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2012.04.28

最後の亀サマ

ChusinguraHanagatakabuki
 新橋演舞場にて四月花形歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」を昼夜通しで観て来ました。おなじみの演目を今回はとても若い座組で。なんたって大星由良之助が市川染五郎さん、高師直が尾上松緑さんですからね。若い若い。ほとんどの役者さんが初役の大役。10年もすればこの人たちが歌舞伎界の中心に立ってるわけですから、こういうチャレンジはどんどん見せて欲しいです。役者さんたちもめったには演じさせていただけないような大きな役を張り切ってつとめていたように感じました。染五郎さんは時々お父さんにソックリな声を出すなぁとか、松緑さんの目玉は舞台役者としては宝物だなぁとか、菊之助さんの判官はキレイで品と哀愁があってイイなぁとか、これが市川亀治郎としては最後の出演になる(6月に猿之助を襲名します)亀ちゃんはやっぱり何をやらせても随所に工夫があって面白いなぁとか、そして贔屓の中村亀鶴さんは抜きん出て声が良くて小林平八郎役での立ち回りは役者絵のようでカッコイイなぁとか、おおいに楽しんで来ました。
 いよいよ春の天皇賞。オルフェーヴル、ちゃんと走るか!? 迷いに迷いまくっている予想は公式にて。土曜の青葉賞は難しいな…そんな時は頭は手堅くフェノーメノ、そこからタムロトップステイ、ミルドリーム、クランモンタナと微妙な倍率のところへ散らしてみましょう。

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2012.04.20

男の友情

Hidamari
 サンシャイン劇場にて「陽だまりの樹」を観て来ました。上川隆也&吉川晃司のW主演、手塚治虫のマンガが原作ということで期待値高かったのですが、予想以上の面白さでした。軽妙な上川に無骨な吉川という組み合わせもよく噛み合い、テンポが良くて飽きさせない展開でとても面白い舞台になっていたと思います。特に上川さんは演技にもセリフにも緩急とメリハリがあり、舞台の真ん中に置いて充分な貫禄を見せてくれました。さすが、世に出るべくして出た俳優さんなんでしょうね。吉川さんは舞台に出た時に大きく見えるのがイイ。実際身体が大きいんだけど、そういう意味ではなくて、なんていうのか…平たく言えばオーラですかね。ドンと押し出しがよろしい。この2人の間に育まれて行く男の友情が、なんともいえず味わい深いんですよ−。そんな役者陣もさることながら、舞台の出来の良さのかなりの部分は恐らく原作の力だと思われます。マンガ原作の舞台やドラマは増える一方。マンガであろうと小説であろうと“物語”という点では同じです。良作をこういう形で見せる試みは今後も増えて行くでしょう。演劇界もアンテナを広げて色々と挑戦して行っていただきたいものです。
 土曜、福島牝馬Sはコスモネモシンの応援。僚友ガルボも重賞勝ちしたばかりだし、ここはイッパツがんばってください。相手はオールザットジャズ、トウカイライフ。日曜のフローラSはちょっと買いにくいなぁ…ダイイチルビーの血を引くコスモアンドロメダだけ単複買っておきましょうか。前走は見なかったことにして(苦笑)。マイラーズCはトーセンレーヴから。春リタイアの妹の分まで頼む。相手はレッドデイヴィス、グランプリボスの前走大敗組の奮起に期待。あ、あとミッキードリームも押さえときましょ。

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2012.04.17

イラスト馬券、再び!

Eraser
 みなさんは消しゴムを使い切ったことってありますか? 例え学生さんでも(特に手描きで文字を書かないイマドキは)途中でいつのまにかなくして次のを買ってしまったりして、きっちり使い切る経験をした人ってあんまりいないんじゃないかと思ったりします。私のような職業だとあるんですよ。消しゴム1個を使い切ることが。それも定期的に。今ちょうど仕事で使ってる普通の消しゴムと細かいところを消すペン型の消しゴムがなくなりかけているので、お目にかけましょう。
 今回は大事なお知らせ。第3回京都競馬で、私のイラストの入った馬券が発売されます。今回は「近代競馬150周年記念」という大層なロゴつきの記念馬券。大役を仰せつかり、大変嬉しくありがたく、誇らしい気分であります。4月28・29日、京都競馬場の特定窓口のみの発売となりますので、当日はぜひぜひ淀へ足を運んでください! 詳しくはコチラ

