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2008.08.13

1秒たりとも飽きません

DuetCs_high
 この夏「かもめ」以外に観たもの。ミュージカル「デュエット」と映画「クライマーズ・ハイ」。両者の共通点は、キャラの立った登場人物と鮮やかな物語の展開に、観ている間まったく飽きるスキがなかったということです。
 「デュエット」はたった2人(とは言ってもコーラスの人が加わりますが)で演じられる芝居で、それだけに役者の演技力と何より歌唱力が問われる難しい演目ですが、今回のキャストは実力は充分。楽しくて、しかも仕事の悩み、恋の悩み、人の生き方ということをしみじみと考えさせる作品になっていました。石井一孝さんは芝居が上手くなったなぁ。「マイ・フェア・レディ」「蜘蛛女のキス」と彼本来の持ち味とは違う難役を地道にこなして来た成果が確実に表れています。
 「クライマーズ・ハイ」は大阪で観ました。これはすごいですよ、絶対観るべし。ここしばらくの間で観た映画では五本指クラスの作品でした。密度の濃い人間ドラマで上映時間の長さをまったく感じさせない。緊張する場面の連続なのだけどその緊張が実に心地良い。作中を生きる男たちの意地がぶつかりあう、そして実力派の役者同士の意地が火花を散らす、素晴らしい映画でした。こういう作品に出逢えるから最近の邦画は侮れない。
 クイーンS…ユキチャン、がんばれ。

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