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2009.05.31

いよいよダービー!

Kumonosu
 「シラノ」東京公演も終わり、ちょっとひと息の合間を縫ってル・テアトル銀座にて上演の「蜘蛛の巣」を観て来ました。ミステリーファンにはよく知られたアガサ=クリスティの小説を原作にしたサスペンス・コメディです。もちろん石井一孝さんが目当てで観に行ったわけですが、最近セリフ術に成長著しい石井さんはもちろん、瑳川哲朗さん、鶴田忍さんといったベテラン勢のセリフの明瞭なこと、声の良いこと…観ていて演劇的快感を充分に味わうことができました。若さと勢いで押し切る舞台もそれはそれでアリだけど、こういう手練れの揃った舞台はそういう部分が面白いですね。
 さぁ、今年もいよいよダービーがやってまいりました。私は家で仕事しながらTV観戦です。うーむ、競馬場へ行って佐藤浩市を見たかった(笑)…まぁそれはいいとして、さてさて誰が勝つのかな。目黒記念は上記“ベテラン”にあやかってデルタブルース・ポップロックの同厩高齢コンビで行ってみます。そんならついでだからハイアーゲームも。

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2009.05.20

単行本・2冊同時発売です!

Cyrano
 お待たせしました、本日20日(水)「馬なり1ハロン劇場 2009春」と「馬なり1ハロン劇場・総集編/甦れ!名馬たち 20th Anniversary」が同時発売となります。どうかご一読の上、ご感想などお寄せくださいませ。総集編は自選集です…自分で自分の作品を選ぶというのはなかなか難しくて、客観的になりきれずにあれもこれもと迷い、決まった本数に絞るのは断腸の思いでした。本当に出来の良いものが選べたかどうか自信がありません。皆さんのお読みになりたいものが入っているかどうか…「えっアレは入ってないの?」「どうしてアレを入れてくれなかったの?」など色々とご意見がおありかと思います。皆さんのそういうお声が多ければ、読者選のものもまとめようという運びになるかも?…ヨロシクです(笑)。
 日比谷・日生劇場にて鹿賀丈史さん主演の「シラノ」が上演中です。「ジキル&ハイド」の制作チームが鹿賀さんの主演でと、たっての願いで作り上げられた世界初演のミュージカル。美しく切ない恋愛、男の心意気を壮大に描いた作品に仕上がっています。この時代の大きな衣装が鹿賀さんによく似合うこと、そしてシラノといえば大きな鼻…これがまたチャーミングで。お茶目でロマンティストで自信家で男気に溢れたシラノ・ド・ベルジュラックのキャラクターもまた、鹿賀さんが演ずるにふさわしい愛すべき物です。皆様もぜひご覧ください。この劇場に来ればたいてい私もいるよ(笑)。

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2009.05.02

どっちみち答えはYesしかない

Newbrain
 この早春はこの舞台にハマリにハマッて過ごしました…シアタークリエ「ニュー・ブレイン」。実力派揃い、たった10人の精鋭メンバーによって演じられる1人の作曲家の苦悩と再生の物語。舞台には二重のリングに白いカーテンが下がり、その開閉とライトの色で様々な場面が表現されて行きます。装置も物語もシンプルでさりげなく、バリケードだヘリコプターだ宮殿だというような大作ミュージカル(笑)を観慣れた身には当初、物足りなく感じられたほどなのですが、回数を重ねて観るに従ってそのメッセージの暖かさや観劇後の爽やかさ、ほのぼのとした優しい気持ちが身体と心にしみわたって行きます。意にそぐわぬ仕事をしていても人にはそれぞれ夢があり、それを支えて見守ってくれる人たちがいるということに思いを至らせてくれ、愛する人たちと共に生きていることのすばらしさを考えさせてくれる物語です。何よりその音楽の美しさ、楽しさ。1曲1場面が楽しくて楽しくて、あの曲がもう一度聴きたい、あの場面をもう一度観たい…というわけで何度も何度も客席へ。こんなに遮眼革かけたみたいにハマッた舞台は「ジキル&ハイド」の初演以来…ぐらいかなぁ。私の観劇人生を本にしたらまちがいなく大きなページを割くことになるであろう、大事な宝物のような作品になりました。2ヶ月ほどの長い公演期間でしたが、もう終わっちゃったなんて信じられない。今あの劇場に行ってももうあの登場人物たちには逢えないんだなぁと思うと涙がこぼれます。喩えじゃなく、ホントに。幸い、舞台をライブで収録したCDが発売されることになりました。とっても嬉しいな。
 天皇賞の予想は公式にて。青葉賞はなんといってもアプレザンレーヴ。ここなら充分通用すると思います。相手はサトノエンペラー、トーセンマルゴーで行ってみましょうか。

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