ちょっぴり早いクリスマス
新国立劇場にて上演の「プロミセス・プロミセス」に23日の千穐楽までびっしり通ってました。ニール・サイモンの作でバート・バカラックの曲という、名作でないはずがない1本。不倫だ愛人だ自殺未遂だという設定は大人のためのビターな恋の物語、だけど楽しくあたたかく明るくにぎやかで、歌あり踊りありシャレた台詞のやりとりありといかにもブロードウェイ・ミュージカルという舞台でした。主役の冴えないサラリーマン・チャックは前半を中川晃教くん、後半を藤岡正明くんというWキャスト。どちらも歌の実力は文句ナシ、そればかりか役者としての力も改めて思い知らせてくれました。どちらもシンガー出身の役者さんだけど、もう舞台役者としては立派に経験を積んで来ています。台詞術、客席を沸かせる笑いの取り方、演劇的カンの良さは見事なもの。それぞれにまったく違う魅力的なチャックを見せてくれました。そして私が特にウケにウケたのは主人公の上司、チョイ悪おやじ4人組。これが4人とも歌も踊りもメチャクチャ切れるメンバーなものだから「愛人とどこで逢い引きすればいいのか」というだけのドーデモいいようなスカタンな内容の歌(←褒めてます)に完璧なハーモニーと軽やかなダンス。無意味なほど上等すぎるパフォーマンスぶりにひっくり返って笑い転げました。他もすべて…あ、いや、ヒロインの歌が頭が痛くなるほど酷かった…以外は本当に良い舞台でした。クリスマスパーティーのシーンもあり、とってもステキなプレゼントをもらった気分です。
有馬記念も無事に終わり、今年の重賞は月曜の阪神Cを残すのみとなりました。最後は馬なりらしく「ガルボじゃん」とつぶやいて終わりたい(笑)。シルポートとフラガラッハへ。