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2009.10.18

芸術の秋たけなわ

KanjinchouJaneChicagoAida
 ここしばらくの間に観た芝居。九月歌舞伎座公演・夜の部。吉右衛門の富樫、幸四郎の弁慶、染五郎の義経という組み合わせの「勧進帳」が目当て。私は歌舞伎はド素人なのでもちろん弁慶の飛び六方とか杖で打擲とかいう有名な場面に期待してたわけですが、実際に観てみたらそれよりも富樫の想い入れたっぷりの引っ込みの方がグッと心を掴まれたりしました。歌舞伎は知らなくても舞台演劇は相当数を観てますから、芝居的な見せ場というのにはちゃんと心が動くのかもしれません。
 続いて「ジェーン・エア」。おっ、高麗屋を網羅してますね(笑)。松たか子さんの清楚で力強いジェーンはとても素敵でした。ここんとこ馬鹿ミュージカル(しつこいようだが誉め言葉である)ばっかり観てるもんで、この舞台は上品できちんとしてて、しっとりと感動しました。
 そして「シカゴ」来日公演。私はどうもフォッシースタイルというものが苦手でして、この公演は単に大澄賢也さんが本気で踊ったらどのくらい踊れるのかを観たくて行ったんです。そしたら案外と作品そのものも面白くて、悪党ばっかり出てくるストーリー自体があんまり好きじゃないと思ってたけどショー仕立てでスタイリッシュでとても楽しかったのでした。ケンヤさんは実に立派なものでした。正確なテクニックのダンス、身体の線の美しさが要求されるフォッシーのダンスに並べてもまったくひけをとらない鍛えた身体、英語の台詞もバッチリ。長年積み上げて来たものを披露する機会を得ることができて良かったねぇと、彼に拍手を送りました。
 観たばかりなのが「アイーダ」。先日観た宝塚版とは基本的なストーリーは同じですがまったく違う作品。筋立てとしてはこちらの方が出来が良いですね。主役のアイーダを演じる濱田めぐみさんは素晴らしい歌唱力で圧倒的でした。エジプトらしさのようなものにこだわらない斬新な衣装やセットにも刮目。しかし…しかしですよ。一部の主力キャストをのぞいては、とにかく芝居が酷い。このところ私が観た四季の舞台は「オペラ座の怪人」「Cats」「ソング&ダンス」といった、台詞らしい台詞はほとんどない作品ばかりだったのであまり気にならずにいたのですが、この作品で目の当たりにしたいわゆる“開口”の技法に依る感情表現を排除した演技にはどうにもこうにも心がなく、まったく芝居になってない。歌や踊りはとてもいいのに、芝居の場になると演劇表現としてあまりにも不自然で観ていられませんでした。台詞を伝えることに専念して感情は要らないとするこの劇団の手法、本当にこれでいいと、これが正しいと思っているのでしょうか? 演目をオートメーション的に量産するための演者の平均化という意味ではこのやり方が合理的なのかもしれないけど、感情のこもらない台詞は心に届かない。私はそう思います。
 さてさて、あんまりアタマに来てつい熱くなってしまいましたが、秋華賞の予想は公式にて。府中牝馬Sはまたハケンのお姉さま達が集合ですね。んじゃあレジネッタを応援してみようかな。相手にはブーケフレグランス、ここんとこ調子落としてるみたいだけどチェレブリタ。ムードインディゴも切れないなぁ…色々散らして買って大きく配当が出そうなレースですね。

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