« October 2012 | Main | December 2012 »

2012.11.30

2次元に恋をした記憶

Araki
 東京・末広町の3331 Arts Chiyodaにて開催中の「荒木伸吾回顧展・瞳と魂」に行ってきました。アニメーションにちょっと詳しい人ならこの名前を知っている人は少なくないと思います、日本のアニメ界が誇る作画監督・キャラクターデザインの第一人者です。私は小学生の頃にバビル2世に本気の恋をして(笑)、それがマンガやアニメにいわゆるヲタク的興味を持つきっかけとなりました。その後のどの作品にも共通する流麗で鮮やかなタッチ、大胆で独特なデフォルメ、目を瞠るような絵の動かし方に心酔するとともに、荒木伸吾という名前は私のヲタク心にしっかりと深く刻み込まれました。あれから数十年…今回の展示物の中に荒木先生が濃い鉛筆で描いたバビル2世が草の上を疾走する絵があり、なびく髪とひるがえる服の裾の質感の表現、極端に鋭角にパースをとった身体のすばらしいスピード感に息を呑みました。とにかくむちゃくちゃに絵が巧い…ゲゲゲの鬼太郎やルバン3世(作品としてはルパン8世というもの)とその仲間などのよく知られたキャラクターを描けば原作のタッチを活かしきったまさにそのキャラクターの絵でありながらもきちんと荒木色が出ている。まがりなりにも絵を商売にしている身としてはもう、ひとつひとつの作品の前でひれ伏すしかありませんでした。この偉大な才能を失ってまもなく1年になろうとしています。いつまでもこの日本のアニメ界の神様のような人の名前が記録にも記憶にも残るよう、関係者もファンも語り継いでいかなければならないと心から思います。
 JCダートの予想は公式にて。土曜のステイヤーズSはほげらぼーことフォゲッタブルから、ナンデヤネンとデスペラードにいっとくかな。金鯱賞はダノンバラードの3着狙いで(笑)相手はアーネストリーとオーシャンブルー。

| | Comments (0)

2012.11.24

手が合う

Baka
 加藤健一事務所「バカのカベ・フランス風」を観て来ました。W主演の加藤健一さんと風間杜夫さんはその昔つかこうへい演出の舞台で多数共演していたのが、つか事務所の解散以来ずっと離ればなれで、ついにこの度30年ぶりの舞台共演ということになるのだとか。これは当時の舞台を観ていた人にとっては感涙ものなんでしょうね…劇団四季を離れた鹿賀丈史さんと滝田栄さんが長い時を経て「レ・ミゼラブル」で久々に競演することになった時の私の気持ちと同じように(笑)。さすがに若い頃に同じメソッドを叩き込まれた役者同士、手が合うというのでしょうか、すばらしい呼吸でした。こっちがこうやれば向こうはこう来る、どんなやり方で攻めて行っても相手が真っ正面で受けてくれるから、どんな球でもストライクになる。そんな感じ。作品自体も爆笑の連続の楽しい舞台でした。こういう大人のおフザケの話、大好きです。
 ジャパンカップの予想は公式にて。土曜の京阪杯はけっこう「馬なり」なメンツですね。パドトロワから行きましょうか。ジュエルオブナイル、エーシンヴァーゴウ、ハナズゴールへ。

| | Comments (0)

