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2011.10.31

記帳と献花

Kenkadai
 シンボリルドルフへの追悼記帳&献花もこの天皇賞(秋)の日が最終日。ようやく意を決して東京競馬場へ行って来ました。先日「どっとこむ」へアップした追悼イラストを献花台に献げ、記帳をして、それから追悼写真展を見て、離れ難くてしばらくその場に佇んでいました。記帳台にはずっと人が途切れることなく、みんな心のこもったメッセージと一緒に名前を残して行くのでした。何万という人が蠢く競馬場の中でその一角だけが静かで厳かで尊い空気に満たされているような気がしました。現役時代を知る人も知らない人もみんなどういう形でか、この馬の何か不思議な“特別”さを意識していたように感じます。誰もが敬意をもって記帳に訪れていた。人をしてそんな想いに到らせる、こういう馬は他には思い浮かびません。

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2011.10.29

恋に恋する

Shijinnokoi4
 再演を重ねること4演めの「詩人の恋」を観て来ました。本当に何度観てもイイ芝居です。名作です。加藤健一さんはこの演目の初演の時に強い手応えを感じたそうで、今回のパンフレットで「(初演の時)この先10年位は『詩人の恋』をやり続けていこうと思いました」と語っておられました。初演が2003年。まだまだこの先も上演を続けて欲しいです。その度にまた必ず観に行きます。大好き。マシュカン教授もスティーブンも私の心の中にある芝居の世界の、愛すべき大切な住人になりました。
 天皇賞の予想は公式にて。土曜のスワンSはグランプリボスからフラガラッハ&エアラフォンのデュランダル産駒2頭に流してみますよ。リディルの1回おきの法則は今回、どうかな?

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2011.10.22

役者の底力

Jurakujou
 秋の単行本の作業の合間を縫って「サイド・ショウ」大阪公演を観に行って来ました。実はこの公演、東京公演のラスト2回が主演女優さんの急病で中止になってしまい、一時は大阪公演も危ぶまれたのですが、急遽代役を立てての決行が決まり、この作品をずっと観て来てその何もかもが大好きなファンとしては気が気ではなく、バクバクハラハラオロオロしながらの大阪入りでした。たった1回のステージ、代役さんを始めキャストの皆さん、どれだけの緊張をなさっていたことでしょう…結果は考えられる限りこれ以上はないという出来映えの公演でした。幕が開いて、舞台からグイグイ押して来るキャストの気魄に震えるほど感動しました。「誰も止められない、このショーは」という歌詞があります。そのとおりでした。観ている方も涙ボロボロ。あまりにも感激して興奮して、blog用の写真撮って来るの忘れちゃった(笑)。
 翌日は京都へ。写真は上京区の千本出水東に出来たばかりの「聚楽城武家地・豊臣秀勝邸跡伝承地」の石碑です。京都の歴史を学ぶNPOに所属している友達がこの案内板をデザインしたんですよ。大河ドラマ「江」にもゆかりのある場所なので、お近くの方や旅行にいらっしゃる方はぜひ訪れてみてください。
 いよいよ3冠のかかった菊花賞。ドキドキしますね。菊花賞の予想は公式にて。土曜の富士Sはなかなか面白いメンバーです。思い切って3歳牝馬ダンスファンタジアから。トライアンフマーチ、アプリコットフィズ、ライブコンサートへ。もちろんドモナラズも複勝ぐらいは買っておくよっ。

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2011.10.14

忙中閑をひねり出し

Onegai
 「馬なり1ハロン劇場/2011秋」の出版に向けて、ただいま鋭意作業中です。この週末はちょっと抜け出して関西方面へ。
 画像は造形作家・もりわじんさんの作品です。先の震災の時、棚から落ちたけど割れなかった強運の猫たち。
 秋華賞の予想は公式にて。デイリー杯2歳Sはエリモピクシーの仔・クラレントから行きます。名前からしてデュランダルの仔かと思ったら違うのね。2歳はとにかく難しくて親で買うしかないから、相手は母の父トウカイテイオーのメイショウダビンチ。これ、オレハマッテルゼの仔じゃんか。イイねぇ。府中牝馬Sはアパパネからレディアルバローザ、プティプランセス、ブロードストリートあたりへザックリと散らしてみましょう。
 

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2011.10.09

化け物はどっちなの?

Ss2011_2
 去年の春にハマリにハマッたミュージカル「Side Show」、待望の再演が北千住のシアター1010にて上演中。新しいキャストを迎え、ダンスや台詞等すべてをブラッシュアップして清新な舞台になりました。あれだけ完成度の高かった初演をどう超えられるかが今回の再演の課題だったそうですが、出演者の「もっと、もっと!」という意欲が随所に感じられ、その熱気と勢いに圧倒されます。理屈抜きに「ああ、いい舞台だ!」と胸がときめく、こんな作品にはなかなか出逢えるものではありません。出演者も、観客も。とても難しいテーマでとても残酷な結末なのだけど、主人公姉妹の強い目でこちらを見つめられると一瞬で見る者と見られる者の立場が逆転し、幸福も不幸も逆転してしまう気がする。作品の中で常に問いかけられる「普通って、何?」「普通であることが正しいことなの?」…それに答えることは到底できそうにない。でも、たとえ答えは出ないとしても、それをずっと自分に問い続けることが大事なんだと考えさせてくれる作品です。
毎日王冠は好きなレースです。リアルインパクトから行こう。勢いのあるミッキードリーム、ここんとこ見どころないけどそろそろシンゲン。京都大賞典はもちろんローズキングダムからオウケンブルースリ、近走負け過ぎのフォゲッタブルを穴狙いで。月曜の南部杯はブラボーデイジーからエスポワールシチー、トランセンド、ランフォルセと固いとこへ散らす。「Side Show」の主人公姉妹のお姉さんがデイジーっていう名前なのさ。

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2011.10.04

あなたがいたから

Withrudolfup
 シンボリルドルフ号の訃報が届きました。いつか来る日とわかっていても、その日を迎える覚悟ができていなかった身にはつらいことです。今の私があるのはすべて、彼のおかげです。本当に、本当に、本当に好きで憧れて崇拝していた馬でした。私にとって神様みたいな馬でした。彼が導いてくれたからこそ今までずっと競馬を愛して来られました。心から感謝しています。去年のお披露目でずっとずっとすぐそばにいられたことは何よりの幸福でした。この馬は私の中でこの先永遠にいつまでも唯一無二の存在でありつづけるでしょう。ありがとう。今はただ、それだけです。

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