屋らしい進取の気風溢れる作品です。歌舞伎観劇経験の浅い私がこんな風に言っちゃうのもナンですが、これを歌舞伎と言っていいのかどうかいささか疑問に感じたり、物語の理屈っぽさが気になって歌舞伎らしい「細かいことはどーでもいいからとにかく面白がってください」という楽しさに浸りきれなかったことはマイナスポイントかなと思ったり。でも、そういう枠組みのことをとっぱずして考えればこのキャストでこの作品を作りたかったという猿之助さんの想いは観る者の胸にドーンと届きました。こういう作品を経て歌舞伎という伝統芸能はまた殻をひとつ脱いで新たにひと回り大きくなって行くものなのかもしれません。物語の中でくり返し問われる「おまえの本当にやりたいことは何だ? 奇をてらわずに本筋を見失わずに自分の歩む道を探せ」というメッセージは猿之助さん自身が自分に問うているようにも思えました。終盤、朱雀門前のスペクタクル演出は迫力満点。歌舞伎初挑戦の蔵さんに歌舞伎的大きさを求めるのは気の毒として、市川門之介さん、右近さんの圧倒的な“歌舞伎力”に感服。
 土曜、オーシャンSはハクサンムーンのぐるぐるに注目。ガチゴチの1番人気であってもリアルインパクトとの一騎討ちにしか興味がありません。チューリップ賞はハープスターの1本かぶりで仕方ないか…じゃ、人気薄を名前で選んでヒナアラレとブランネージュへ行っとこ。日曜、弥生賞は前走見ないふりしてエアアンセムを頭に。相手はトゥザワールド、キングズオブザサン…って固すぎるかなぁ。でも好きな馬を買わないと意味ないんです、私の競馬は。

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