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2010.07.25

忘れてはいけないこと

Himeyuri
 ミュージカル座「ひめゆり」を観て来ました。国内唯一の地上戦になった沖縄の、ひめゆり学徒隊をテーマにしたミュージカルです。私はこの作品を観るのは2回め。今年は主役のキミを初めて沖縄出身の知念里奈さんが演じるということで、また違う深さがあるのでは、と改めて観てみることにしたのです。重い作品です。でも、心がけてこういうものと向き合っておかなければと思うのです。こういうものに触れておくことで戦争は恐ろしいものだ、人の命は大事なものだということを素朴に身体に刻み込んでおきたいのです。1994年の初演以来この作品を大切に上演し続けているミュージカル座の志の高さに拍手を送ります。
Gingira
 項目を分けないといけないぐらい質の違う舞台も…ギンギラ太陽’s「遊園地3兄弟の大冒険」。いや、でもこっちもドタバタお笑いかぶりもののフリをしてうっかり感動して泣かされちゃったりするあたり、感動的な舞台であることに変わりはないです。北九州にあった到津遊園が不景気による閉園決定から市民の支えで動物公園として甦るまでを描いた作品。当日のチケットには東京ドームシティの乗り物券がつくという太っ腹。リニア・ゲイルという絶叫マシンに乗ってきました。ふ〜。画像は恒例・開演前の強制撮影タイムの様子。コレがサービス満点で楽しいんですよ。お客さんをとことん楽しませようという心意気を感じられて嬉しいですね。
 さてさて函館記念。ここんとこ負けがこんでるとはいえ、馬なり的にはエリモハリアーとテイエムプリキュアで行くしかないですよね。特にエリモハリアー…なんとかならんか。がんばれセン馬10歳。


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2010.07.18

コンチキチン♪

100716_1425002
 祇園祭に来ています。京都在住のお友達のおかげで菊水鉾という鉾の中に上がらせていただき、珍しい経験が出来ました。広い京都の中心部のあちこちに鉾&山が点々と置かれ、それをゆっくり散策しながら見て歩くのはすごく楽しかったし宵山の屋台食べ歩きも楽しかった〜。歴史ある大きなお祭っていいですね。縁起物のちまきも買ったぞ!
 ところで関西に遊びに来て「サタうま」を見ると昔番組の企画のために描いた大判のイラストがスタジオに飾ってあるのが映って、なんか照れつつ嬉しいです。
 さてさて、アイビスSDはもちろんカノヤザクラの応援です。相手にはシンボリグラン。渋く行こう。

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2010.07.11

それでもショーは続く

HatsukoiCandideLoveletters
 ここんとこ観た舞台。まずは「−初恋」。住人がすべてゲイだというアパートで起こるにぎやかで面白おかしくて優しくて切ない数日間のお話。今井朋彦さんはどうしてあんなにセリフもきれいなら存在感もきれいなんだろう。ステキな舞台俳優さんです。「キャンディード」、これは以前宮本亜門さんの演出で観たことがある作品ですが、今回はジョン・ケアードによる新演出。演出によって舞台ってこんなに違うものが出来上がるんですねぇ。輪郭のクッキリした才気溢れる演出の中で力のある役者さんたちがのびのびとやってました。新妻聖子さんのソプラノは圧巻。彼女、本当に素晴らしい歌い手になったものです。そして「ラブ・レターズ」。まったく同じひとつの脚本を様々な組み合わせの男優・女優が朗読して行く舞台。長年にわたってたくさんの俳優さんによって上演されている人気作品ですが、私は今回が初めて。石井一孝さん&七瀬なつみさんで拝見。なるほど、これはいろんな人で観てみたくなりますね。演じる人によってまったく味わいの違う舞台になってしまうのでしょう。このお2人のはごくオーソドックスに直球勝負な感じでしたが、お笑いの人の時などはドッカンドッカン笑わせたりできるのかもしれない。年齢のいったカップルの場合もありますし、機会をみてぜひ別の組み合わせでも観てみたいです。それにしても石井さん、グーッと涙をこらえて感情を抑えているような時、ホントに私の敬愛する俳優・滝田栄さんにそっくりな顔をして見せる瞬間があるんですよねぇ…そのへんが私がこの役者さんを好きだと思う所以なのかなぁ。「レ・ミゼラブル」で長い間一緒に舞台に立ち、今でも「滝田さんのバルジャンが一番好き」と言ってくださる石井さんですから、何かを受け継いでくださってるのかな、と思ったりするんです…。
 さてさて、オグリキャップの一件でなんだかポッカリと穴の開いたような競馬の世界ではありますが、やはりショウ・マスト・ゴー・オンなんですよね…七夕賞はホントにドモナランのかドモナラズ。そしてキミたちもドナイカセェのブレーヴハート、ニルヴァーナあたりへ。プロキオンSは昨今話題のマカニビスティーの動向を見ておこうかなってところです。
 ところでネット騒然の「JRA Japan World Cup」…スゴイですね(爆)。んもーすっかりハリボテのファンです。

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2010.07.04

追悼

 オグリキャップがなくなりました。今日のスポーツ新聞の1面はすべて「オグリ」の大見出し。改めて日本の競馬にとって大きな存在だったのだなと思います。
 当時からホントによく質問されました…「オグリキャップのこと、嫌いなんですか?」…私にしてみればどうしてそう思うのか、理解できないという感覚なんですが。マンガの中の馬のキャラクターづけは好き嫌いとはまったく関係ありません。そもそも私には“嫌いな馬”というのは基本、いない。どんな馬にも魅力があり、かわいらしいと感じる部分がある。強いて言えばオグリキャップは“みんなの馬”過ぎて“私の好きな馬”ではなかった。それが答えになるでしょうか。ファン的な熱意からは1歩も2歩も引いていたかもしれないけど、私もあのジャパンカップやあの有馬記念には震えるほど感動して現場で涙ぐんだ1人です。
 そして、オグリキャップが現れなかったら今の私は絶対になかった。それは言い切れます。彼があの凄まじいまでの競馬ブームを巻き起こしてくれたからこそ私がたまたま持っていた競馬の知識とちょっと絵が描けるという能力が必要とされ、競馬マスコミが隆盛を極めサブカルチャー的な切り口もアリという展開になったことによって作品を求められ、それが以来20年も続くことになったわけです。本当にどれだけ感謝しても足りません。
 サラブレッドの命は短いものです。いつかは来る日と知りながら、それでもなんだか他人事のようでどうしても実感がありません。「ご冥福を」といったありきたりな文句もどうも似つかわしくない気がして、何かもっと彼を送るのにぴったりの表現はないものかと、探しあぐねているところです。

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