友情、同情、愛情
加藤健一事務所の「思い出のすきまに」を観て来ました。昔あった事故のせいで記憶障害のある男性と、それを支えて一緒に農場で暮らす幼なじみ、そこへ芝居の脚本を書くヒントを得るためにやってくる都会の若者、登場人物はこの3人だけ。一緒に過ごす数日の中で彼らの人生の色々な側面が見えてくるに従って、笑ったり切なくなったり苦しくなったり。20歳ぐらいで年齢が止まってしまっている男性を時には無邪気で無垢な笑顔で、時には涙がいっぱいたまった不安に揺れる大きな目で繊細に演じたカトケンさん、野太い声と荒々しい立ち居振る舞い、でも全身から溢れる深く大きな愛情…骨太な農夫の存在感と説得力があった新井康弘さん、2人の大きな男の間でサラリと軽いタッチで場面場面をなごませてくれた山本芳樹さん。いずれも好演でした。日が変わった今日になって、なんだか昨日知り合った人達と長話をして来たような気分になりました。良い芝居って登場人物が生きているから、本当に他人の人生をのぞいたような気分になるものなんです。やっぱいい脚本選ぶなぁカトケンさん。画像でお馬さんが抱えてる葉っぱはカトケンさんの麦わら帽子から最前列の私の膝に落ちてきたもので、つい持ち帰って来てしまいました(笑)。
スプリングSはレインボーペガサス、ショウナンアルバ、ドリームシグナルを三つ巴で。阪神大賞典はポップロックとアドマイヤフジ…トウカイエリートをちょっぴり。
The comments to this entry are closed.
Comments