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2011.03.27

元気をくれるミュージカル

Weddingsinger
 最近ハヤリの「元気をくれる」「元気をもらった」という言い回しがどうも好きではありません。なんでかな…元気や勇気は自分の中から沸き立つもので、他人様から“もらう”ものではないと思うからかな。でも今回はホントに「元気をもらった!」という感じがしたのです。シアタークリエで上演中のミュージカル「ウエディング・シンガー」。アメリカのとあるのどかな街の結婚式場で働く男女のドタバタラブコメディ。カラフルでお馬鹿でにぎやかで登場人物がみんなイキイキとして、とにかく文句ナシに楽しいのです。いろんな問題が山積みでなんとなくうつむき加減の今日この頃ですが、今日ばかりはお腹の底から笑って手拍子して、芝居っていいな、役者さんってステキだな、人間って愛すべきものだな…と、見終わってとっても元気になりました。終演後には出演者が衣装のままロビーで自作の震災救援募金箱を抱えての支援活動。こんな形なら、より一層積極的に協力できるというものです。とても良い気分で劇場を後にしました。
 これを書いている時点でまだドバイの結果は出ていません…気になる気になる。国内もG1。高松宮記念の予想は公式にて。毎日杯はトーセンレーヴしか見えまっせぇ〜ん!

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2011.03.24

どんな時でも花は咲く

Jinchoge
 大好きな沈丁花の花が咲き始めました。立ち止まり、写真を撮りながらその素晴らしい香りにしばらく浸っていました。落ち着かない日々が続きますが、こうして少しも変わらない営みを続けて見せてくれるものもあります。
 双葉社のwebサイトで、マンガ家による東日本大震災被災者の皆さんへの応援メッセージの掲載が始まりました。私もイラストを描きましたので、ぜひごらんください。トップページに入口があります。今後、随時点数が増えていく予定です。
http://www.futabasha.co.jp/
 

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2011.03.20

劇場の灯を消してはいけない

Kokuminnoeiga
 渋谷PARCO劇場で上演中の「国民の映画」を観て来ました。開演直前に震度3の地震があり、客席はわずかにざわめきましたが、みんな落ち着いていました。三谷幸喜さんの挨拶から始まった舞台は無事に進行し、とても良い作品でした。
 この時期に演劇というものが不要不急のものかと問われたら、そうではないかもしれません。でも、私は演劇、映画、競馬を含むスポーツも、過剰な自粛ムードに押しつぶされるべきではないと考えています。もちろん今、首都圏はまだまだ電力の心配がありますから、状況に応じての臨機応変な対応と配慮はあってしかるべきでしょう。けれど、今ことあるごとになんでもかんでも不謹慎だ無神経だと自主規制を強要するような意見には首肯できません。経済を動かし、人の心を鼓舞し、以前と変わらぬ日常を取り戻すエネルギーとするために、エンターテインメントのまぶしい輝きを封ずるべきではありません。
 タイトルは野田秀樹さんが公式サイトにアップしたメッセージから拝借しました。そして、さらには「競馬の灯を消してはいけない」と、強く訴えたいです。阪神と小倉は開催が決まり、心強く感じています。この開催は復興競馬と位置づけられ、競馬ファンも馬券を買うことで様々な支援に協力ができます。
http://www.jra.go.jp/news/201103/031702.html
 阪神大賞典はモンテクリスエスからオウケンブルースリ、これ1点で裏目は買わない。中京記念はドモナラズがどうにかしてくれると信じ、ジワジワ這い上がってきたラフォルジュルネとここらでそろそろのナリタクリスタル。報知杯FRは「日本に残る!」と男気を見せてくれたリスポリ騎手のドナウブルーからクリアンサス、カトルズリップスへ行きます。

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2011.03.14

今、私たちにできること

Bairin
 12〜13日の競馬開催は中止になりました。現況から考えれば当然のことです。毎日報道される現地の様子に胸が塞がる思いです。今はただ、日本中のみんなが自分にできることを少しずつ誠実にやって行くことだと思います。するべきことは積極的に、すべきでないことは厳に慎むべし。私が住む東京でも不安に煽られて備蓄品の買い占めに走る人が出ています。物の流通にこれ以上に便利な場所はない大都市に住む者がそのようなことをしてよいものか、冷静に考えて行動してほしい。この非日常の最たる事態の中でどう日常を生きるか、そこに人間の真の姿が見えてくるものだと思うのです。
 画像は京都・北野天満宮の梅。美しい景色を美しいと思える、そんな心を保てる日々が早くみんなに訪れますように。今週は無事に競馬が開催されるよう、心から祈ります。

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2011.03.11

お見舞い申し上げます

 大きな地震がありました。東京もかなり揺れて、私の仕事部屋ではCD棚が倒れたり「馬なり」全巻が並んでいる棚が倒れたりでけっこうアレコレありましたが、幸い壊れたもの等は特になく、もちろん私も家族も何事もありませんでした。ご心配のメールなどくださった方、ありがとうございます。今この時間もまだ余震が続いています。もっと被害の大きかった地域の皆様のご無事と早い復興をお祈りしています。

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2011.03.04

芸術家の友情

Collabo
 加藤健一事務所「コラボレーション」を観て来ました。以前「ドレッサー」という老俳優と衣装係の芝居を観て大変感銘を受けたことがありましたが、それと同じ作者ロナルド・ハーウッドの作品です。これはなるほど、いかにもカトケンさんらしい演目でした。ナチス政権時代を背景にした作曲家リヒャルト・シュトラウスと作家シュテファン・ツヴァイクの実話を基にした友情と葛藤の物語。芸術と戦争というテーマは演劇的緊張感を生み出しやすいのですね。2人の間に結ばれた濃い友情と信頼、しかしその結実を許さない時代の暴風。とても良い作品です。ひとつ大きく心に響いたのは、シュトラウスが「作曲をさせてくれ、私は作曲をしないと死んでしまう」と叫ぶところ。そうか、本物の芸術家ってそういうものなんだな…自分の中に表現したいものが沸き上がってあふれ出て、とにかく何かを作り出さなければいられないのが芸術家なんだ。そしてツヴァイクはシュトラウスの本当の偉大さを理解して、彼がともすれば自分の創作活動の理想へと盲目的に突き進むあまりに政治的・社会的に危険を冒そうとするのを必死で諫めるのです。真の才能はまた真の才能を知る。ジャンルは違えど、彼にはシュトラウスの本当の価値がわかっていたのですね。なんかこういう、お互いの高い価値を認め合う関係ってすごくイイですよね。今回は上演期間が短かったのですが、いずれ近いうちに再演があるものと信じています。
 チューリップ賞、ここはレーヴディソールを応援しないわけにはいかないでしょう。相手にはメデタシ。なんたって母馬の名前がオジャッタモンセですからね。幕末薩摩ファンとしては注目してないはずないでしょ。オーシャンSはキンシャサノキセキを見るだけのレースということにしておきます。日曜の弥生賞は難しいなぁ…オールアズワンからウインバリアシオン、ターゲットマシンにギュスターヴクライと広げておきます。

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