歌はセリフ、セリフは歌
3ヶ月の長きに渡った「エリザベート」、そして「ファンタスティックス」東京公演も無事に幕を閉じ、ホッとひと息。気分も新たにミュージカル「RENT」を観て来ました。過日の「亀治郎の会」でとても面白い芝居を見せてくれた福士誠治さんが今期、ストーリーテラーであるマークの役で入りまして、いやぁこれがもう凄いスゴイ、歌は上手いし身体は動くし、そのセリフの粒立っていることニュアンスの幅が広いことといったら開幕から2言3言しゃべり出しただけで思わず「これは!」と身を乗り出した程でした。明瞭でメリハリがあって強弱と緩急があって、感情が入っててしかも声量がある。これはすごい舞台俳優だと改めてびっくりしました。彼がまた別の舞台に出る機会があればぜひ観たいです。できれば引き続きミュージカルにも出て欲しいな。そして、ロジャー役の出演者にアクシデントがあり、藤岡正明さんが急遽、たった5日ほどの稽古で代役を勤めてくれたのですが、これがまたのけぞるほど素晴らしい歌声。そしてミミには「ペテン師と詐欺師」「ミス・サイゴン」で深く感銘させてくれたソニンちゃん。これがまた良くってねぇ…明日の見えない生命の苛立ちや孤独や恐怖そのものが肩を縮めてそこにいる、といった様子で、まさにハマリ役。この東宝による「RENT」は新味を打ち出そうという意図とロックのリズム感覚が必要なために主に若いミュージシャン系をキャスティングしているせいでいささかに芝居が弱いのが難点だったと思うけど、さすがにこのメンツだと芝居がいい。物語が伝わる。提示されるメッセージが大きく重くドスンと届く。なんだかもう、終盤しゃくりあげそうな程泣いちゃいましたよ。ピンチヒッターである藤岡くんはほんのわずかの期間しか観られないので、これはたまたますごいもの観せてもらったなぁという感じ。演劇的快感に身震いするような舞台でした。
同じ日の夜には「レ・ミゼラブル 25周年記念コンサート in ロンドン」の映画館上映を観ました。こちらはレミヲタ号泣モノの記録映像。豪華で楽しく感動的。でも突っ込みどころも満載(笑)。
ここんとこ予想は公式にまかせてblogサボリ気味でごめんなさい。ちょっと色々、お仕事が入ってまして。皆さん楽しみにしててくださいな。アルゼンチン共和国杯はちとビミョーなメンバーですな…ここんとこ足踏み状態のマイネルスターリーからジャミール、レッドアゲートと行きましょう。みやこSはキングスエンブレムとナニハトモアレの応援だよ。
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