笑ったり泣いたり
ミュージカルを2本観ました。「トライアンフ・オブ・ラヴ」と「SE・M・PO」。
「トライアンフ〜」の方はしゃれたラブコメディ。藤木孝さん目当てで行ったのですが、ハマリ役でおおいに笑わせてもらいました。衣装もステキ。武田真治くんは“マジメなだけに笑える”という役柄。彼の舞台上での身のこなしが好きです。朝海ひかるさんと杜けあきさんは芝居で笑わせる、技巧のいる役をサラリと努めて、さすが宝塚で鳴らした人達ですね。その他の出演者も好演で、肩の凝らない艶笑劇を楽しませていただきました。
もう1本の「SE・M・PO」は6000人のユダヤ人を救ったとされる“命のビザ”で知られる外交官・杉原千畝さんの話をミュージカル化したもの。こちらは大泣きでハンカチぐしょぐしょ。もともと千畝さんの物語には関心があり、このミュージカルの上演が決まったと同時に色々と本も読んで予習してから行きました。作品としてはやや荒削りですが、重い題材を背負ってその重みに恥じぬように熱演する出演者たちの気合いが伝わってくる良い舞台で、特に2幕の展開は秀逸。ソ連政府の警告の中、ビザを書き続ける千畝さんの「まだだ!まだビザが足りないんだ!」という叫びが胸に刺さるようでした。中島みゆきさん提供の楽曲も力強く印象的。5月には神戸でも上演されます。たくさんの人に観てほしい舞台です。
フローラS。そりゃね、私だってユキチャンに勝ってほしい。彼女がここを勝ったらどんなに嬉しい&面白いでしょう。でもまだそこまでの馬かっていうと、過剰な期待は禁物な気がする。つかないのを承知で複勝までにしておきます。キュートエンブレムを本命に、サワヤカラスカル、シングライクバード、ポコアポコフォルテへちょいと手広く。アンタレスSはフィフティーワナーと好調のゲイルバニヤンで裏表。