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2012.04.14

想い続けること

Artist_2
 本年度のアカデミー賞で作品賞他、最多5部門を受賞した映画「アーティスト」を観ました。美しい、懐かしい、気品のある作品です。今時、敢えてモノクロでサイレントという手段を選んだところに既に成功の確信があったという気がします。古き良き時代の花形男優の零落、新人時代に彼からもらったわずかな恩義をずっと胸に抱えながらスターへの道を上り詰めて行く若い女優、切ない紆余曲折、幸福な結末。ひねりもなんにもない、言ってみれば古臭い真っ当すぎる物語なんですけど、もちろんそこも狙い通りなのでしょう。いいなぁ、こういう映画。あたたかいドラマです。素直に泣けます。ウワサに高い犬の演技も、そりゃもー大絶賛モノ。
 皐月賞の予想は公式にて。土曜のアンタレスSはもちろんシャアを買うよっ。例え下から数えた方が早い人気だろうと。見せてもらおうか、大井の砂で鍛えた脚とやらを…って転出初戦は5着だけどな(笑)。相手は固めにニホンピロアワーズ、シルクシュナイダー、それとデスペラードで。レディブロンドの仔・ゴルトブリッツも買いたいんだけど、ちょっと1本かぶり過ぎですかなぁ。

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2012.04.07

芸術家の魂

Nijinsky
 天王洲銀河劇場にて、「DANCE ACT ニジンスキー」を観ました。「蜘蛛女のキス」「CHESS in Concert」と私がドはまった舞台を演出した荻田浩一さんのオリジナル作品です。いかにも本領発揮という感じの幻想的で美しくて残酷な、目覚めた後に胸が痛くなるきれいな悪夢みたいな舞台。出演者それぞれが踊り、歌、芝居と各々の持ち味を充分に活かしてもらって輝いていて、その特異な世界観にどっぷりと浸れる贅沢な時間でした。舞台演劇に関心のある者ならヴァーツラフ・ニジンスキーという不世出のバレエダンサーを知らない者はいないところですが、こういう形で彼の人生の部分部分を切り出して見せてもらえたのは興味深いことでした。あ、別の意味で競馬ファンもニジンスキーという名前を知らなかったらモグリですよ(笑)。
 いよいよ春のクラシックシーズン開幕。桜花賞の予想は公式にて。土曜、NZTは固く収まる気がするなぁ…カレンブラックヒルからセイクレットレーヴ、オリービンへ。阪神牝馬Sはやっぱりアパパネを買ってみましょうね。チャームポット、アンシェルブルー。うーん、レディアルバローザも一応押さえておくかー。

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2012.04.01

役者の力

Goemon9to5Jh2012
 ここんとこ観た数本の芝居。それぞれ、役者ってなんだろう、役者の力ってどういうものだろう、と色々と考える機会をもらいました。
 「天翔ける盗賊・石川五右衛門」は、初めて観るWAKI-GUMIの舞台。よく練られたオリジナルの脚本は泣かせたり笑わせたりのメリハリがあって面白く、しっかりした芝居をする人ばかりでとても楽しめました。私の知らない世界でたくさんの力のある役者さんが“役者”として活動してるんだなぁと、日頃浅い見識で演劇についてアレコレ言ってる自分を反省したり。主演の石坂勇さんはTHE CONVOY SHOWの人で、ダンスがうまいので時代物の殺陣をやっても身体が切れる。芝居や見た目にも華があり、また別の舞台で観たいなと思いました。
 「9時から5時まで」…これは主演の女優さん3人がいずれも帯に短したすきに長しで、どうにも舞台が弾まなくて観てて困ってしまった。舞台の座組みに大事なのはやはり、実力に応じた適材適所の配役ということだなぁと…そんな中、嬉々として嫌みなセクハラ社長を演じる石井一孝さんのミュージカル俳優としての強烈な役者力にだけは手放しで大拍手。
 「ジキル&ハイド」…これについては初演から数えるのが怖いほどの回数を観ている私、先代のキャストそれぞれに想い入れが強すぎて何を言ってもフェアじゃないという自覚はあるので特に語るべきではない気もするのですが…やっぱりたったひと言、言わせてもらうなら「鹿賀丈史のジキル&ハイドって凄かったんだなぁ」と、それに尽きます。すべてにおいて。
 ダービー卿チャレンジTはガルボとアプリコットフィズとミッキードリーム。大阪杯はフェデラリストの連勝が伸びるかどうかが興味の的。ローズキングダムにそーっと流します。

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