昼は泥棒・夜は怪人
1日に2本の芝居を観て来ました。昼は「恋はコメディ」。石井一孝さんが超KYの泥棒志願青年の役でご出演です。華のある外見に似合わないドジ臭くていちいち的外れな行動が笑わせてくれました。彼は近年とみに演技の幅を広げていて、何をやらせても色々工夫してくるので目が離せません。今回は得意の歌を封印して不得手なダンスには果敢に挑み(笑)、今まであまり演じたことのない“笑わせる役”への挑戦は面白かったです。もっともライブの時の爆裂フリートークを聞けば彼が笑いの要素を持ち過ぎるほど持ち合わせているのはわかりきったことなのですが。
夜は「ファントム」。パリ・オペラ座の地下に棲みファントムと呼ばれ恐れられている男の話を、映画にもなった有名な「オペラ座の怪人」とは別の観点から描いた作品です。私は物語としては父と子の関係に力点を置いたこちらの方がすんなりと胸に落ちました。でも、今回のキャスティングには疑問が残ります。私は大沢たかおという俳優さんはかなり好きな人なんですが、いかにせん“ミュージカル的に”あまりにも歌えていない。演技には奥行きが感じられていいんだけど、かんじんの歌があのレベルでは作品的に既に高い評価のあるこの舞台のタイトルロールとして及第点には達しないでしょう。他のメインキャストも様々な点で「?」を感じる人が多く(全部書いてたら長くなり過ぎるので割愛)、客を鮮やかに驚かせて引き込む演出もすばらしい楽曲も楽しんだ反面、不満もおおいに残る観劇となってしまいました。もう一度観る予定があるので、次回はそれらの不満も踏まえた上でより良いところを見出したいと思っています。
さてさて、この日曜はどうやら雪にならずに無事に競馬が楽しめそうですね。ダイヤモンドSはアドマイヤモナークと、牝馬に3400mはキツイかなと思いつつ前走で久々に好走したテイエムプリキュアを組み合わせてみます。きさらぎ賞は応援してみたい馬はレッツゴーキリシマぐらいかなぁ…3歳馬の勢力図がまだ全然わからないままの油断し過ぎな私です。
The comments to this entry are closed.
Comments