役者は千の顔を持つ
今週は映画を1本と芝居を1本。また共通点を探すと「役者の喜びと苦しみ」…かな。
映画は「ザ・マジックアワー」がもうすぐ終わっちゃうので駆け込みで。面白かった…けど、豪華キャストのわりには意外とこぢんまりした話で、もっと低予算で小さく作った方がかえって良い味が出たんではないかな、という気がしました。三谷さんは老優の使い方がうまいですね。
芝居は蜷川幸雄演出の「ガラスの仮面」。おなじみの大河演劇マンガの舞台化です。ロビーや客席に「15分前です」といった楽屋アナウンスが流され、そのへんをウロウロしていた若いアンサンブル俳優さんたちが三々五々舞台に上がってウォームアップを始め、やがて開演時刻。裸舞台をはるか奧の奧まで見せて使ったり鏡とバーを多用した演出は観客をも舞台演劇という空間に取り込むようで面白かったです。作品自体も意外と言っちゃ失礼ですが予想以上によく出来ていました。この作品を舞台化するとなるとどうしたって“天才”北島マヤを誰がどう演じるかというのが最大のポイントとなってしまうわけですが、大和田美帆さんは声がよく出ていて身体も機敏に動き、好演でした。姫川亜弓役の奥村佳恵さんも2幕で見せた踊りが素晴らしく、舞台映えがする。月影先生は夏木マリさん。貫禄充分で美しく見応えあり。これは観といてよかったかも、という舞台でした。この後地方公演もあるので近くで上演がある方はぜひごらんください。
札幌記念はヴィータローザしか見えない! 3着なんて言わず、ここは勝ってもらってステイゴールドに叱られてもらいましょう。地味〜にタスカータソルテに流しておきます。
The comments to this entry are closed.
Comments