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2008.11.29

勇気凛々、瑠璃の色

K20
 12月20日公開の映画「K-20 怪人二十面相・伝」の試写会に行って来ました。もちろん鹿賀丈史さんが出てるからですよん。肩の凝らない娯楽活劇で、とっても面白かったです。思ったより笑える映画でした。洋館マニア&明治大正風俗好きとしてはレトロフューチャーな舞台設定も楽しかったな。松たか子さんのキャラクターがナイスでした。タイトルは少年探偵団の歌だ。二十面相といえばコレだろう。申しわけない、年寄りで。
 ジャパンカップの予想は公式にて。京成杯はここんとこの流れから若い牝馬を買ってみよう。ウエスタンダンサーからルルパンブルー、そしてこれはどうしても買わずにいられないタマモホットプレイ(笑)。

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2008.11.23

忙中“観”あり

55stepsEliza
 今月は大きなのから細かいのまで仕事が詰まってスケジュールがギュウギュウですが、そんな中、観た舞台。まずは劇団四季「55 Steps」。四季が上演して来たミュージカルの中から代表的な楽曲を本編とはまったく違った趣向の歌と踊りのショーで次々と紹介するステージ。ただ歌って踊って見せるだけではなく、たとえば「ライオンキング」の中で主人公の子ライオンが早く王様になりたいと歌う曲をボクシングのチャンピオンになりたい少年のドタバタ劇に仕立てるなど、随所に面白い工夫がこらされていて楽しみました。統制の効いた踊りのレベルは見事なものです。
 続いて「エリザベート」。これが2演めとなる武田真治くんのトートはあいかわらず面白く、片時も目が離せません。この物語の縦糸となるのは皇后エリザベートがこの世では決して心満たされず、常に死へと導かれ死に惹かれ死に憧れているという事なのですが、日本では最初に上演されたのが宝塚ということもあり、皇后と黄泉の帝王との“恋”という形で話が展開されます。でも武田トートからはあまり皇后への愛らしきものは感じない。面白そうに唇の端で笑いながらどうにかして彼女を死へと引きずり込んでやろうと舌なめずりしている小さな意地の悪い爬虫類のようです。これは彼以外の誰にも出せない味だと思う。私のストライクゾーンとはまったく違う俳優さんなのだけど、この芝居に限らず彼のひとクセある芸風にはいつも驚かされ、心動かされるものを感じて楽しいです。エリザベート役は涼風真世・朝海ひかる、両方とも観ましたが、歌の力と立ち居振る舞いの気品という点で涼風さんの方に軍配、かな。
 福島記念はタスカータソルテ・ホッコーソレソレーという前走17着コンビで。ここんとこずっとビミョーなスウィフトカレントも絡めておきましょう。

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2008.11.15

I hope I get it!

Broadway2
 映画「ブロードウェイ・ブロードウェイ〜コーラスラインにかける夢」を観て来ました。ブロードウェイでロングラン公演記録を樹立したミュージカル「コーラスライン」が1990年のクローズ以来、16年ぶりに再演されるにあたって、そのオーディション風景を克明に撮影し、ドキュメンタリー映画に仕上げた作品です。舞台に登場するたった19の役を求めて3000人の応募があったそうです。昨日オーストラリアからブロードウェイまで来たんだ、という人がダブルピルエット1回見せて振り落とされる厳しさ。観ていて恐ろしくて恐ろしくて、なんとまぁこの人たちはどうしてこんな厳しい世界に挑むのだろうと震える思いでした。ダンスのオーディション場面を観ても、なるほどひと目であーコリャだめだ、という人もいる。ものすごく踊りのテクニックはあっても「役に合わない」とか「色がつき過ぎている」とかの理由で落とされる人もいる。かと思えばオーディションの課題の台詞で審査員が泣いてしまうほど感動させ、即断で役を得る人もいる。私のような馬鹿者演劇ファンが舞台を観てはあれやこれやと口さがなく悪口を言う、その舞台の裏ではどれだけの人が悩み苦しみあがきながら作品を作り上げて行ってるか…それを考えると、土下座したい気分になりました。とか言ってこれからもまたどうせ舞台を観てはあーだこーだと言うのでしょうけど(苦笑)。「コーラスライン」は良く知っている作品なので振り移しの場面など観て「ああ、あのステップはこういう構成で出来てるんだ」とわかったり、ダンサーの巧拙で踊りの仕組みが際立って理解できたりするのも楽しかったです。最終オーディションに勝ち残った人たちの踊りはそれはもう、さすがとしか言いようのないものでした。
 エリザベス女王杯の予想は公式で。京王杯2歳Sはバイラオーラを応援します。母馬のバイラリーナも応援していた馬でした。バイラリーナはスペイン語でバレリーナ。バイラオーラというのはフラメンコの女性の踊り手のことです。荻野リサさんのファンですから、この名前は買い!です。

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2008.11.09

レッツ・ハンサム!

HandsomesuitskunHandsomesuits
 映画「ハンサム★スーツ」を観て来ました。うはははははは、くだらん!(←誉めているんです) まぁオチは読める感じだし結局ベタな人情モノなんだけど、とにかく谷原章介が変過ぎてGood。この人もともと顔も声も好きなんですけど、実は「ニューデザインパラダイス」の頃からどうも変な人だなぁと思ってて、ただのイイ男じゃないぞと感じるそのへんもなんか好きだったんです。この映画ではその変さが炸裂していました。いいなぁ、こういう男は。ショースケさんの変さを見に行く映画ですね、これは。渋谷のシネクイントで観たらロビーに実際に撮影に使われたというハンサムスーツくんの頭部が展示してありました。キモかわいいよーん。
 明日はいよいよオグリキャップ様、ご出陣。第2回ジョッキーマスターズも。でも私は競馬場に行けません。行った人はぜひ当日の様子を教えてくださいね。アルゼンチン共和国杯はイマイチ買いたい馬がおらず、見送ります。ファンタジーSはトウカイテイオーの仔・メイクデュースからファレノプシスの仔・アディアフォーンへ。この1点を馬単で悔いナシ!

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2008.11.07

演ずる力と心

Unaiotome_2
 10月30日、めぐろパーシモンホールにて花岡陽子フラメンコ公演「うないおとめ」を観てきました。万葉集に詠われ謡曲「求塚」にもなった生田川伝説を元に作り上げられ、過去に好評を得て公演を重ねた舞踊作品を新たに上演するにあたり、主演のうないおとめ役に荻野リサさんが抜擢されたのです。演劇的な要素が濃い舞台になるとのことで、芝居好きの私としてはワクワクしながら劇場に向かいました。幕が開いて、舞台中央に立っているリサさんのそれはそれは華やかなこと、目を引きつけること、まさに主役の風格でした。こういった大きな舞台で映えることといったら文句ナシです。今回の作品では踊り手は踊りだけではなく物語上の役を演じなければなりません。リサさんは演技面でも見事なものでした。冒頭の祝祭的な場面での輝くような笑顔から、2人の男性に求愛されて苦しみ抜いた挙げ句に死を選ぶほどの苦悶まで表情と感情表現に幅があり、劇場の空気を掴んで放さない力は演劇的に大変優れたものでした。私みたいなフラメンコ素人にはわからないけれど、たぶんいつでもフラメンコダンサーは物語を踊りで表現しているのでしょうね…だからこそこういうこともできるのだ、と。表現することの根本は踊りも演技も同じなんですね。フラメンコのダンサー以外にもコンテンポラリーダンスや舞踏の踊り手も参加して、とにかく見応えのある舞台でした。これは後々に語り継げるものを観たぞ、という感じ。

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