2012.11.16

古酒とボジョレ・ヌーボー

Fanta2012Rent2012
 2本のミュージカルを観て来ました。
 1本は大ベテラン俳優・宝田明さんが率いる「ファンタスティックス」。演出がやや抑制不足で悪く言えば暴走気味のドタバタした大人の学芸会みたいになってしまっていた感が否めないのですが、宝田さんが長い年月大事にして来たこの作品への深い愛情と意欲と責任感、出演者個々の突出した力はよく感じられて楽しく観ました。もう1本は「RENT」。こちらはなんと言うか…若者の話を若者が演じているのに全体的に勢いが感じられず、すべてにおいてソコソコという印象で不完全燃焼。平均年齢がものすごく高いにもかかわらずちょっと抑えてくださいと感じた前者、若さ故の抑え切れない暴風みたいなものが不可欠な作品のはずなのにどうにも圧して来るもののなかった後者。演劇人としての世代の違いから来るものでもあるのでしょうか。もちろん観る方の世代によっても感度が違って来るのはわかってます…でもさ、ちゃんと「RENT」観に行く時は革ジャン着て行く私なんですよ(笑)。
 マイルCSの予想は公式にて。土曜の東スポ杯2歳Sはインプロヴァイズから。ウォーエンブレムの仔だもんね。相手にはレッドレイヴン、サトノノブレス。日曜の福島記念はオークス馬・サンテミリオンの復活を祈りたい。マンガにもご登場いただいたことだしね。3戦連続11着ってのはなんなの?と不思議に思うヒットザターゲットには11着じゃなくて1着っていうのが競走馬として正しいんだよ、と思い出してもらおう。

| | Comments (0)

2012.11.10

ケレン味鮮やか

10hanagata
 明治座にて「十一月花形歌舞伎」夜の部「天竺徳兵衛新噺(てんじくとくべえいまようばなし)」を観て来ました。澤瀉屋さんらしいケレン味溢れる楽しい作品で、まだついつい亀治郎と呼んでしまう四代目・市川猿之助丈、あいかわらず八面六臂の大活躍。早替わりに宙乗り、舞台いっぱいの大きな船で客席最前列の人がのけぞるほどせり出して来たり巨大な蝦蟇の背に立って大見得を切ったり、客席の中空高く吊り上げられた葛籠の中からバーンと現れて「天竺徳兵衛、葛籠背負ったが可笑しいかァ!」とキマッた時はヒョーゥとか声かけたくなりました。歌舞伎初心者にはこういうエンターテインメント性の高い作品はいいですね。理屈抜きに楽しめます。
 エリザベス女王杯の予想は公式にて。土曜、京王杯2歳Sはラブリーデイから。どうしてもこの馬をラブリーレイディと呼んでしまう私は真性「レ・ミゼラブル」ヲタ。2歳馬の力関係はどっちみちわからないので、ここはもう私らしくガチバトル、ナカナカ、モグモグパクパクに行くしかないですな(笑)。ファンタジーSはウォーエンブレム産駒・ローブティサージュをそーっと買って見守るのみ。日曜、武蔵野Sはバーディバーディとイジゲン、ナムラタイタンでよろしく。

| | Comments (0)

2012.11.03

エンジョイ競馬場

Pony1Pony2Andalusian

 ヒー、土曜のメインレース発馬まであとわずか。
 27日、イラスト入り記念馬券はどんな様子かなと思い、東京競馬場に行ってきました。各発売所につき2ヶ所ずつぐらいの発売機が記念馬券専用になっており、多くの人がわざわざそこに並んで買ってくださっていて、嬉しかったです。友達に配って笑ってもらおうと新潟2Rのハプスブルク(エリザベート皇妃の嫁入り先の名門家ですね)を単勝でいっぱい買ったら勝っちゃって(笑)それはほとんど払い戻しました。その日は1日中、体験乗馬をしたり博物館に行ったりアンダルシア馬の曲馬を観たり、ハロウィンのおめかしがかわいいポニーと一緒に歩いたり、競馬場を満喫。やっぱり競馬場は楽しいなぁ。乗馬とアンダルシアンは撫でさせてもらいました。馬に触ったのもひさしぶり。
 さてさて、急がなければ。アルテミスSは名前だけで前から気になってるコレクターアイテムから、三浦騎手との名前のコラボレーションが要注意なトロワボヌール、前走OP3着とがんばったわりには人気薄のリアリティー。これでぐるぐる絡めてみましょう。日曜のAZT共和国杯はギュスターヴクライを頭にオウケンブルースリ、フォゲッタブル、それからトウカイトリックもちょっぴりひっかけておく。みやこSはこれといってどうしても買いたい馬がいないので見送ります。

| | Comments (0)

« October 2012 | Main | December 2012 »