赤(ルージュ)と青(インディゴ)の競演
「ロックオペラ モーツァルト」を観ました。いやぁ、これはすごかった! ここ数年の間に観た舞台ではまちがいなく5本の指に入ります…いや、5本のうち2本をこの舞台が占めてしまう。というのは、中川晃教さんと山本耕史さんという魅力的な俳優さん2人がなんとモーツァルトとサリエリの2役を交互に演じるという挑戦的な試みで、しかもその双方がそれぞれに優劣つけ難いほど素晴らしかったんです。気ままで残酷な無邪気さに弾むような中川モーツァルトと氷の笑みを浮かべながらその心には痛々しい嫉妬が渦巻く山本サリエリ、鮮やかに軽やかに自由自在に動き回る山本モーツァルトと屈折した怒りで燃え盛る中川サリエリ。歌えばそれぞれに圧倒的だし、とにかく舞台の中心に立たせた時の牽引力・求心力・説得力がひと通りじゃない。ハマり役を得た時の役者の輝きというのは凄まじいものです。言うまでもなくこの2人の力あってこそ、こういうチャレンジが成功したのでしょう。公演期間が短いにもかかわらずアッというまに評判は広がり、昨年4月にオープンしたシアターオーブ史上最高の入場者数を記録したそうです。どこの劇場も客入りが良くない時代ですが、こうして良質の物を提供すればまちがいなく客は集まるのです。心から早い時期での再演を望みます。
フェブラリーSの予想は悪くなかったと思うのだけど、かんじんの勝ち馬がノーマークでしたわぁ(笑)。土曜のアーリントンCはどうしても「ラブリィ・レイディ」と読んでしまうラブリーデイ(このネタも映画「レ・ミゼラブル」がこれだけヒットした今、通じるようになったかしら?)から行きましょう。もちろんウォーエンブレム産駒のタガノエンブレムは入れといて、後は人気どころでカオスモス。日曜の中山記念はやっばり「ナカヤマでナイト!」を買っとかナイトかなぁ。だいぶ迷走してるトーセンレーヴ、ここんとこイイ感じのダノンバラードはもちろん3着狙いで押さえといて、キミはもうちょっと活躍すると思ってたよと言いたいリアルインパクト。阪急杯はシゲルスダチとフラガラッハで!